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■ギターについて

【初心者向け】間違いだらけのギター選び:失敗しないアコギの選び方

僕は約30年ほどギターを弾いてきました。また、60名ほどの初心者の方にギターを教えてきました。生徒さんの中には、最初のギター選びに失敗している方が本当に多く、残念でなりませんでした。品質の悪いギターを選んでしまうと、弾きにくさから挫折につながるからです。それだけ、ギター選びは大切なんですね。

「初心者ギターセット」のような商品にもメリット(必要なものが一通り揃う等)はあります。それでも尚、僕がおすすめしたいのは「弾きやすくチューニングが合うギター」ですね。ギターの基本です^^

今回はかなりボリュームのある記事になりましたが、僕のギター生活30年のノウハウを込めたギター選びのポイントを散りばめてあります。じっくり読んでみてくださいね!

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アコギ初心者の「間違いだらけのギター選び」

僕が感じている、”初心者の方のギター選びが間違ってしまう理由”は2つあります。

家に置いてあったギター・又はもらったギターを使う

正しいギターの選び方を知らない

上記2点です。

ギターレッスンには、「家にギターあったからやってみたい・もらったギターがあるから弾いてみたい」という理由で教室に通われる方が多いのです。家にあったギター・・・なんという恐ろしいフレーズでしょう。ギターは保管状態が悪いと品質がどんどん劣化していきますし、楽器としての寿命が終わってしまいます。

家に置いてあったギター・又はもらったギターを使う

僕が出会った「救えないかも・・・」と感じたギターを紹介します。中には家に「Martinがあったよ」なんていう超絶うらやましい方もいましたが、大抵の方は、「親が弾いていたギター」とか「親戚からもらったギター」などを持って来られる方が多いです。そういったギターは総じて下記のような問題が起こります。

  1. 長年弦を張りっぱなしで放置→ネックが曲がって修正不可
  2. 長年弦を張りっぱなしで放置→ギターのトップ板が変形して修正不可
  3. ネック調整用のロッドが入っていないギターの為ネックの反り修正不可
  4. ギターのペグ(糸巻)がボロボロでそのままでは演奏不可

ギターの専門用語が出てきてしまいましたが、要するに「ギターとして使えない状態」のものが多いのです。プロのリペアマン(ギターメンテナンスの職人)ならまだしも、僕にも本格的なギターの修正はできません。ギターの大部分は木でできています。やはり長年の経年劣化には耐えられませんね。あまり良い状態で保管されていなかったものと推測します。

正しいギターの選び方を知らないまま買ったギター

もう1点。ギターの選び方をしらないまま「初心者向けギター」などを持って来られる方も、問題が起こる場合があります。

  1. そもそもギターのチューニングが合わない
  2. ギターのサイズが演奏者に合っていない
  3. ギターのセッティングが弾きにくいまま

最近の新しいギターで、さすがにネックが曲がってしまっていて弾けない、というものは少ないです。しかし、チューニングが合わない・安定しないギターはまだまだ多いですし、買ったままの弾きにくい状態でギターを頑張ろうとしている初心者の方も多いです。

そして圧倒的に残念に感じるのはギターのサイズが演奏者に合っていないことです。

ギターのサイズといってもギター本体の大きさだけの問題ではありません。ギターのコードを押さえる部分をネックといますが、この太さ、幅も弾きやすさに直結する部分です。また、ギターの厚みもギターを抱える上で考えたいポイントです。

こういったギターのサイズに関しては知らないのは当然です。情報不足のままでもギターは買えますし、楽器屋さんでも細かく丁寧に教えてくれるところは少ないでしょう。ネットでもギターは買えますしね。

初心者でもできるだけ「自分に合ったギター」を選ぶためのポイントを下記で紹介します。

あなたに合ったアコギの正しい選び方

アコギ選びで重要視したいポイントは下記2点です。

チューニングが合う事

弾きやすい事

売っているギターでチューニングが合うのは当然じゃないの?と思われるかもしれませんね。しかし、価格が安いギターほどチューニングの精度が甘い・もしくは悪いものが多い印象を持っています。やはりコストを削る部分のしわ寄せがギターの品質に出てくるのですね。

30年ほどギターを弾いてきてわかった、僕なりのアコギの選び方を伝授します。アコギ選びの参考にしてくださいね。

チューニングが合うアコギはこう選ぶ!

チューニングは金額の高いアコギほど精度が高い傾向があります。といっても30万円のアコギと200万円のアコギのチューニング精度が、7倍も違うのか?というとそんなことはありません。価格帯で言うと、20万円を超えてくるギターはチューニング精度も安定している印象を持っています。

チューニングに難があるギターでありがちなケースは、高いフレットでコードを押さえた時にチューニングがガタつくギターが多い事。

たとえば、上図のようにギターの低い音の位置のコードはチューニングの狂いもなく安定して鳴るギターでも、下図のように高い位置のコードではチューニングがガタガタになるギターがあります。

僕の経験上、高い位置のコードがキレイに鳴るギターはそれ相応の値段がしますね。

値段が高いのに高い位置のコードのチューニングが不安定だと感じたメーカーはGibsonです。まぁGibsonはそういうものと思って使うギタリストが多いようですし、Gibsonは低い位置のコードをガチャガチャ鳴らして弾くロックなギターというイメージが一般的です。あまり高い位置のコードのチューニング精度を求めるものじゃないのかもしれませんね。(Gibosnの中にももちろんチューニングが安定しているギターはあります)

お店でギターを選ぶ時には、低い位置のコードと、高い位置のコードを鳴らしてみて、チューニングがどちらも安定しているギターを選べると良いですね。低い位置でのチューニングが合わないギターは問題外です。

弾きやすいアコギはこう選ぶ!

次にアコギを選ぶうえで最重要と言っても良い「弾きやすさ」についてです。音や形、金額で選びたいところですが、「ギターを続ける」ことにおいては弾きやすさって大事なんですね。弾きにくいギターではどんなに音が気に入っていても手が痛くて続けられないですから。

弾きやすさは人によって感じ方が違います。基本的なギター選びの考え方は教えられますが、最終的に決めるのはあなたです。自分で気に入ったギターを持って・触って・弾いてみて決めましょう!

弾きやすさのポイント:スケール

スケールとは、上図のようにギターの弦の支点から支点までの距離を言います。一般的にこの距離が長いほど弦を引っ張る力が強い為、弦を押さえる指の力が必要になります。弾きやすさから言うと、「買ってそのままの状態」では、相当弾きにくいでしょう。

スケールは一般的に

  • ロングスケール
  • ミディアムスケール
  • ショートスケール

とあり、一般的な”フォークギター”と言われるタイプはロングスケールになります。弦を張る力が一番強いギターですね。アコースティックギターといって最初に思い浮かべる形ですよね。僕も一番最初のフォークギターはこの形でした。

スケールはギターの大きさによって変わってくる場合があります。「場合がある」というのは、メーカーによってボディのサイズが似ているのにスケールだけ違うことがあるからです。

たとえば、アコギの2大メーカーのGibsonとMartin。この2メーカーの代表機種を比べてみましょう。

GIBSON ( ギブソン ) / J-45

GIBSON ( ギブソン ) / J-45

■ナット幅:44mm
■スケール:628.8mm

MARTIN ( マーチン ) / D-28

MARTIN ( マーチン ) / D-28

■ナット幅:44.5mm
■スケール:645mm

ご覧のようにボディの形がよく似ているのにも関わらず、スケールが10mm以上Gibsonの方が短いのですね。20mmちかく違いがあると、弦の張り具合も差があります。上記2モデルを比較した場合では、当然Gibson J-45の方が弾きやすいということになります。ギターのスケールはしっかり考慮しましょう!

弾きやすさのポイント:ネックの幅・厚み

次に、弾きやすさのポイントとしてネックの幅と厚みについて解説します。ネックとは、ギターの握る部分(コードを押さえる部分)ですので、コードの押さえやすさに直結します。大切なポイントですね。

ネックの握りやすさを決定する基準として「ナット幅」という数字で見ることができます。上記でGibsonとMartinを比較したときに、ナット幅を記載しました。ナットとは上図の黄色で囲った部分です。弦を受ける支点のことをナットと言うのですね。この幅が広ければ広いほど弾きにくくなります。Gibson、Martinともに44mm程度でしたが、広いものは50mm近いもの、狭ければ42mmというモデルもあります。これはメーカーにより様々です。

選び方としては、あなたの手のサイズや指の大きさなどで決めるべきでしょう。比較的手が大きな方は、ナット幅が広くても難なくコードを押さえられますし、手が小さい方はナット幅狭い方がコードを押さえやすいはずです。

また、ネックの厚みも握りやすさにつながります。

ギターのネックとは、上図赤丸のギターを握る部分全体のことです。このネックには、様々な厚みや形があります。メーカーやモデルにより多種多様です。

ネックの断面から見てアルファベットの「C」のようになっていれば”Cシェイプ”、「U」のようになっていれば”Uシェイプ”などといった形状があります。どんなタイプが握りやすいかは人それぞれですから、実際に握ってみて厚みと形、それからナット幅を確認すると良いですね。

色んなナット幅・ネック厚のギターがあることを意識してギター選びをしてみましょう。

弾きやすさのポイント:ボディサイズ

ギターの大きさ・厚さをボディサイズと言います。このボディサイズはギターの抱えやすさに影響してきます。腕の長さも関係しますので、一概に「身長が小さいから小さいボディのギターが合っている」とは限りません。

お店で実際にギターを抱えてみて確認するのが一番ですが、ここでは一般的にどんなサイズのギターがあるのか確認しておきましょう。大きい順に紹介します。

  • ジャンボサイズ
  • ドレッドノートサイズ
  • オーケストラモデル
  • OOO(トリプルオー)サイズ
  • パーラーサイズ

*下記の数値はあくまでも参考です。モデルやメーカー、製造年により差があります。

ジャンボサイズ

例:Gibson J-200等

  • ナット幅:43mm
  • 全長:1060mm
  • ボディ幅:432mm
  • ボディ厚:最大122mm
  • 重量:2.4kg(参考)

ジャンボサイズといえばメーカーはGibsonが有名です。「キングオブアコースティックギター」などと呼ばれ、古くはエルビス・プレスリー、日本では忌野清志郎に愛されました。僕の好きなエイモス・リーもよく使っていました。

少し見づらい写真ですが、上記のように身長177cmのジ・エッジ(世界的なバンドU2のギタリスト)が抱えても大柄なギターであることがわかります。Gibsonのなかでもジャンボタイプはいつくかモデルがあります。サザンジャンボと呼ばれるSJシリーズ。スーパージャンボと呼ばれるJシリーズ。

どちらもボディの大きさが特徴で、全長・幅共にアコギの中でトップクラスのサイズを誇ります(ボディ厚は標準的)。ただ、ナット幅は43mmと標準的ですので、弾きにくい印象はありません。ボディサイズゆえの抱えにくさはあるでしょう。そして重量もしっかりあります。ただ、重量はギターの木の枯れ具合で個体差がありますので、参考程度です。

このギターをおすすめしたい人

ロカビリーなジャンルをやりたい人

身長180cm以上など大柄な人

他人とギターでかぶりたくない人

Gibsonのジャンボは目立ちますからね^^ルックスで気に入れば、あなたにとって弾きやすいかどうか確認する価値はあるでしょう。ただし、、、Gibsonのギターは相対的にチューニングが甘い個体が多いです。

ドレッドノートサイズ

例)Martin HV-28V等

  • ナット幅:42.9mm
  • 全長:1023mm
  • ボディ幅:398mm
  • ボディ厚:最大124mm
  • 重量:2.06kg(参考)

ドレッドノートとはイギリス海軍の戦艦に付けられてた名前です。発売当時はこのサイズが一番大きく、勇敢に見えたため、戦艦の名前が取られたんですね。一般的にもドレッドノートサイズのギターは普及していて、一番よく見るアコギじゃないでしょうか。

サイズ的には、小柄な方が抱えるとちょっと大きいかな?という感じです。僕は身長180cmですので、ドレッドノートサイズのギターは形的にはしっくりきます。ライブ活動を始めて10年くらいはドレッドノートを使っていました。

ただ、僕には音量が大きすぎたことと、ライブの移動で少しでも軽くしたい思いから、今は下記で紹介するOM(オーケストラモデル)のギターに変えました。レコーディングではいまだによく使います。ドレッドノートの特徴はやはりギターの低音が良く出る事。そして大きな音量ですね!

このギターをおすすめしたい人

  • ロックなストローク系の弾き語りがメイン
  • 身長180cm以上など大柄な人
  • 大きな生音で弾きたい人
  • ギターの低音までしっかり出したい人

アコギのスタンダードと言われるギターですので、一度は弾いて歴史のある音を肌で感じたいですね。ドレッドノートと言えばやはりMARTINの D-28です。

オーケストラモデルサイズ

例)Martin OM-28等

  • ナット幅:44.5mm
  • 全長:1023mm
  • ボディ幅:381mm
  • ボディ厚:最大105mm
  • 重量:2kg(参考)

オーケストラモデルの特徴はドレッドノートと同じスケールだということです。スケールは前項で説明した通り、弦の支点から支点までの距離でしたね。これがドレッドノートと同じロングスケールなのです。

ロングスケールのギターは一般的に弦を張る強さが強い為弾きにくいとされています。しかし、オーケストラモデルは、ボディの厚さをドレッドノートより薄くすることで抱えやすくしています。たしかに弦をしっかり押さえないとコードがキレイに鳴らないため、慣れが必要ですね。それはドレッドノートと一緒です。

僕はこのオーケストラモデルをメインにしていますが、音量が大きすぎないところも気に入っています。ボディの厚さが深いと音量も低音もしっかり出るため、弾き語り時に歌の邪魔になることがあったんですね。弾き方で音量をコントロールするのは非常に難しい為、ギターを変えたわけです。また、サイズ感もちょうど良く、扱いやすいんですよね。

僕が使っているオーケストラモデルはLarrivee(ラリヴィー)というメーカーのOM-60というモデルです。いやぁこのギターに出会えて本当に良かった^^買ったまま無調整で使えているギターは、今のところこのギターだけです。本当にすばらしいギターです。

20本以上弾いてきた僕が本気でおすすめしたい弾き語り用ギター 

本気でおすすめする弾き語り用ギター

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このギターをおすすめしたい人

  • アルペジオとストローク両方がメインの人
  • 音量を抑えつつ、ドレッドノート並みの弾き心地が欲しい人
  • 弾き語りもインストもやりたい人
  • 大きめのギターに疲れた人

オーケストラモデルを体験してみるなら、モデルの元祖、Martinでしょう!MARTIN OM-28は世界中のミュージシャンに愛され続けているモデルです。僕の大好きなJohn Mayerも自身のOMモデルをMartinから出しています。好きなアーティストが使っていると、同じようなモデルが欲しくなりますよね^^

000(トリプルオー)サイズ

例)Martin 000-28EC等

  • ナット幅:44.5mm
  • 全長:1003mm
  • ボディ幅:386mm
  • ボディ厚:最大103mm
  • 重量:1.94kg(参考)

000(トリプルオー)といえばエリック・クラプトンでしょうか。上記のオーケストラモデルと見た目は近いものがありますが、決定的に違うのはスケールです。ドレッドノート、オーケストラモデルの645mmに対して、000は632mmとなっています。スケールが13mm違うんですね!この差は弾きやすさに影響します。

個人的にアコギを始める方には、このショートスケールのギターをおすすめしたいです。弾きやすさは本当に重要で、コードを押さえる指が痛くてギターを辞めてしまう人の多いこと多いこと。ショートスケールは適正にセッティングされていれば、非常に弾きやすく、コードを押さえる力もそれほど要りません。

また、ボディのサイズ的にはオーケストラモデルと同等ですので、音量も出すぎることもありません。弾き語りに最適だと思っています。

このギターをおすすめしたい人

  • 弾きやすいギターが欲しい人
  • 大きなギターじゃ抱えにくい人
  • ギターの音量を抑えたい人

000(トリプルオー)といえばクラプトンの使用で大ヒットしたMARTIN 000-28が一番有名です。クラプトン自身のこだわりを反映したMARTIN 000-28ECなんてモデルも発売されています。

「立ち上がりが速い」といわれるその音を、ぜひ生で体感してみましょう。世界中で愛されている理由がわかります。

パーラーサイズ

例)Martin Size-5等

  • ナット幅:42.9mm
  • 全長:840mm
  • ボディ幅:?
  • ボディ厚:最大95mm
  • 重量:?

パーラーギターは「トラベルギター」や「ミニギター」などと呼ばれ、メーカーによってサイズがまちまちです。概ね、旅に出かける時に持って行けるようなサイズのギターです。

ボディが小さいと、ギターの鳴りが貧弱になりがちです。僕はこのサイズのギターは所有していませんが、Martinのsize5が発売されたときは気になって楽器屋で試奏しました。このサイズで音が貧弱にならないのは「さすがMartin!」と唸るほかありません。サイズの割にボディの厚さを犠牲にしていないせいでしょうね。ウクレレのような音を想像していると、その音の厚みに面食らいます。

ミニギター使いといえばエド・シーランでしょうか。個人的には、大人があのサイズのギターをメインに使うには少し窮屈に見えますが、個性的ですよね^^パーラーギターは、そのサイズ感から弾きやすさはピカいちです。指の痛さで挫折したくない方、手が小さいとお悩みの方に向いているでしょう。

このギターをおすすめしたい人

  • 旅ギターが欲しい人
  • 手が小さい人
  • とことん弾きやすいギターが欲しい人
  • 音量の小さいギターを探している人

MARTIN から Ed Sheeran ÷ Signature Editionが発売されています。金額もお求めやすく、子供の最初のギターにも良いかもしれませんね^^

弾き語り用のアコギを選ぶポイント

ギターはサイズやメーカーによって音量が全然ちがいますが、音量の大きなギターは弾き語りに合うでしょうか?実は、弾き語りにおいてはギターの音量が大きすぎても扱いづらいんですね。弾き語りのメインは「歌」ですから、歌をかき消してしまうほどのギターの音量があると、聞いている方はストレスです。そこで、弾き語りで使いたいギターは自分の声量と音量のバランスが取れるかを注意します。

ギターの音量なんて弾き方でコントールできるんじゃないの~??

と思われた方、正解です。しかしエレキギターと違い、アコギにはボリュームが付いていません。指や手の力だけで音量をコントロールするのってすごく難しいんです。30年弾いてきた僕でも「お客さんに届いているギターと声の音のバランスが的確か」完全にはわからないのです。

弾き語り向きのぎたーについては下記で詳しく解説しています。

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ギターは調整で弾きやすくなる場合もある

ギターは、買った後調整が必要なものが多いです。特に初心者向けの低価格ギターでは、品質のバラつきが顕著です。お店で購入する場合は、調整込みで売ってもらうと良いでしょう

ギターの調整とは

基本的に弾きやすくするメンテナンスのことです。できるだけギターの弦を押さえる手が痛くないように、ギターのネックから弦までの距離を適正にセッティングしてもらうことです。

下記写真のようにギターのネックから弦までの距離を弦高(げんこう)と言います。ギターを快適に弾くうえで、弦高設定は非常に重要になりますので、初心者の方も弦高は理解しておくと良いでしょう。

初心者の方にいきなりギターの弦高調整は難易度が高いのですが、自分で調整する方法もあります。別記事で紹介していますので、「自分でギターを調整する方法がある」とだけ覚えておきましょう。注:ギターのなかには弦高調整ができないタイプもあります。

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初心者の最初のギター、いくらぐらいが適正?

ギターの値段はそれこそピンキリです。辞めてしまうかも・・・と思うといきなり何十万円もかけられませんよね。僕も最初のフォークギターは5,000円の中古ギターでした。

しかし、ギター初心者こそ弾きやすいギターでギターを始めるべきです。チューニング等の品質が確保され、弾きやすいギターとなると金額の目安は10万円程度~でしょう

では、10万円~のギターを買えば、調整も要らず、あなたにとって弾きやすい状態になっているか?といわれるとそれも違います。最適な状態で売られているギターは少ないですし、人によって好みのセッティングが違います。

ではなぜ10万円前後からのモデルをおすすめするのか、その理由をお話ししましょう。

10万円前後のギターというと、下記のような特徴があります。

  • メーカーが大手
  • ある程度品質が確保されている
  • ギターの保証が付く

ギターのメーカーが大手というのは安心感があります。長い間弾かれ続けてきたメーカーは、ギターづくりの技術が高いですからね。また、チューニングの精度やギター細部の作り込みといった部分がある程度確保されています。

”ある程度”というのは、10万円台のギターは大量生産のモデルです。工場でギターのことをあまり知らない人たちが作っている場合が多いのです。値段が20万円を超えてくると、ハンドメイドの部分が増え、さらにその上になると有名なギター製作家が1本ずつ手作り、といったギターになってきます。

製作家のこだわりがギターの細部まで反映されるのですから、弾きやすく、金額も高いわけですね。

ギターの保証も忘れてはいけません。木で出来ているギターは、保管の環境によって色々な症状が出る場合があります。たとえば、ギターの一部が剥がれてきてしまったり、チューニングが著しく合わなくなったり。こういった場合に使えるのが補償です。

ギターの保証期間にはいろいろあります。購入後1年のものもあれば、yairiギターのように永久保証を謳っているメーカーもあります。自分のギターをいつまでも見てもらえるのは安心感がありますね。

8万円~10万円程度で購入できるおすすめギターを下記にまとめました。本来は「1本目に初心者ギターを買った方向け」の内容ですが、1本目からしっかりしたノウハウを持ったメーカーのギターを選ぶことをおすすめします。ギター購入はあなた自身への投資です。生涯の趣味になると思えば、ある程度の金額を出せるんじゃないでしょうか?ぜひ検討してみてください。

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まとめ

今後のあなたのギターライフの相棒となるギターの選び方、難しいものですよね。初心者の方には、そもそもどんなギターが自分に合っているかわかりません。買ってみたものの弾きにくく指が痛い。やっぱり続けられなかった、となっても悲しいものです。もしかしてギター選びに失敗しただけなのかもしれないのに・・・。

ギターは何も知らないと、色や形で選んでしまいがちです。もちろんそれでしっくりくる場合もあります。ギターによって握りやすさや押さえやすさに違いがあることを理解して、1本目のギターを選んでください。もう一度アコギ選びのポイントをまとめておきます。

アコギ選びのポイント

  • ギターのスケールを考慮すること
  • ギターのナット幅・ネック厚を考慮すること
  • ギターのボディサイズがあなたに合っていること
  • チューニングが安定していること