アコギの弦高を下げて弾きやすくしよう!自分でできるネック調整方法

あなたのアコギ、弾きやすいですか?

コードを押さえるだけで手が痛いギターはセッティングが最適でない可能性大!弦高(フレットから弦までの距離)を最適化することで、ギターは弾きやすくなります。ギターは弦高が0.2mm違うだけでも弾きやすさに影響が出る楽器です。

素人がギターの調整をすることをタブー視する向きもありますが、自分のギターを自分で調整できないと悲しいですよね。無理な調整をしなければ壊れることはありません。調整時の注意点も書きましたので、あなたのギターを最適化しましょう!

アコギの弦高調整に必要な道具

アコギの弦高調整に必要になる道具を紹介しておきます。いきなり揃えずに、まずは当記事を一読して「ネックが本当に反っているか」「ブリッジサドルを削る必要があるのか」確認してから道具を揃えましょう。サドルを削らなくてもネックの反りを調整するだけで良くなることが多いからです。

1.スケール


弦高を測るのに、0.5mm刻みのスケールがあると便利です。100均に似たような定規があるのですが、1mm刻みだったような気がします。もし100均のもので0.5mm刻みのスケールがあれば、それで十分でしょう。

2.六角レンチ

六角レンチはネックの反りを調整するのに必要です。通常はギターに付属されているものを使ってください。レンチにもいろんな規格(インチやミリなど)があって、どの規格を採用しているかわからないからです。ある程度、良い金額のするギターには調整用の六角レンチが付属していることが多いです。一度お持ちのギターの付属品を確認してみてください。

どうしても見つからなければ、合わないのを覚悟でレンチセットを買ってみましょう。

3.ペーパー(紙ヤスリ)

ペーパーはブリッジサドルを削ることになった場合に必要になります。粗削り用と仕上げ用の2種類用意すると良いでしょう。僕は下記の品番のものをよく使います。

粗削り用 #200~300番程度の目の粗いもの
仕上げ用 #600~800番程度の目の細かいもの


ネットでも買えますが、ホームセンターで1枚数十円ですのでお得ですよ^^

アコギの弦高確認方法

まずは、あなたのギターの現在の弦高(げんこう)を確認してみましょう。弦高とはフレットから弦までの距離のことです。スケールが必要ですが、下記に弦高の測り方を記します。

適切な弦高は弾きやすさの基本となります。あなたも測り方を覚えて友達のギターの弦高を指摘してあげましょう。

現在の弦高確認

ギター12フレットにスケールを立てて、フレットから弦までの距離を測ります。アコギは6弦で2.5mm程度、1弦で2.0mm前後が基準とされています。ちなみに僕のギターは6弦=2.3mm、1弦2.0mmにセッティング済です。

あなたのアコギが6弦で3mm近くの弦高があれば、かなり弾きにくい(手が痛い)ギターだと思われます。さっそく調整に入っていきましょう!

弦高は低いほど弾きやすい?!

弦高を図ってみて、あなたのギターが僕のセッティング(6弦=2.3mm、1弦2.0mm)に近い数値であれば、調整の必要はないと思われます。弦高を下げすぎると、弾いたときに弦がフレットに触れ、ビリビリと不快な音がします。低ければ良いというものでもないんですね。

アコギの弦高調整方法

アコギの弦高調整には2つの方法があります。

1.ネックの反り調整
2.ブリッジサドルによる弦高調整

です。この順序で調整しないと、取り返しがつかないことになりますので注意してください。何度も言いますが、「1.ネックの反り調整」だけで弾きやすさが改善する場合が多いです。勢いあまって、ブリッジサドルに手を出す前に、都度あなたのギターの弾きやすさを確認しながら慎重に進めてください。

それでは、ボリュームのある作業ですが、あなたのギターを蘇らせましょう!!

1.ネックの反り調整

ネック調整に入る前に、上図のようにボディのサウンドホールから、ネックの方向を覗いて、ネック調整用の穴が開いていることを確認します。この穴が見つからない場合は、ネックを調整するトラスロッド(金属の棒)がギターに仕込まれていないか、素人では調整できない位置にトラスロッドが入っている可能性があります。特殊な道具を必要とする場合もありますので、諦めてギター屋さんに調整を依頼しましょう。

*注
Gibson系のギターは、下記のようにヘッド側からトラスロッドの調整ができるタイプがあります。写真のようなプラスチックのカバーを外してみましょう。

ネックの反りを直すには、六角レンチという道具が必要です。これはギターのネックに仕込んである金属の棒を回転させ、ネックの反りを調整するための道具です。

このレンチは、ギターによってサイズが違うため、適当なものを買ってきても合わない可能性があります。六角レンチを差し込む穴はあるけれど、レンチが無い場合は、ネック調整はお店に依頼するか、いろんなサイズの六角レンチがセットになってるものを入手する必要があります。

1)チューニングしたギターを上図のような角度から見ることで、ネックが真っすぐかどうか判断します。真っすぐかどうか調べる方法に「タッピング法」という指を使った方法がありますが、目視で十分だと思います。ネックが反っているかどうかこの角度で見ればわかります。

 

2)ネックの反りは2種類あります。上図のように「順反り」と「逆反り」と呼びます。順反りは弦の力に負けて、ネックが起きてしまう現象。逆反りは、ネックに入っている調整用の金属(トラスロッド)の力に負けて、ネックが順反りと逆方向へ曲がってしまう現象です。

 

3)反り状態がわかれば、弦を緩めてから六角レンチを調整用の穴に差し込み回します。弦を緩めずにトラスロッドを回してしまうと、ギターに強い負荷がかかりますので、面倒でも弦はかなり緩めてください

順反りしているギターが多いと思います。順反りしていると、弦高が高くなり、弦を押さえる力が要りますので指が痛くなります。この順反りをほぼまっ直ぐに調整してあげることで、弦高を下げることができます。

六角レンチで、トラスロッドを回す時は慎重に行います。写真の「順反り」方向に回すと、ネックは徐々に真っすぐになってきます。

トラスロッドの回し方

1)でネックの反りを確認した方法で、ネックの状態を見ながら、少しずつトラスロッドを回してください。ギシギシと音が鳴ることもあります。硬くて回らない場合は、トラスロッドが限界まで回されているかもしれません。いくらでも回せるわけではありませんので注意してください

限界以上に回すと壊れますのでストップし、自身でのネック調整はあきらめてください。ギター屋さんに調整に出すか、ブリッジサドルによる弦高調整に移ってください。

ある程度ネックの反りが直ってきたな、と思ったら、緩めておいた弦を張り直し、チューニングします。この状態でネックの状態が真っすぐか確認してください。弦を緩めてある状態でいくらネックがまっすぐになっても、チューニングした状態でまっすぐでなければ弾きやすくはなりません。

まだ反りがあるようならば、再度弦を緩め、トラスロッドを調整します。根気のいる作業ですが、一度にやろうとせず、「弦を緩める→トラスロッドを回す→弦を張りチューニング→ネックの反りを確認する」これを繰り返します。

何度も言いますが、チューニングした状態でネックの反りを確認することを忘れないでください。

チューニングした状態で、ネックの反りがほぼ修正できたら弦高をもう一度測定してみましょう。弦高が適切になっていれば、以下の作業は必要ありません。ずいぶん弾きやすくなっているはずです。

2.ブリッジサドルによる弦高調整

ブリッジサドルを調整するには、サドルをサンドペーパーで削ります。削るということは、二度とサドルが元の高さに戻りません。慎重に作業してください。

サドルを削りすぎると、ネックの調整と同じようにギターを弾いたときに弦がフレットに当たりビリビリと音がします。コードを強く弾いたときにちょっと音がビリつくくらいなら「よくあるギター」ですが、軽く弾いても音がビビるようなら完全に調整の失敗です。

残念なギターになってしまいますので、心配な方は無理して自分で調整せずプロに任せましょう。

1)まず、すべての弦をブリッジ側のみ外します。弦を緩めて行けば、ブリッジ側だけ外すことができますので、6本の弦を外し、よけておきましょう。サドルを削った後、また弦を張り直して弦高を確認しますので、弦は切らずに外して避けておく方が作業がスムーズです。

 

2)次に、ブリッジサドルにマジックで線を引きます。現在の弦高の目安となる線です。この線を目安に、「削ってはブリッジにサドルを戻してどれくらい削れているのか目視で確認する」という作業を繰り返します。

目安線はエンピツで書くと、サドルを手で持った時に消えてしまいますのでマジックで書きましょう。アルコールで消すことも出来ますし、サドルを削っていけば、最終的にマジックで書いた線はブリッジに隠れて見えなくなることもあります。

 

3)それではサンドペーパー(粗削り用)を硬い平らなものに乗せ、サドルを上図のように当てて削っていきましょう。均等に平らに削るのは難しいのですが、少し削って、ギターのブリッジに入れ、ガタツキなどが無いか確認していきます。

ガンガン削ると、思いの外たくさん削れてしまい、弦高が低すぎてしまうことになります。弦高は低すぎても音がビビってしまうので弾けません。ベストな弦高をセッティングするには、とにかくマメに削れた量を確認することです。

面倒でも、少し削れてきたかな?と思うところで、一度サドルをブリッジに戻し、弦を張ってチューニングしてみましょう。本当に面倒ですが、この方法が一番失敗がありません。急がば回れですね。サドルの削り落としを失敗すると、同じサドルを別に買わなければなりません。高いものではありませんが、新しいサドルを1から削るのは相当骨が折れますよ^^;

上記作業を繰り返し、目標の弦高に近づいてきたらサンドペーパーを仕上げ用の目の細かいものに変えて、最後の仕上げをします。

※どんなに慎重に削っても、削り過ぎてしまうことはあります。失敗した場合は新しいサドルで作り直すのが基本です。しかし、ほんの少しだけ削り過ぎてしまった場合は、ネックを多少順反り気味にセッティングし直せば弦高が高くなりますので、この方法でカバーできることもあります。

アコギの弾きやすさは使う弦でも調整できる

アコギ自体のネックセッティングで、弾きやすさは随分変わります。ただ、それでも相手は金属弦ですので「指が痛い」「握力不足でコードが押さえられない」ということはあるでしょう。

そんなとき、一番有効なのは弦の種類を変えることですね。弦は同じ太さ(ゲージ)でもメーカーによって若干硬さが変わりますし、今使っているゲージより細いものがある場合があります。

ゲージを細くすると、弾き心地の他に「音量」「音質」なども若干変わってきますが、弾きやすいのが一番ですのでトライしてみてください。下記の記事で弦の種類について紹介しています。

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さいごに

僕はこれまで使ってきたギターは、ほとんど自分でネック調整をしてきました。ギターを買った時に最適なセッティングだと感じたギターは今のところLarriveeだけです。MartinもTaylorも何か気に入らなくて、ネックやサドルをいじり回しました。

自分でギターの調整をすることには当然リスクがあります。しかし、これから先もずっとギターを弾いていくわけですし、ギターの細かい部分まで知っていたいと思うのはギタリストの性(さが)ですよね。

このギターだけは失敗できない!というものに関してはプロのリペアマンにお願いするとして、自分で出来る範囲の調整法は知っておくべきです。自分でできるようになれば、道具もお金もそれほどかかりません。

お試しあれ!

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Y.Tamai@C4M

たまいやすゆき/1980年生まれ。ギター歴30年/弾き語り歴17年。サラリーマンでエンジニアをしながら、「たまいよーすけ」名義のアコースティックユニットで年間20~30本のライブを継続中。◇プロフィール詳細◇ライブのご依頼:呼んでいただければ全国どこへでも♪

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