「歌うことは好きなのに自分の歌声は嫌い」
そんな悩みを持つ方、多いです。あなたも、自分の歌声に悩んでこのページを開いてくれたのだと思います。
「自分の歌や声が好き」と公言する人は居ますが、自分の声や歌声が好きでは無い、むしろ嫌いだという人の方が多いんじゃないでしょうか。理由は様々だと思いますが、もしかして「歌声」とはなんなのか分かっていないだけかもしれません。しゃべり声と歌声は違いますからね。
自分の歌声が嫌いというのは深刻な悩みです。僕にも歌声で悩んだ過去があります。あなたの歌声嫌いを克服する方法を一緒に考えてみましょう。
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あなたの歌声のどこが嫌いか分析しよう
あなたは、自分の歌声のどこが嫌いかハッキリ言えますか?声質、声の大きさ、それとも歌唱力や個性の無さでしょうか。
もし本気で歌声を変えたい!と思っているのなら、自分の声のどこが嫌いなのか理解しなければなりません。「なんとなく」なんて理由であれば、それは嫌いのうちに入りません。本当に悩んでいる方に失礼です。すぐに歌声で悩むのは止めてオリジナル曲でも作りましょう。
でもやっぱり私は自分を変えたいんだ!というあなたには、下記を考えて欲しいと思います。まずはあなたの声の分析です。あなたの歌声の何が嫌いなのか。そこをハッキリさせることからスタートします。
たとえばあなたの歌声が
- ダミ声で聴きにくい
- 声域が狭くて色んな歌が歌えない
- 男とも女ともつかない声質
- 圧倒的に歌が下手
- 歌声が極端に小さい
- 歌うと声が震えてしまう
一度紙に書きだすなどして、自分自身がどこに気に入らないのか確認してみましょう。漠然としていた「嫌い」が、文字に起こすことによって明確になります。人って自分のことわかっているようで曖昧(あいまい)に捉えています。文字に書き出すことって大事なんですね。明確な理由から声質が悪い原因がわかることもありますので、できるだけ細かくリストアップしてください。
紙に書く=アウトプットするということは、作曲活動と一緒です。思っていること感じていることを文字にすることで、自分の中で理解し直すことができます。その結果何も出てこなければ、「ただなんとなく嫌い」ということになります。これでは、理由もなく嫌われていたあなたの歌声がかわいそうです。
誰かに歌声をけなされた
他の人にあなたの歌声についてケチをつけられたことで、自信を無くし自分の歌声を嫌いになってしまうケースもあります。僕もライブハウスのオーナーに歌声に個性が無いと言われ、随分悩んだ過去があります。
言う方はアドバイスのつもりだったと思いますが、言われた方は刺さるんですよね。言われるまでは自分の歌声に劣等感を持っていなくても他人に言われたことって意識してしまうものです。傷つきますが、言われたことに対して「どこが他人にそう思わせてしまっているのだろう?」と冷静になることが大切です。
他人の評価ばかり気にする必要はありませんが、やはり歌は表現ですから、他人からの評価と、自分の気持ちとのバランスをとれると良いですね。
あなたは本当に「歌声」で歌っていますか?
自分の歌声が嫌いだという方の話をよく聞いてみると、実は歌声じゃないことが多いです。歌声としゃべり声は発声のときに使う筋肉が違います。「歌声で2時間歌っても喉は疲れないけど、友達と30分話しただけで疲れた」なんて話を聞くのは、使っている体の部位が違うのですね。
「歌うときには腹から声を出せ」「腹式呼吸で歌え」といったことを見たり聞いたりしたことがありませんか?喉で歌うときの筋肉、そして腹から歌うときの筋肉が違います。歌の上手な人は喉で歌う歌い方と、腹から(腹式呼吸で)声を出す方法を上手に使い分けています。
しゃべり声と歌声は似て非なるもので、歌声で歌えるようになると、自分でも「あ、今歌声だ」とわかるようになります。あなたが、歌っている時に歌声かしゃべり声かわからない方は、おそらくしゃべり声です。
歌声としゃべり声の聞き分け方
歌声になっているか、それともしゃべり声で歌っているか判断するのは簡単です。歌声としゃべり声を録音して聞いてみれば良いのです。
歌声になると、明らかにしゃべり声の時と声質が変わります。変わり方は人それぞれですが、通りの良い声(声が遠くまで届く感じ)になったり、響きが変わったりします。
声の成分も以下のように変わるそうです。
[歌声]
歌声も声の一種であるが,ふつうの話声と違った点があることが知られている。とくに,歌声としてよい響きのある声では,倍音の性質に特徴があり,2~3kHzくらいの成分のエネルギーが強いことが知られている。引用:世界大百科事典
細かい数字まで意識する必要はありませんが、「歌声としゃべり声は明確に違う」という認識をはっきり持ってください。
録音は、スマホだと音質が悪いので聞き分けるのが難しいかもしれません。できれば、高音質で録音できる下記のような録音機材(iPhoneなら専用マイク)を用意しましょう。
歌声の録音機材
最近では高音質な音楽向けハンディレコーダーがいくつも出ています。持っていなければ用意してもいいかもしれませんね。自分の演奏を記録して分析するのにも役立ちますし、思いついたメロディやコードをパッと録音するのに非常に役立ちます。僕もそんな使い方が多いです。単三電池一般で駆動しますので使い勝手が良いです^^
僕が使っている音楽用ハンディレコーダーを紹介します。
このH1nは、”コンデンサマイク”という高音質のマイクが、クロスして付いていますので、音の臨場感がすごいです。ヘッドフォンで聞くと、ライブのその場にいたような臨場感で録れるのが特徴です。こういったマイクの取り付け方をX-Yステレオマイクというのですが、このタイプのハンディレコーダーが増えました。
H1で録った僕のライブ音源を載せておきます。ぜひヘッドフォンで聞いて場の臨場感を確認してみてください。(扇風機の音が入っています)
スマホがiPhoneの方は下記のような高音質マイクを取り付けても良いですね。
あなたに聞こえている自分の歌声と、他人に聞こえるあなたの歌声は違う
しゃべり声を録音したときと、歌声を録音したときでギャップがありますよね。自分の声は自分で聞くときに口の中を伝わって直接響いています。自分の声って、自分ではまともに聞けていないんですね。
実際のところ、歌声は案外どんな人でも魅力的に聞こえるものです。自分の感覚だけで「自分の歌声が嫌い」と思っているとちょっともったいない話ですね。
繰り返しますが、あなたの歌を聞いている人と、あなたが聞いているあなたの歌声は違うのです。ここが一番重要です!!あなたの歌声嫌い克服へのヒントになります。
「自分の歌声が嫌い」の克服方法
今まさに「嫌い!」と思っている歌声を好きになることは難しいでしょう。ただし、好きにならなくても克服する方法はあります。
上記で説明したように、あなたの歌声はあなたの正面にいる人が一番素直な歌声を聞いています。ですので、あなたの歌声はあなたが思っている以上に魅力的かもしれないということです。音楽活動をしていけば、あなたの歌声を好きになる人は必ず現れるでしょう。
そんなときに、「わたしは自分の声が嫌いで・・・」なんてMCで話でもすれば、ファンの方は悲しいでしょうね。自分のことを愛せない人に、人に伝わる歌が歌えるのでしょうか?
自分の歌声を好きになる必要はありません。「自分の歌声を好きな人がいる、必要としてくれる人がいる」こう思うだけで、自分の声、大事したいと思えませんか?
キレイで透き通った声。それは羨ましいし憧れですよね。あんな声で歌えたら、わたしの人生変わってたのに・・・なんてね。しかし、あなた自身が「嫌い」と思っている部分を聞いている方は好きかもしれません。「嫌い」と思っている部分こそが、あなたの歌声の圧倒的個性かもしれません。
ここで言いたいことは、
意識を変えろ
ということです。歌声が「好き・嫌い」はあくまでも主観的な、あなたの一方的な決めつけです。そこに客観的な評価も加味してください。要するに周りがあなたの歌声をどう思っているのか、ということです。いつまでも自分の殻に閉じこもっていては、あなたの音楽は世に出ていくことはありません。プロを目指す目指さないの話ではありません。好きで歌うのなら、尚更客観的なあなたの歌声の評価を取り入れてください。きっと「嫌い」という気持ちが好転するはずです。
歌には声質の向き・不向きがある
楽曲には「合った声質・合わない声質」があることは、あなたもなんとなく理解していると思います。一般的に見て、ダミ声にクラシック的な音楽は合いませんし、バラードにシャウト系の声も合いませんよね。
あえてこのミスマッチを個性とする方法もありますが、やはり認知されるのに時間がかかりますよね。人の好みは難しいのです^^;
基本的には、あなたの歌声に合った歌を歌いましょう。これ、自分の声質をよく理解していないとできません。自分の声をよく分析することにもなりますし、自分の歌声を最大限にアピールすることにもつながります。
究極はオリジナル曲を作ることをおすすめします。そう、あなたの声でしか歌えない歌を自分で作っていきましょう!「あなた自身の歌を、あなたが歌う」、これほど説得力のある表現方法があるでしょうか?
アコギでの弾き語り曲の作り方は以下で紹介しています。ご参考に^^
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さいごに
僕も自分の声に随分悩んできました。個性的な声ではないからです。
でも、声ってどうしようもないんですよね。お酒でノドをつぶしてハスキーボイスを手に入れる方法もあるようですが、体を傷めつけて何かを手に入れることはしたくなかった。それよりも、悩んでる時間があったら、どんどん歌がうまくなってやろうと思って努力しました。声質がどうのこうのより、どんな歌をどんなふうに歌うかの方が重要だということに気づいたのです。
そして一番大きかったのが「僕の歌(声)を好きだと言ってくれる人が増えてきたこと」です。音楽をやっていて、声や歌を褒められることほど嬉しいことはありません。だれに褒められても、いつ褒められてもうれしいものです。この積み重ねがやがて自信となり、声の悩みを克服することができました。
僕の克服してきた道がそのままあなたに当てはまるかはわかりませんが、悩み解決の一助となれれば幸いです。
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