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■曲作りについて

あなたのオリジナル曲がマンネリ化する理由と楽曲が偏らないコツ

オリジナル曲を作るときに、こういった悩みを持っていませんか?

いつも似たようなメロディになってしまう

そこでこう思うんですよね。「作曲(メロディ)センスがあったらなぁ~」って。

同じような曲を歌うのは、確かにストレス。飽きてしまいますからね。歌っている本人がそう感じているのだから、聞かされているお客さんはもっとそう思っています。「作曲センスをつけて、いろんなメロディを書きたい」と思っているあなたの悩みは、自分だけでなくお客さんのことも思う尊いものです。

まずは、あなたのオリジナル曲がマンネリ化してしまう根本的な理由をみつけて、それからメロディセンスを磨いていきましょう!

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あなたのオリジナル曲がマンネリ化している理由

オリジナル曲のメロディがマンネリ化している理由は簡単です。「マンネリ化打破の方法を知らないから」です。同じような曲ばかり作ってしまうのは、クセです。作曲の時に楽な方楽な方を選んでいます

これだと曲数は増えますが、同じようなリズム、同じようなコード進行、同じような曲構成、そして同じような歌詞の曲ばかり。変わっているとしても歌詞くらいでしょうか。

あなたも気づいているんですよね。リズムもコード進行も似通っていることに。だったら大丈夫。マンネリ化していることに気づけているのなら、解決できます

オリジナル曲がマンネリ化している方に多い傾向

マンネリ化にもいくつかパターンがあります。

  • リズムが似てしまう
  • コード進行が似てしまう
  • 歌詞が似てしまう
  • 曲の構成が似てしまう
  • メロディが似てしまう

一度あなたのオリジナル曲の統計を取ってみると良いですね。「あるジャンル」や「リズム」、「構成」などに偏っているかもしれませんよ?自分の作ってきた物をデータ化することで見えてくるもの、あると思います。

リズムが似てしまう

リズムが似てしまうのは、得意なリズムで曲を作ってしまっているからです。そして、世の中にどんなリズムがあるのか、あまり知らないからでもあります。

リズムと楽曲の構成が似るだけで、曲全体の印象も似てきます。「あの曲に似ているな」と思ったら、その時点で立ち止まりたいですね。曲が完成してからリズムを変えるのは、ちょっと骨が折れますからね。

コード進行が似てしまう

コード進行が似てしまうのもよくあるパターンですね。コード進行は、基本的に世の中に出尽くしてしまっているので、結局は誰かが作ったコード進行に似ています。あまり気にする必要が無い部分かと思います。僕もコード進行が自分の曲や、他人の曲に似ているものなんてたくさんあります。

コードが似ていても、メロディを変えていくことは十分にできますので、いろんな「アレンジの作法やアイデア」を持つことが大切です。

歌詞が似てしまう

ラブソングばかり書く人がいますよね。作曲においてラブソングは一番書きやすいとされています。愛とか恋という人間の普遍的な感情は、誰しもが持っているため、心の内側からすっと出てくるからですね。また、ラブソングは共感されやすいため、お客さんに「いいね」と言われると気分が良くなってラブソングに偏りやすい傾向があります。

僕がラブソングを書くのは、最終手段と決めています。ラブソングは上記の理由で「いつでも書けるから」です。どうしても曲・歌詞のアイデアが出てこないけど曲にしたい!というメロディがあれば、ラブソングにします。

曲の構成が似てしまう

イントロが8小節で、Aメロがあってサビでギターソロ・・・など、世の中の曲の構成はだいたい固まっています。これは必勝パターンみたいなものなので、音楽の歴史の中で、聞きやすい構成、一番まとまりやすい構成が徐々に出来てきたんですね。

オリジナル曲の構成がすべて全く一緒、というのでなければ、あまり気にする必要は無いと思います。ただ、どんな構成があるのか、一度じっくり考えてみるのも良いかと思います。パターンを知れば、「いきなりサビから入る曲を作る」なんてこともできるわけですから。

メロディが似てしまう

人には「得意なメロディ」があります。たくさん曲を書いているとどうしても似てきます。得意なメロディは自分の”型”ですからね。これは個性・強みであると同時に、一番マンネリを感じる部分ですね。

ただ、「あ、メロディが似ているな」という感覚は、自分が一番感じやすい部分でもあります。似てきたとわかっていれば、回避するのは難しい事では無いんじゃないでしょうか?似てしまったメロディで行くのか、それとももうひと踏ん張りして新しいメロディを生み出すのか、あなたの作曲にかける思いの大きさが試される瞬間です。

似たようなオリジナル曲を作らないコツ

結局「おなじような曲かどうか」を一番最初に判断するのはあなた自身です。あなたに「これは同じようなメロディだ」、「前に作ったあの曲と歌詞が似ている」という感覚が無ければ、そもそも楽曲のイメージを変えていくことはできません。

作曲の時に必要になってくることは、やはり「考え」方であったり「知識」となります。

作曲過程で常に疑問を持つ

今の曲作りに疑問を持ちましょう。否定するのではなく、「これで良いのか?」と考えることです。

  • 今まで作ったことのあるメロディに近くないか?
  • 過去の曲のコード進行に似ていないか?
  • もっと他のリズムで弾くことができないか?
  • 曲の構成を練り直すことはできないか?

など、あなたが今まで「これでいいや」と、時間をかけてこなかった部分に、より集中しましょう。自分に甘いと「同じような曲」のループからは抜け出せません。

メロディやコード進行、そしてリズムを他のものに変えるにしても、いろんなタイプの楽曲を知らなくては始まりません。いろんな楽曲に触れることも音楽活動の一つです

作曲(メロディ)センスを養うためにはネット上のサービスを利用するのも手です。今は音楽を聞くことにあまりお金がかからない時代になりました。定額制で聞ききれないほどの楽曲を聞くことができるからですね。

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考えながら書くことが本当に大切

無駄に曲数を増やすより、1年に1曲しかできなくても「自分が歌い続けたい、いつまでも歌ってほしいと言われる曲」を増やしていくことにこそ、時間をかけるべきです。曲数はたしかにステータスではありますが、音楽の本質では無いですよね?

曲がなかなかできない期間の不安やイライラは僕も本当によくわかります。僕は1曲/1年なんてペースはザラだからです。しかし、早く曲を仕上げることと、より良いものをお客さんに届けることのどちらが大切でしょうか。

あなたが、「作曲(メロディ)センスがあるなぁ」と思うアーティストは、作曲を始めてからものの5分で印象的なメロディを作り上げていると思いますか?

もちろんそんなことはありません。「今思いつくメロディよりもっといいメロディがあるはず!」ということの繰り返しをしてるんですよ。誰かの曲に似てるのが許せない、このメロディはありふれてる、といった感じで。自分の納得できるラインが高いんでしょうね。考えに考えまくっている。考え抜くことの天才なんでしょうね。

誰かの曲に似てるかも・・・という恐怖感は曲を書くミュージシャンならば誰もが持っている感情。もう「すべての音は鳴ってしまった(「もう誰も作ったことのないメロディは生まれてこない」という意味)」と言われてから何年も立つんですから、あまり神経質にならずに、自分が納得したメロディかどうかだけに集中して曲を書くべきです。

自分には才能がある!と思って作曲することの大切さ

自分はセンスがある!天才だ!!と思って曲を書くことです。書いているときは他人の評価は気にしちゃダメです。センスがあるかどうかは結局は世間一般の評価の話です。自分の感覚を信じて、ものすごく良く考えて作りましょう。それが、最終的に曲作りにおけるあなた自身の答えになるんですから。

どんなに頭を使って考えても1曲作るのにかかる正味時間は数日~数週間くらいなもんだと思います。納得のいく曲がかけたときの充実感・達成感を考えれば、なんでもないですよね^^

”作曲”という行為に集中する時間と自分の感覚を大切にしてください。

音楽理論や経験も上手に使う

メロディを生み出す時に役立つのが理論であったり経験であったりするのですが、じゃあ音楽理論を熟知していればセンスの良い楽曲が書けるのか?というと、イコールではありません。音楽理論は知らないよりは知っていた方が便利ですが、理論のみでは時代を揺さぶるような楽曲は生まれないでしょう。

一番危険なのは、理論に支配されること。作曲の時に”ひらめき”を忘れないでください。そこに必要だと感じれば理論を学んでいけば良いと思います。音楽理論は奥が深いので、自分の使う範囲で覚えて行けば良いと思いますよ。

たとえばギターで曲を書くならダイアトニックコードを覚えるだけで、曲づくりのスピードがあがります。また代理コード・裏コードといった考え方を学べば、コードのマンネリから抜け出せるかもしれません。音楽理論ってそうやって使うものだと思っています。

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作曲は量より質

「作曲歴が長い」というだけはパッとしない場合もありますよね。

「オリジナル曲200曲あります」というシンガーソングライターの楽曲が、すべて多様性に富んだオリジナリティあふれる楽曲群だとはとても思えません。これはプロアマ問わず言えることです。長く音楽活動をしているアーティストの楽曲は、新曲でも過去の曲に似ているものが多くなってきますよね。何百曲と書いてきたんだから仕方のないことかもしれませんが。

  • プロは月に3曲は作る
  • プロ歌手としてデビュー前に100曲作らされた

なんて逸話を聞きますよね。プロの方がインタビューで答えていますので本当のことだと思います。ただ、書いた曲全てが世に出るわけではありません。月に3曲づつ書いていたら、年間=36曲。1年に3枚もアルバムを出せる計算になります。ですが、実際そんなアーティストはいませんよね。結局、プロデューサーやスポンサーなどのお眼鏡にかなわなかった曲は捨てられるんですね。

プロならそれも仕方ないのかもしれません。仕事ですから。

僕はそんな捨て曲を書くくらいならプロになりたくないなと思っちゃいます。まぁ、プロになれていませんが(笑)自分の分身のような曲を捨てる?世に出さずに歌うことも出来ない??

耐えられませんね。

たとえ1曲/1年でも、1曲入魂で魂のこもった楽曲を作って、自信をもって歌っていきたいです。「オリジナル曲は量より質」を貫きたいです。

オリジナル曲が似たような曲になるのは悪い事ではない

お客さんの中には「あの曲と同じような曲を聴きたい」という人も多いです。ですので、似たような曲を作るのが悪いわけではありません。

とくにメロディにクセが出てくるのは、アーティストにとっては強みとなります。新曲でも、パッと聞いたときに「あなたらしい」と言ってもらえると嬉しいですよね。

楽曲全体が似通ってくるのはマンネリと言わざるを得ませんが、あなたのエッセンスを散りばめるのはテクニックです。そこをはき違えてしまうと、「あの曲もこの曲も同じ」となってしまいます。

僕の大好きなアーティストでティム・クリステンセンというデンマークのシンガーソングライターがいます。美しい曲を歌う彼は独特の節回し(歌い方)があります。それを聞くだけで「あぁ、彼の歌っぽいな」と思うわけです。メロディの節回しが強みなんですね。そういったちょっとした部分で個性を主張するのはとても大事ですし、かっこいいやり方だなと思っています。

さいごに

ギターや作曲に限ったことではありませんが、人間は学ぶこと・勉強することをやめてしまうと成長が止まります。あなたがいつまでも「自分らしく、けれども今までと違う曲を作っていきたい」と思いながら音楽をすることが一番重要なのですね。

曲が作れない時期や、同じような曲ばかり作ってしまう時期は不安で焦りもありますよね。時間をかけても、自分が納得するものを世に出した方が、自分もお客さんもハッピーです。

「いろんなタイプのオリジナル曲がある」ということは、あなた自身にとっても、お客さんにとってもうれしいことなんですね!

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