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■ギターについて

一生ものギターとは?値段が高くてずっと使える高級アコギのこと?

以前、ある生徒さんから「一生もののギターが欲しいんです」と言われ、ふと考えてしまいました。

僕も仲間内で「いつか一生もののギターを買いたいね」という話で盛り上がることがあります。いったいどういったギターが”一生もの”になり得るのでしょうか?

金額が高ければ一生もの?気に入れば一生もの??それとも「世間的に”一生もの”と言われているギター」なら一生ものなのでしょうか?僕はギターを30年ほど弾いてきましたが、改めて「一生もの」ギターについて考えてみたいと思います。

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一生もののギターとは

「一生もののギター」とは果たしてなんのことでしょう?一般的な定義は曖昧ですね。僕は「一生もののギターとは、長く使えるギター」と結論付けました。

長く使える・弾けるギターは以下のような条件に絞られます。

  • 音が良く、一生弾き続けたいギター
  • 品質が高く、ずっと使えるギター
  • デザインも気に入って、長くそばに置いておきたいギター

長く使える=品質が良く弾きやすい、そして飽きの来ない音質とデザイン、ということになります。

必然的にお値段の良いものに厳選されてきますね。ギターにおいては条件が揃うほど金額が跳ね上がる傾向があります。3~4万円のギターでは満足できない部分が出てきてしまうんですね。品質・音質と金額は比例しているイメージです。

一生ものギターの値段

上記の条件を満たすものが見つかれば、結局いくらのギターでもその人にとっての「一生もの」。

音が良く品質の良いギターはおおむね定価で30万円以上のものでしょうか。一生ものに値するかどうかは、そのギターを買う経緯も関係してくるでしょうね。バイトなどして一生懸命貯めた30万円で買うギターと、ひとめ惚れしてとりあえずローンで買うギターとは重みが違います。

「金額的な価値+思い入れ」が一生ものかどうか左右するんでしょうね。

僕は、ギターにあまり執着しないタイプなので、いいなと思うギターがあればとりあえず買ってみます。といっても30万円クラスのギターをポンポン買えるはずもなく、4、5年に1本のペースです。買ってみて初めて「このギター、一生手放さないだろうな」と直感したのがラリヴィーOM-60、今のメインギターです。あるんですよね、そういう出会いが。弾き心地良し、音量良し、弾きやすさ抜群。そんなギターです。

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ビンテージギターという選択

高価で価値の高いギターというと、ビンテージギターでしょうか。何年もかけてたくさんの人に弾き継がれ、木も枯れて楽器としての価値を高めてきたギターです。

しかし、古いギターはメンテナンスが大変です。そもそも昔のギターは100年も使うことを想定されていないと思うのです。木や金属パーツでできている以上、すり減ってきますし、パーツを交換することで厳密には音も変わってきます。いつまでも気に入った音で鳴らすには、それこそシビアな管理が必要になりますよね。

そうなってくると、楽器というより骨董品です。演奏されなくなった(演奏しにくくなった)ギターに価値を見いだせるのは一部のマニアだけでしょう。

僕は他人が弾きまくって弾きグセが付いたようなギターは弾きたくなりません。弾き癖ってけっこう根深いんですよね。ローコードばかり弾くギタリストのギターは、1,2フレットが良く減っていますし、よく使う弦の指板もやはり良く減ります。これ、他人が弾いたらけっこうな違和感です。ビンテージギターの音が素晴らしいのは確かですが、やっぱりギターは自分で育てるものだと思いますね。

ファーストギターは一生もの?

最初に買ったギターをいつまでも大切に持っている方は多いでしょう。思い入れのあるギターですからね。あなたの音楽人生の始まりのギターです。

一生取っておく」という意味では一生もののギターでしょう。ギタリストの特集記事で、ファーストギターの写真などが載っていますよね。ギターとしての役目は終わっていますが、思い出の品として取ってあるんですね。

僕のファーストギターは、子供用クラシックギターの「ARIA PEPE」というモデルでした。4万円くらいだったと思います。クラシック音楽になじみが無かったので、フォークギターのようにピックでガシガシ弾いた覚えがあります。

いきなり数十万もするモデルでギターを始められる特殊な方以外は、誰でも初心者用のギターを手にすると思います。初心者用のギターは、次のギターへステップするためのギターです。初心者向けのギターは一生弾き続けられるほどの耐性と品質はありません。弾き続けていればいつか初心者ギターを卒業するタイミングは来ます。その時に改めて「長く弾き続けられるギターが欲しい!」と思うでしょう。

一般的に音楽性や音の好みは変わりゆくものです。違う形・重さのギターが必要になる時が来ます。今使っているギターよりもっともっと自分に合うギターがあるんじゃないかと探し続けるわけですね。新しく買った時はそのギターがベストなんですけどね。不思議と次のギターを探している自分が居ます。僕は決してギターコレクターでは無いんですが、いろんなギターを手にしてみたいという思いはありますね。

値段の高いギターは一生使える?

昔、「ギターは大事に使えば○十年もつ!」と豪語する人がいました。しかし、時に激しく、時に優しく弾くのがギターじゃござんせんか?^^

いつも屋内でクリーンな環境で演奏できるとは限りません。ギターを拭かずにしまってしまう日もあるでしょう。物を大切に扱うのは当然のことですが、とにかく弾いて弾いて弾き続けることが愛情だと思って僕は弾いてます。弾く頻度やプレイスタイルにもよりますが、毎週のようにライブで弾くようなケースでは、20年は持たないと想像します。

僕の好きなロックギタリストでヌーノ・ベッテンコートという人がいます。彼は雑誌のインタビューで「ツアーに1回出るとギターはボロボロになる」と答えていました。まぁロックギタリストなので、ギターの扱いも相応のものと想像しますが、、、プロのギターでもツアーには耐えられないんですね。ネックだけ残してボディを交換する、なんてことをよくやるようですよ。(エレキギターの話ですが)

ギターを弾く頻度が高ければ当然パーツの減りも早いです。フレットやブリッジなどの樹脂・金属パーツはかならず減ってきますし、指板も削れ、ネックも反ってくるでしょう。これは、ギターの宿命です。金額に関係なく劣化します。パーツ等はプロのリペアマンに交換してもらうことも可能ですが、人間でいえば、骨がセラミックに変わるような感じですので、”全く同じ”というわけにはいきませんよね。

ただ、適性なメンテナンスを続ければギターの持ちは断然違ってきます。「ギターを弾いたら少し弦を緩めておく」、「弾いた後は拭いてしまう」などですね。

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一生ものギターは1本でいい?

長年ギターを弾いている実感から、一生ものギターは少なくとも数本必要だと思っています。

ライブ用、レコーディング用、そしてボディサイズ違い(ドレッドノート、OM、OOOなど)やガットギターやエレキギター。1本でどんなジャンルもこなせるギターはありませんので、必要に応じてギターが増えるでしょう。

ギターは本当にいろんな機種がありますから、色々弾いて、常に新しい音を求めていくほうが自然かと思います。生涯でこの1本!とか、このギターとこのギターだけ!なんて限定したらもったいないくらい沢山ありますよね。全く同じモデルでも1本1本音が違うことがあるのもまたギターの魅力です。ハンドメイドの製品ならではですね♪

ただ、「弾いてこそのギター」だと思っているので、何年も弾いてあげられないようなギターがあればかわいそうだと思います。世の中には数十本のギターをコレクションしている方もいますが、骨とう品レベルで集め出してしまうと、ギター達が「音を出す」機会を失ってしまいます。適度に手を入れて弾いてあげられる範囲の本数で、ギターを所有したいですね。

そう書きながらも、僕にも何年も弾いていないエレキギターがあります。エレキギターは金属パーツが多く、弾いていないと音にガリが出たりするので、適度にアンプに繋いであげないとだめですね。よし、弾こう!

さいごに

ギターを長く続けていると、2本目、3本目と新しいギターが欲しくなります。ついつい新しいギターを買ってしまう病気の方もいますよね、僕のことですが(笑)

僕も色んなギターを弾いてみたいと思っています。ひとつのギターだけを一生弾き続けるというのは僕には想像できません。しかし、「パーツを交換し、プロのメンテナンスを受けながら長く使う」というギターをいたわる気持ちは持ちたいですね。ギターを大切にする気持ちって音に出ると思いますから。

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