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■ギターについて

生音の良さで選ぶ!日本製アコギおすすめメーカー3選【国産ブランド】

ヨーロッパにルーツを持つアコースティックギターは、日本でも海外製のモデルが人気です。マーティン、ギブソン、テイラーといったアメリカ製。ローデン、フォルヒ、レイクウッドといったヨーロッパ製のギターは、ギタリストなら一度は手にしたいギターの筆頭です。

しかしここ日本でも、'70年代のフォークソングブームを皮切りに独自のアコギ文化が培われてきました。YAMAHA、TAKAMINE、YAIRI、MORRISといった世界に通ずる品質を武器に、ギタートップブランドへと成長したメーカーもあります。

僕は今でこそアメリカ製のLARRIVEEを弾いていますが、30年ほどのギター人生の中で、日本製のアコギも随分弾いてきました。老舗の海外ブランドと肩を並べるほどに成長した国産アコギの中で、これは一生モンや!!と、特におすすめできるギターを紹介します。日本製ギターの品質はピカイチです。

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生音の良さで選ぶ!日本製アコギおすすめメーカー3選

冒頭、YAMAHA、TAKAMINEといった誰でも知っている国産ブランドを上げましたが、ここで紹介するアコギメーカーは「知る人ぞ知る」メーカーになります。YAMAHA、TAKAMINEといった世界に打って出たブランドは、万人受けするモデルが多いのに対し、下記メーカー製のアコギは、「日本人が、日本という環境の中で弾くことを想定して作られたギター」と感じます。

生音にこだわり・長く使えるギターをお探しのあなたに、ぜひ試して欲しいメーカーです。(以下、順不同)

おすすめ国産アコギメーカー:ASTURIAS(アストリアス)

アストリアスは福岡県発祥のアコギメーカーです。クラシックギターの製造で培った確かな技術力を武器に、徐々にアコースティックギターのモデルも増やしてきました。YAMAHAやMORRISのようにカラーやサイズでたくさんの選択肢があるわけではありませんが、品質(弾きやすさ)に徹底的にこだわったハンドメイドの高品質ギターです。

アストリアスのホームページに書かれているギターコンセプトがしびれますね。

“偉大なギターといえども、弾きやすくなくてはならない”

弾く人への細かな配慮を忘れない彼等の思い入れがアストリアスのギターに反映されてきました。ハイクオリティなサウンド、ハイグレードな質感、しかも良心的なプライス。これらの魅力は、数多くのプレイヤー達の要求に限りなく応える事と、確信しています。

どんなに機械化が進んでも、やはり職人が1本1本仕上げるギターは品質が違います。ギターの世界では”ルシアー”と言われる個人製作家のハンドメイドギターが人気です。やはり高額でも品質・音に妥協しないギターを選びたい!というギタリストはハンドメイドギターに落ち着くのかもしれませんね。

アストリアスのギターの中でおすすすめのモデルは、下記のE.C.Customです。

サイズ感、カラー、シンプルなデザイン、音のシャープさ、と、ギターはこうあって欲しい!という要求をすべて満たしているモデルです。

スケールが632.5mmとなっているので、一般的には”ショートスケール”と呼ばれる弦の長さです。このスケールのギターは弦のテンションがキツすぎないので、弾きやすいという特徴があります。また、ネックの長さも相対的に短くなりますので、手の小さい方や握力が心配な方にはうってつけのモデルです。

天神板(ヘッド部)に稀少材の”ハカランダ”が使われているのもポイントですね。

  • 表面板:シトカプルース単板(ヘリンボーンロゼット/ヘリンボーンメイプルパーフリング)
  • 横・裏板:インディアンローズウッド単板
  • スケール:632.5mm
  • 指板:エボニー(スノーフレイクインレイ)
  • 指板幅:43mm(ナット)
  • 駒:エボニー
  • 天神板:ハカランダ(トーチインレイ)
  • 塗装:表面板/ラッカー仕上げ 横・裏板/ウレタン仕上げ
  • ジョイント1:4フレット
  • 糸巻き:ゴトー
  • ピックガード:トーティス U.S.A.

公式サイトより引用

残念ながら公式の演奏動画が見つかりませんでしたが、E.C.Customユーザーさんの動画がYoutubeで見られます。演奏が素晴らしいのもありますが、音だけ聞いていると、Martinに通ずるようなバランスの良さを感じますね。このサイズのギターの特徴でもある「低音から高音までバランスよく鳴っている」印象です。

いやー欲しいですね!!!

おすすめ国産アコギメーカー:HEADWAY(ヘッドウェイ)

ヘッドウェイは、僕の地元長野が誇る創業1977年の老舗国産メーカーです。上述のアストリアスの企業コンセプトとも通ずる”品質”に関しての飽くなき探求が、今日のヘッドウェイのギターとしての立ち位置を物語っています。

ヘッドウェイのアコースティックギターの歴史は、ホームページでも紹介されているように多難な道のりでした。2度の工場火災で工具を失い、国内最高峰のアコースティックギターと言われながらも一度はアコースティックギター製造を断念しています。しばらく、エレキギターの請負製造会社だったヘッドウェイですが、ユーザーの熱望によりアコースティックギターの製造が復活しています。まさに不屈の企業精神ですね。同じ長野県民として誇りに思います。

そんな長野が生んだ最高峰ギターのおすすめモデルは何といってもドレッドノートサイズのギターです。ドレッドノートは音量、ギターとしてのシルエット、そして弾いた時の音の重厚感はこのサイズならでは。特にストローク系のプレイを主体とするギタリストに選んで欲しいですね。

下記のHD-SAKURAという近年発売されたモデルも人気です。ギターは通常輸入材が使われることが多いのですが、ヘッドウェイでは和材を使ったシリーズがあり、HD-SAKURAはその名の通り桜の木を使ったギターです。

”桜”というだけで、日本人というアイデンティティーを感じますね。ピックガードが桜の花びらをかたどっていて、なんともかわいい^^このシリーズ、もちろん他のサイズもあります。MartinでいうところのOMサイズや000サイズのモデルもあります。ドレッドノートのサイズ感や、握力に不安がある方は、スケールが628mmのショートスケールと呼ばれるモデルを選ぶと良いでしょう。弾きやすさが全然違いますからね。

Body Top
Sitka Spruce
Body Side&Back
Sakura
Neck
African Mahogany 1P
Fingerboard
Purple Heart
Nut
Bone
Saddle
Bone
Bridge
Purple Heart
Machineheads
GOTOH/SG301 05 GG
Scale
644mm
Width at Nut
43.0mm
Bracing
Scalloped Forward Shift X Bracing
Finish
Thin Urethane
String
Elixir NANOWEB Light(.012-.053)
Accessories
ハードケース、六角レンチ、保証書

公式サイトより引用

おすすめのHD-SAKURAモデルの演奏動画、なんと!ギタリストの井草先生の動画がありました!!美しい音色、なんて良い曲なんでしょう。

ヘッドウェイのアコギは、個人的な感想としてはネックが割と太い印象を持っています。Taylorなんかと比べるとかなり違いを感じます。ネックが太いと弾きにくさを感じるギタリストも多いのですが、手の大きな方には向いていますし、ネックの太さは音のコシにもつながります。この辺はヘッドウェイの設計思想に基づいて作られているんでしょうね。

ヘッドウェイ(会社名:ディバイザー)ではギター工場の見学ができます。もしヘッドウェイギターの感触を知りたければ、まず工場での製造工程を見学して、実際に弾かせてもらうのが一番です。常時50本のギターをショールームで試奏できます。けっして安いギターではありませんが、一生弾いていくかもしれないギターです。しっかり吟味して選びたいですよね。

ディバイザー工場見学の申込先はこちら

おすすめ国産アコギメーカー:HISTORY(ヒストリー)

おすすめの国産ギター3社目はヒストリーです。ヒストリー?と聞いてピンときた方もいるかもしれませんね。そうです全国展開している島村楽器のオリジナルブランドです。

チェーン店のオリジナルブランド・・・と聞いて品質に首をかしげる方もいるかもしれません。しかしこのヒストリーブランド、品質は非常に高いです!!予算を押さえながらも品質にも妥協したくないなら、ヒストリーはイチオシです。島村楽器には色んなブランドがありますが、ヒストリーはMade in JAPANと謳われていますので、国内の品質の高い工場で作られているのは確かですね。

ヒストリーの製造工程の情報がなかなか見つからないのですが、ヒストリー・エレキギターはギターの聖地:長野県松本市で製造されているようです。アコギももしかして松本かもしれませんね。だとすると、高品質なのは納得。ギターのOEM製造で有名なフジゲンあたりで作っていそうです。

ヒストリーのアコギでおすすめのモデルはNT-S3です。

ポイントはサークルフレッティングシステムとスケールでしょうか。このモデル、サイズ的にはMartinのOMにあたります。スケールがロングスケールといわれる645mmありますので、しっかりした弦のテンションがあり、音量も出ます。OMサイズは音量を確保しながら、ドレッドノートより抱えやすいという特徴があり、ストローク系ギタリストにも、フィンガーピッキング系ギタリストにも愛されるサイズです。

C.F.S(サークルフレッティングシステム):
HISTORYシリーズのC.F.Sはアコギ、エレキ問わず採用されています。C.F.Sはネックの形状に応じて、打ち込むフレットにR(丸み)を持たせたシステムです。これにより、どのフレットでも安定した音のピッチが得られる構造になっています。詳しくは公式サイトにて

ボディトップシトカ・スプルース単板
サイド&バックローズウッド単板
ネックマホガニー/ウォルナット/マホガニー 3P構造
指板ローズウッド
フレットC.F.S.20F
スケール645mm
ペグGOTOH SG381-01/C
ネック幅ナット部=43.0mm 12F=54.0mm
ナット&サドル牛骨(オイル含浸)
ブリッジローズウッド
カラーナチュラル(NAT)/ピュアブラック(PBK)
アクセサリーハードケース
保証3年

公式サイトより引用


島村楽器の公式YoutubeチャンネルにNT-S3の演奏動画がありました。カラっとしたサウンドで、重すぎず軽すぎず、どんなジャンルにも合いそうなサウンドです。

個人的に、ヒストリーシリーズのアコギは初期設定では弦高が高い印象を持っています。サウンド・品質は申し分ないのですが、即戦力としては、少し手を入れる必要がありそうですね。もちろん買ったままの設定が一番しっくりくる方もいますので、情況によりけりです。アコギの弦高を調節する方法は、下記に記載しています。

【写真付き】アコギを弾きやすく!自分でできる弦高調整方法

弦高を自分で調整して、あなたのギターをさらに弾きやすくしよう!

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さいごに

アコギにはサイズや使われている木材によって弾き心地も音色も変わってきます。

これから勝負の1本を探される場合は、下記で紹介しているアコギの選び方を参考に、あなたの相棒となるべきギターを探してみてください。

➡「【初心者向け】間違いだらけのギター選び:正しいアコギの選び方
➡「弾き語り用ギターの選び方 初心者に合ったアコギを見つけるコツ

また、今回紹介したアコギは、ピックアップマイクが後付けのモデルがほとんどです。ライブで使うにはピックアップが欲しいという方も多いでしょう。メーカーで推奨のピックアップが特になければ、下記で紹介しているピックアップがおすすめです。僕も使っています。

➡「弾き語り用アコギにおすすめのピックアップ ギター本来の音を再現