僕の周りには結婚を機に音楽を辞めていったミュージシャンがたくさんいます。プロアマ問わず、結婚という人生の大きな選択のなかで、それまで続けてきたことを辞めるという苦渋の決断に、どう対応しているのだろうと思い、自分の考えをまとめました。
ミュージシャンが結婚して家族を持つことで、人生はどんな方向に向かうのでしょうか。
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音楽家・ミュージシャンを目指すなら結婚はしない方が良い?
僕の経験から、結婚しても音楽を続けることは十分可能だと考えています。実際に僕は、結婚して子供をもった現在でも年間20本ほどのライブ活動ができています。日々、ギターを触る時間こそ減りましたが、家族の理解があることで、音楽を断ち切ることなく続けられています。
ただ、自分の周りを見渡してみると、結婚や出産を機に音楽を完全に辞めてしまう(辞めざるを得ない)ミュージシャンの多い事。僕のように自由に音楽が出来ているのは特例なんだと思いました。
一般的には「ミュージシャンを続けるなら結婚はしない方が良い」のだと感じます。
結婚で変わる生活スタイル
結婚で大きく変わるのは生活スタイルです。
これまで自分だけの時間だったものが相手も含めての時間になります。この感覚に馴染めないと、いつまでも「俺の時間は俺のもの」的な考え方が抜けず、夫婦間が冷え込むことになります。
相手も、あなたが音楽をやっていることを知って結婚するのですが、応援したいという気持ちと、自分をかまってほしいという気持ちが交錯します。まぁ考えてみれば普通の感覚ですよね。いつも一緒にいたい、一生一緒にいてくれや!ということで結婚するんですから。
音楽に没頭するあなたをそっと見守ってくれるような仏様のような人はいません。「音楽の邪魔はしない」「好きなだけ没頭して」みたいな結婚前に言っていたことはあっけなく覆されます。
と考えると、結婚は音楽のような趣味に没頭したいタイプの人にとっては大きな弊害になると考えられます。
音楽への想いが強いほど結婚生活は苦痛になる
僕が感じているのはこの部分です。プロになりたい!たくさん曲を書きたい!バンドで週3日は練習したい!など、音楽への想いが強いほど、結婚生活と理想とのギャップに苦しむことになります。結果、、、家族は捨てられないし、音楽辞めよう。となってしまうんですね。
結婚して子どもが生まれて、子どもの可愛さに「しばらく音楽辞めてもいいかな~」なんて家庭的な考え方に変わる方も中にはいるでしょう。ちょっと幸せな考え方の持ち主ですね^^音楽はまた時間ができたときに再開すればいいや、的な楽観的な思考ですね。
ただ、楽器やセンスは「常に磨いていないと錆びつく」という恐怖心があり、なかなか辞めてしまうという決断には至れないものです。
家族を持つと非常に大きくなるお金の問題
家族を持つということは支出が増えるという事。中には二人で働くから収入は倍になるでしょ?という考え方もありますが、そんなに甘くありません。家のローン、子供の養育費などなど、これまで考えていなかったような支出がどんどん増えていきます。
今まで音楽に使っていたお金が、違う名目で湯水のように出ていきます。結婚後も自分だけにお金を使っていれば、家族は破綻します。アマチュアだとしても音楽で収入を得られるレベルでなければ、音楽を続けることに家族の理解は得られないでしょう。
音楽で収入を得るには並大抵のことではありませんが、ぼくはなんとか出来ています。
色々方法はありますので、下記を参考にしてくださいね。
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結婚もしたいし音楽も続けたい人はどうすれば良い?
では、どうすれば結婚生活と音楽活動の両方を謳歌することができるのでしょうか?
ここからは僕なりの考え方になりますが、家族との良好な関係を築きながら、お金に苦しまずに音楽も十分にできている状況を紹介します。
重要度の高い順に紹介します。
1.独身のうちに音楽を極める
独身時代というものは、後から思い返すと自由の極みでした。働いたお金は自分の為に使えるし、自分の時間が非常に多い!このときにいかに自分に投資し、技を磨いてきたかが、のちの音楽人生をいや、人生そのものを大きく左右します。
しかし、独身時代の自由さは、結婚してみないとわからないんですよね。難しいと思いますが、10年先の自分を想像し、どうなっていたいか考えながら今を生きられると、将来後悔しないのかなと思います。
プロなるようなミュージシャンは、本当に意思が強く、「今の大切さ」をどこか遺伝子レベルで理解しているようにすら感じます。そこがやはり一般人との差なんでしょうけど。
ちなみに、「極める」は人に教えられるレベルになることを意識すると良いでしょう。次項の「音楽のマネタイズ」に大きく関わってきます。
2.音楽のマネタイズを考える
一番はあなたの音楽が売れる状態を早く作ることが望ましいですよね。オリジナルCDを作り、音楽配信をし、ライブではギャラをいただだく。そんなサイクルが作れば、副業として成り立ちます。
仕事のひとつとして音楽をするわけですから、家族から批判をあびることも劇的に減ることになります。
1.の「独身のうちに極める」にも密接に関係してきますが、よりよい音楽をつくり、技術を高めておくことで、ライブやblog等で音楽の知識を活かして収入を得ることができるようになります。一朝一夕にはできないことですが、僕はこの状況をつくることに成功しました。
blog等で音楽的な発信をし、収入を得られると、本当に助かりますよ!おすすめです。これも音楽活動のひとつですからね^^
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3.子どもを巻き込む
子どもが生まれると、子育てに時間を取られ音楽に向かう時間が激減します。これは致し方の無いことです。しかし、パートナーに子育てをまかせっきりにするようでは子供もなつかず、「子育てに協力してくれなかった」と末代まで言われます。やはり今の時代、夫婦協力しての子育てがスタンダードなんですね。
子どもも2歳、3歳になれば一緒に音楽を楽しむことができるようになります。まだまだ楽器演奏は難しいですが、子供用のギターやウクレレなどを買ってあげると、親のまねごとをして一緒に練習できるようになります。僕はそんな風にして自分の練習時間を確保しています。(あまり集中して練習できませんが、ギターに触れる時間は確保できますよ^^)
4.生活スタイルを変える
結婚後も音楽の時間を作るには相当な変革が必要です。いわゆる「意識改革」ですね。僕は朝活を取り入れることで、自分の時間を確保することができるようになりました。こういうblog記事も朝4時、5時から書き始めることが多いです。
打楽器は難しいですが、ギターはサイレントなものもありますので、早朝でも練習はできます!
子育て中に朝活を取り入れるには、まず家族サービスが一番ですね^^
➡「子育て中の音楽活動は難しい?育児と両立するために僕がやったこと」
➡「音楽活動に朝活を取り入れて作曲に活かす!早起きは人生を変える!?」
さいごに
ミュージシャンに限らず、時間を浪費する趣味を結婚後も続けるには強い意志が必要です。
強い意志というと、家族を顧みず趣味の時間に没頭する意思と勘違いしていしまいますが、そうではありません。家族を大切にしつつ時間を作るように意識を変えていく強い意志です。
その意思を実行するために、音楽でお金を生み出す力と、時間を上手に使う力が必要です。すでに結婚&子育て中でも今からできることはたくさんあります。心を入れ替えるつもりで実践できるといいですね!