宅録・PCレコーディングを始めて、録音した音源を調整して最終ミックスを作るときにぶつかる壁:音圧。
自分でレコーディングしてみたものの、なんかCDと音圧(音量)や雰囲気が違うんだよな~って感覚、ありませんか?レコーディングは奥が深く、自分で始めると何が正しいのかわかりません。僕もいつも闇落ちします・・・うん。
そこで、僕のようにマスタリングに時間をかけたくないあなたに、強い味方となってくれるおすすめのマスタリングソフトを紹介します。
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おすすめのマスタリングソフト:OZONE【宅録の味方!】
数年前に彗星のごとく登場したiZotope社のOzone
◆「iZotope ( アイゾトープ ) / Ozone 8 Standard」
このマスタリング用プラグインの特筆ポイントは「プリセット」。このソフトをマスタートラックに差し込んで好みのプリセットを選ぶだけで、音圧やイコライジングをしてくれます。僕はozone4の時代から使ってますが、ホントに画期的だった。
プリセットを選んだあと、好みのパラメータを微調整できます。ヴィンテージ風のプリセットを選択し、middleだけ持ちあげるとか、ハイをさらにカットする、といった使い方が可能です。
マスタリング用プラグイン(ソフト)といえばWaves(ウェーブス)が有名です。業界標準と言われているソフトですが、とにかくお高い。駆け出しの宅録ミュージシャンがサクッと買える金額ではありません。(今でこそエントリーパッケージも出ていますが、一昔前までは数10万円のソフト)
また、Wavesは設定できるパラメータが細かすぎて、使えるようになるまでに嫌なってしまいます。
Ozoneなら音作りで迷宮に入らずに済む
僕の場合は、最初はレコーディングソフトについているマスタリングプラグインで、あれこれと設定をいじりたおしていました。しかし、自分で設定をあれやこれと変えていくうちに、わけがわからなくなります。Ozoneのプリセットを使用し、そこから微調整していく方が本当に効率的でした!どれほどの時間短縮になったかわかりません。
自分の音源というのは聞けば聞くほどわからなくなるものです。時間をかけずに、たくさんのプリセットから気に入るものを見つけるだけ。なんともシンプルですね。
決められたプリセットを使うことに抵抗があるかもしれません。しかし、お客さんの耳に届けるのに、我流で調整した音源と、実績のあるプリセット+微調整の音源とどちらが適切でしょうか?こだわりを通すことは大切ですが、標準的な音圧・バランス調整をまずは知っておきたいですね。
iZotope社のOzoneでできること
Ozoneでは、基本的に数十種類あるプリセットから好みのサウンドを選びます。楽曲を流しながら、プリセットを色々当てはめてみて、好みのものがあれば決定するといった流れです。
プリセットを決めた後の微調整は、
- イコライザー
- エキサイター
- イメージャー
- ダイナミクス
- マキシマイザー
といった項目が変更できます。基本のプリセットから、自分の感覚を頼りに各パラメータを微調整するだけなので本当に簡単です。これらはOzoneの中で独立したエフェクターとして使用できますので、”ちょっと低音を落とす(イコライザー使用)”とか”中域をきらびやかに(エキサイター使用)”、”音量をギリギリまで上げる(マキシマイザー使用)”、といったことが容易です。
「この微調整すら嫌!」という方はもうプロにお願いするか、話題のオンラインマスタリングサービス(AIを使った自動マスタリング)を使うしかないですね。AIは自動で学習していくのが強みですので、中途半端に素人がマスタリングするよりまともな仕上がりになるかもしれませんね。僕はAIによるマスタリングに勝つ自信はありません(笑)
そういえば、昔のozoneにはリバーブが入っていたんですがシリーズによっては無くなっているようです。まあリバーブはDAWソフトの方にいいプラグインが入っていることが多いので不要と判断されたのかもしれませんね。
こういった画面上で微調整やプリセットの選択をします。なんかクリエイターって感じでカッコいい画面ですね^^
音圧調整は難しい・・・だからこそのプラグイン
そもそも、小さい音で録音している場合、最終的に大きな音に仕上げるのは至難の業。ノイズの部分まで強制的に大きくすることになり、クリアな音源とはなりにくいからです。大きな音で録音する必要性は「弾き語り:パソコンで録音してみたら音が小さい。どうして??」で書きましたので割愛します。
PCレコーディングでDAW(録音ソフト)を使っている場合、最終的な音源の音圧調整をするプラグインは標準で入っています。こういったプラグインを使うのも手ですが、標準ソフトはパラメータの設定が難しい!どこをどう変えれば、求めている音圧に近づくのか、ちんぷんかんぷんです。
僕も、音圧調整の本を買って勉強しましたが、ソフトが違ったり、音源が違うだけで思ったような効果が得られません。結局、マキシマイザーで各楽器の音量を上げて、最終的にコンプレッサーでさらに持ち上げて・・・なんてことを繰り返し。。。もう発狂状態ですorz
今はマスタリング専用の素晴らしいプラグイン(ソフト)があって、本当におかげです。
Ozoneはこんな方におすすめ
こんな方におすすめ
- マスタリングをサクっと終わらせたい方
- 自分のマスタリングに自信のない方
- すでにマスタリングの迷宮にいる方
- 得意でないジャンルをマスタリングすることになった方
やはり”プリセットから選ぶ”という点が一番大きなポイントですね。場合によってはプリセット充てるだけで、微調整すら要らないケースも出てくるでしょう。
しかしながら、マスタリングに関してまったくの無知ではノイズの対策や、デバイス(パソコン、スマホ、コンポ等)に応じた音源を作ることは難しいでしょう。マスタリングに関しての最低限の知識は持っていた方が無難です。ミュージシャン同士で情報交換する場合にもある程度共通認識は持っていたいですよね。
僕も下記のような書籍で学んでいます。
エンジニア直伝! クリエイターのためのミックス&マスタリング最新テクニック
ちょっと誤字の多い書籍でしたが、書いているエンジニアの方は間違いなくトッププロの方でしたので、安心して知識を吸収できます。おすすめ!
また音圧に関して学びたい方はこちら!ベストセラーで評価が高く、僕もレコーディング関連で最初に購入した書籍です。
さいごに
レコーディングの雑誌もいくつも発売されるようになり、レコーディングに関する知識も得やすくなりました。
音の最終調整もソフトに任せられる時代です。プリセットで音楽を作るなんて邪道だ!と言われそうですが、そもそも自分の音楽自体がオリジナルなので、ミックスやマスタリングにソフトを使うことに、僕はためらいがありません。
何十時間もかけてイコライザーなどの設定を決め込む作業こそ、僕には向いていません。サクッと録音してサクッとCD出す。あとはライブに集中!作曲に集中!!という風に、有限な時間を上手に使いたい方にはおすすめしたいソフトですね^^
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