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■ギターについて

アコギを始めたら指先が痛い!皮が厚くなるまで弾き続けるしかないの?

アコギを始めたら一番につまづく壁「指が痛い!」

みんな、こんな痛みを我慢して練習してるの?!

と途方に暮れることでしょう。ある程度痛みを乗り越えていく必要はあります。しかし、指の皮が分厚くなるとか、痛みに慣れるとかそんな拷問のような練習をする前に、確認してほしいことがあります。

あなたのギターのセッティングです。

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アコギで指先が痛いのは指の皮が薄いからだけじゃない

僕は30年ほどギターを弾いています。それこそほとんど毎日。

ですが、指の皮(左手も右手も)が分厚くなることってそれほどないんですよね。初心者の頃よりは当然厚くなっていると思います。しかし、それでも毎日家事をしてくれる母親の手よりは薄いんじゃないかと思います。

初心者の方が勘違いしやすいんですが、「ギターが上手くなる」「何時間でも弾ける」というとこは、手の皮が厚くなるとか痛みに慣れるってことじゃないんですよね。実は力の抜き加減が身に付いたり、手首や関節の適切な角度が身に付くことで、手に余計な負荷がかからなくなってくるんです。

それともうひとつ大きなポイントが。

それは、弾きやすいようにギターを調整するようになること。ギターの調整はギターリストならば必ず知っておいた方がいいポイントです。当blogでも何度となくお話していますが、改めて解説していきましょう。

ギターの調整だけで、指の傷みはかなり緩和できる

あなたのギターが、なぜ指が痛くなるのかわかりますか?

それは、弦を押さえるときにすごく力が必要だからです。押弦の力を緩和させるためには「弦を変える」「弦高(げんこう)を変える」といった方法が一般的。それでもまだ弾きづらい場合はギターを変えることで弾きやすさは変わります。ギターによって弾きやすさが全然違う事も知っておきましょう。

弦を変える

ギターの弦にはサイズがあるのをご存知ですか?ライトゲージやミディアムゲージと言われる弦の厚さに決まりがあります。買った時に最初からついているゲージが一般的なライトゲージだった場合、さらに細いゲージのセット「エクストラライトゲージ」に変えることで、随分弾きやすくなるでしょう。

一般的なライトゲージ
1弦・・・0.12inch
2弦・・・0.16inch
3弦・・・0.25inch
4弦・・・0.32inch
5弦・・・0.42inch
6弦・・・0.54inch

さらに細いエクストラライトゲージ
1弦・・・0.10inch
2弦・・・0.14inch
3弦・・・0.23inch
4弦・・・0.30inch
5弦・・・0.39inch
6弦・・・0.47inch

インチだとわかりにくいですが、mm表記だと1弦で0.05mmの差があります。この、わずか0.05mmの差が演奏性にすごく影響が出るんですね。弦を押さえる力が少なくて済み、痛みも和らぐでしょう。

細いゲージを使うデメリットもあります。頭の片隅にいれておきましょう。

まず、弦が切れやすい事。細いので当然ですね。”エクストラライトにしたら頻繁に弦が切れるようになった”といった場合は弾き方の問題です。強く弾くだけがギター(ストローク)じゃないことも勉強していきましょう。こういった感覚はやはり弾き続けないとわかってきませんが。

また、ライトゲージに比べ、音に張りが無くなります。ゲージが太いほど弦を張る力もかかっていますので、ゲージが細くなりギターを張る力も弱まれば、音が小さくなり、音の張りも少なくなるというわけです。しかし、音質よりも今は指の痛みを改善したいですよね。とりあえず慣れてくればライトゲージにもどすことも出来ますので、エクストラライトを張ってみてください。

弦高を調整する

ギターの弾きやすさを決定するポイントに弦高(げんこう)というものがあります。下記写真のように指板から弦までの高さのことです。この高さが標準より高いほど、弦を押さえる時に力が余分に必要です。まだギターに慣れていない指なら余計に痛いでしょうね。

弦高

弦高はギターの12フレット上から弦までの距離を測ります。通常は6弦と1弦を測り、標準的な弦高と照らし合わせて「弦高が高い」とか「弦高が低い」と判断します。アコギは6弦で2.5mm程度、1弦で2.0mm前後が標準です。僕は6弦2.3mmほどに設定してあります。

たまにプロは弦高が高いとか高くても弾けるなどと根も葉もないことを言う人がいますが、プロこそこだわりの”弾きやすい弦高”にしています。プロはステージで2時間もギターを弾き続けることもありますからね。高い弦高じゃ手が壊れちゃいます。アコギの神様と言われるトミー・エマニュエルも弦高は低くして、音のパンチを失わないために、ゲージをミディアムにしているともいわれます。あなたのギターや演奏スタイルに合ったセッティングを研究してみましょう。

自分で弦高調節をする場合は、自己責任でお願いします。下記のページで弦高の調整方法を解説しています。

【写真付き】アコギを弾きやすく!自分でできる弦高調整方法

弦高を自分で調整して、あなたのギターをさらに弾きやすくしよう!

続きを見る

弦も変えたし、弦高も調整した。それでも痛い場合は?

弦を欲しいものに変えて、弦高も調整できた。それでもなお指が痛いとすれば、まずは指(関節)が傷んでしまっていることを疑います。

無理な力で練習を続けた結果、関節が炎症を起こしているかもしれません。例えば、ギターを弾いていないときにも痛む、となればギターの調整を疑うより病院を受診してはっきりさせた方が良いでしょう。

そうでなく、ギターを弾いたときに痛いとなれば、今度はあなたの弾き方に問題があります。

ギターを痛みを感じずに長時間引くには、

  • 指が良く開くこと
  • 手の力の抜き加減を覚えること
  • 多少指の皮が厚くなっていること

といったことが必要になります。一番難しいのが力の抜き加減です。初心者のうちは特に目いっぱいの力でコードを押さえたり、ピックを握ったりしがちです。しかし、適正な調整ができたギターなら、そんなに力を入れなくてもきれいな音でコードが鳴るはずです。とはいってもコツを掴むまでは反復練習が必要です。

いつも押さえているコードの力でギターを鳴らしてみて、徐々に力を抜いて確認します。

弾いて確認→少し力を抜いて、弾いて確認→

これを繰り返し、徐々にコードを押さえるときの「力の抜き加減」を自分のものにしてください。面倒ですが、楽にコードを押さえるために必要な作業です。

また、基本的なことですが、自分の手や体に合ったギターを使っているかも大切ですよ!手のサイズや体に合ったギターの選び方はこちらの記事を参考にしてください。

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さいごに

ギターを始めてみてわかる「指の痛さ」。始める前は、なんとなく私にもできるかも!?と思っていた気持ちが一気に吹き飛ぶ痛さですよね。そのときに、これはガマンガマン、指の皮が厚くなるまでは痛いんだ、なんて変な思い込みをしないようにしてください。

指が痛いのは練習の仕方の問題もありますが、大抵はギターのセッティングの問題が大きいのです。ギターの弦を使っているものより細いゲージに変えてみる。それでも痛ければネック調整で弦高を適正にセッティングする。これだけであなたのギターが蘇りますよ!

ちゃんとセッティングされたギターを使って練習してこそ、ギターの上達も早くなるというものです。