インターネットの普及により、誰でも自宅で手軽に弾き語り等の配信(放送)ができるようになりました。有料/無料さまざまなサービスがありますが、ネットを使った配信には「不特定多数に自分の演奏を聞いてもらえる」というメリットがあります。
僕もライブ前になると、緊張感ある練習がしたくてツイキャスを利用してます。ツイキャスに代表される配信サービスにはどんなものがあるのか見ていきましょう。合わせて、弾き語りを配信するメリットと配信に必要な機材も紹介します。
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ライブ配信サービスを弾き語り練習に使うメリット
こんなメリットがあるよ
- 緊張感をもって練習できる
- ファンが増える
- 演奏に対してコメントがもらえる
緊張感をもって練習できる
ツイキャスのような大手の配信サービスなら、放送をだれも見てくれないということはありません。どんな時間でも誰か聞いてくれています(素通りも多いですが)。
誰かが聞いてくれてると思うと、練習というよりはライブに近い感覚になります。リスナーさんとお話しながら和気あいあいと配信することもできますし、すこしピリッとした練習がしたいなと思えば、ネット配信をライブに見立てて歌うこともできます。(目の前に「見えるお客さん」がいるわけではないのでライブの緊張感には到底及びませんが)
ネット配信はメリットばかりではありませんので万人にオススメできる練習方法ではありませんが、「人に聞いてもらいたい」「自分の演奏の感想が欲しい」「ファンができたらうれしい」などと思っている方には向いています。
ファンが増える
ネットでの弾き語りはいわば音楽活動=ファン活です。ファンを増やすには当然より良い演奏、より良い楽曲、トーク、放送時間など、いろいろ勉強しなくてはいけません。僕のようにフラっと思い付きで放送しても、毎回聞きに来てくれるファンの方ができるのですから、戦略的に放送すれば、あっという間にファンは増えていくでしょう。
ネット配信でファンを増やすには「とにかく同じ時間に放送すること」これが大切だと言われています。路上ライブのような駅前で歌うにしても、定期的に「毎週〇時からここで歌ってまーす」というアーティストが多いですよね。配信も同じことです。いつ聞きにくればあなたの音楽やトークに触れられるのか、それがわかっているとリピーターも増えるんですね。
演奏に対してコメントがもらえる
あなたの演奏に対しての客観的なコメントは、非常に参考になります。長く音楽を続けていると、なかなか音楽に対して客観的な意見をもらいにくくなります。あなたのことを知らない誰かなら、遠慮なく思ったことを言ってもらえますので、貴重な意見として受け止めましょう。
下記でも書きますが、ネットは匿名の為、コメントする方も配信する方もハメを外しがちです。なかには心無い言葉を浴びせてくるユーザーもいます。それはあなたの演奏への愛あるコメントでは無く、ただのやっかみや中傷です。完全に無視してください。気分は悪いですけどね。
ネット配信の注意:良いことだけじゃないよ
ネットの向こうにはどんな人がいるかわかりません。心無い言葉を平気で言う人もいます。傷つきやすい人は止めておくのが得策でしょう。基本的に、不必要にあなたに絡んでくる人が現れたら相手にしてはいけません。
音楽好きに悪い人はいない
等と言ったことは妄想です。音楽好きと性格やその人のおかれた状況は無関係ですからね。これからネット配信をはじめるあなたが気を付けておきたいのは「辛辣なことを言ってくる人はどこにでもいる」ということです。これさえ理解して始めれば、傷ついて落ち込んだり、配信を止めてしまうことは無いはずですよ。
などと書くと怖くなるかもしれませんね^^;
しかし、応援してくれる人、毎回配信を楽しみにしてくれる人、実際のライブを見に来てくれる人・・・等々、うれしくなる出会いもたくさんあります。程よい距離感でネットを上手に活用できるといいですね。僕もネット配信を機に、ライブに誘われたり誘ったりする仲間が増えました!
ネット配信に必要な機器
弾き語りのネット配信には2つの方法があります。
- スマホを使った配信アプリで放送
- PC+マイク(+カメラ)で放送
どちらの放送形態を選ぶかで、使用する機材が違いますので、それぞれ紹介します。PCで配信する場合はインターネット環境が必要です。PCでのインターネット環境がすでに整っているものとして解説します。
スマホを使った配信アプリで放送
スマホでの配信のメリットはなんといっても手軽さです。スマホにツイキャス等のアプリを入れれば、登録後すぐに配信をはじめられます。音質・画質には少し難がありますが、配信を体験するには一番スマートな方法ですね。
お持ちのスマホがiPhoneなら外部マイクが取り付けられますので、スマホから高音質配信が可能です。Androidスマホは残念ならが、まともな外部マイクがありません。機器の構造上(?)マイクが繋げないようですね。僕もAndroidユーザーですので残念に感じています。
iPhone用高音質マイク
対応OS: iOS 6.0 以降
端子: Lightning コネクタ
ほとんどの配信サービスがスマホでもできますが、「画面が小さく文字入力が面倒」、「音質が悪い」といった面があります。僕は弾き語りのような音質を求める配信では、外部マイクとパソコンが配信しやすいと感じています。
おすすめの配信システムは、下記の高音質マイク+パソコンです。
PC+マイク(+カメラ)で放送
PCでの配信は場所を取りますが、高音質+高画質(カメラがあれば)に加え、文字入力も容易というメリットがあります。たとえばライブの告知をしたいときに、口頭で言ってもいいのですが、文字で示せると見ている方はわかりやすいですよね。高音質も高画質も、見ている方のためにするものであって、自分が練習出来ればそれでいいや、ということでは、ファンが付きにくいと思いますよ。
配信におすすめの高音質マイク
Zoomは音響機器メーカーですので、音楽配信に安心して使えます。Zoom H1nはハンディレコーダーとして、電池駆動もできますし、PCにUSB接続すれば、USBマイクとして認識します。非常に高音質なため、人気のある機種です。僕も配信で使っています。
H1のようなハンディレコーダーは、他メーカーからたくさん出ています。他メーカーの機器を選ぶ場合は、「USBマイク機能」があることを確認してください。USBマイク機能が無いと、PCに接続してネット配信に利用できません。
また、配信でマイクやギターにエコーをかけたい方向けの機器もあります。下記で紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
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配信におすすめの高画質USBカメラ
USB接続でつなげる通称Webカメラも、種類もメーカーもたくさんあり、どれがいいのかわかりませんよね。僕は安い機種を買って失敗しました。高画質で自分の姿を見せてちゃんとした配信をしたければ、やはりそれなりのカメラを用意しましょう。
上記のLOGICOOL HDプロ ウェブカム C920にはマイクが付いていますが、オマケのような音質ですので、別の外部マイクはあった方が良いでしょう。僕はこのLOGICOOL(ロジクール)というメーカーのWebマイクをずっと使っていますが、プロシリーズは画像の美しさが別格なのでおすすめです。
ライブをネット配信できるサービスの種類
始めやすいライブ配信サービスを一部紹介します。(2019.4月現在)
無 料
有 料
ツイキャス
リスナー、配信者共に年齢層が低いです。手軽に始められるため番組数もリスナー数も多く、”30分の放送枠の中で一人も聞きに来ない”ということはなさそうです。Twitterとの連携機能により、配信開始を自動でツイートできますし、スマホからでも配信できるため、配信ビギナーに一番おすすめのサービスです。
ふわっち
なかなかおもしろい配信サービスです。配信の盛り上がりに応じてポイントがもらえ、そのポイントはギフト券や現金に変えられます。もしかして音楽で稼げる可能性があるかもしれませんね。
SHOWROOM
こちらも「稼げる配信サービス」として、ゲーム配信などが熱いようです。稼ぐ稼がないは別にして、見てくれる方が多いというのはコメントももらえて励みになりますよね。配信で有名なUSTREAMというサービスがありますが、相当な有名人でも無ければだれも見てくれません。僕はやっていたときは、1時間放送して視聴者1人なんてこともザラでした。
スティッカム
一時期アツかったんですが、サービスの混み具合のせいか配信が途切れてしまうことが多くなり、ユーザーが離れてしまいました。今は元気になったのかな?僕はスティッカムをメインの配信にしていたので、昔はライブハウスの演奏をそのまま配信する、なんてこともやって盛り上がりました。スティッカムは、もともと外国のサービスらしく、外国の方が配信に飛び込んでくる(ハプニング?!)がたまにあり、楽しかったですよ^^
ニコ生
有料ですが、この分野ではトップサービスですね。最近課金ユーザーの減少が著しいそうですが、まだまだ弾き語り配信をしているユーザー多いです。ニコ生の配信からファンがついてプロになったアーティストも少なくありません。配信者同士で一緒にライブをしたり、ネットを飛び出してコラボするアーティストも多いのがニコ生の特徴です。
それぞれのサービスには会員登録が必要になります。詳細を説明したサイトがたくさんありますので参考にしてください。
さいごに
インターネットで自分の弾き語りを放送するなどということは、僕が音楽を始めた頃では考えられませんでした。それだけ現代は音楽がやりやすく・人とつながりやすい環境が整っているということです。
これを使わない手はありませんよね。配信は弾き語りの練習にも使えると同時に、どこの誰が気に入ってくれるかわかりません。「あなたの音楽が広がる可能性がある」ということです。
あまり売り込みや「見つけてもらおう」という意識が強すぎると、聞いている人に媚びた放送になり、結局はマイナスポイントになります。Youtuberでは無いので、ありのままの自分・自分の音楽を放送していきたいですね。弾き語り配信は、あくまでもライブ演奏の新しい形として使っていくのが理想かと思っています。
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