ニコ生やツイキャスで弾き語りのライブ配信をしていると、「生ライブのようにエコー(リバーブ)をかけて歌いたいなぁ」ということ、ありませんか?
配信の音にエコーをかける方法はいくつかあります。今回は、外部の機材を使ってギターやボーカルの音声をエフェクト処理する方法をお伝えします。外部機器を使うと、ボーカルとギターに別々の効果をかけられるためオススメです。これから機材を選定する際に、検討してみてくださいね^^
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ツイキャス・ニコ生配信でギターやマイクにエコーをかける機材
注:以下の内容はPCにてネット配信しているケースを想定しています。
ネット配信の音にエコーをかけるには、マイクとPCの間にエコー処理する機能をもった機材を接続します。この機材にもいくつか種類があり、用途によってあなたに適切なものを選べるよう、詳細を解説します。
オーディオ・インターフェースを使ってエコーをかける
エコーのように、音に加工を加えることをエフェクトといいます。エフェクトをかける機器のことをエフェクターと呼び、エレキギターなどでは音を変えるために頻繁に使われます。
よくエレキギタリストの足元にセッティングされている四角いボックスですね。これと同じようなことを配信でやりたいと思った時のひとつの手段として「エフェクター(DSP)内蔵のオーディオ・インターフェース」という機材で実現できます。
このDSP内蔵という点が肝心で、DSPが入っていなければ、エフェクト処理はPC側でかけることになり、非常に処理が重くなります。オーディオ・インターフェース側でエコーをかけ、その音をPC側で配信する、という流れを作ることにより、PCに負荷をかけることなく配信できます。
オーディオインターフェースはこんな方におすすめ
- レコーディングもしてみたい
- エフェクト処理をPC上で完結させたい
- 機材を持ち出す予定が無い
一番のおすすめしたい方は「レコーディングのことも考えている方」ですね。PCレコーディングにはオーディオ・インターフェースは必須です。PC内で”プラグイン”というソフトを使ってエフェクターをかけることはできますが、配信にエコーをかけるならば、DSP内蔵のオーディオ・インターフェースを選んでおきたいところです。
オーディオ・インターフェースをどんな用途で使う可能性があるか、よくよく検討しましょう!
おすすめのDSP内蔵オーディオ・インターフェース
DSP内蔵のオーディオインターフェースは多数ありますが、僕がおすすめしている機種はUNIVERSAL AUDIOのapolloシリーズです。
※最新価格と製品詳細は下記リンクから確認できます。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN USB
このapolloシリーズには 色々種類があって、接続形式がUSBであったりThunderBoltであったりするので、あなたのPCに接続できるタイプのapolloを購入する必要があります。また、プロ仕様の機器になりますので、PCのスペックも高いものが要求されます。
これから本気でDTMをはじめて、高音質な音楽をどんどんレコーディングしていくぞ!という方以外にはおすすめできません。初心者用のオーディオ・インターフェースを購入して「やっぱりもっと高品質なものがよかった・・・」となるよりは、最初からこういうプロ機を購入した方がコスパは良いですね。
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このあたりは、あなたの音楽への熱意にもよります。お財布と相談しながら決めてください。ただ単にオーディオ・インターフェースでエフェクト処理したい、ということであれば、「DSP内蔵」のオーディオ・インターフェースを探せば、安価なものはいくらでもみつかります。
マルチエフェクターを使ってエコーをかける
オーディオ・インターフェースを使ったエコー処理の方法以外には、下記のマルチエフェクターと呼ばれる機材を使った配信方法があります。と言っても、下記で紹介するマルチエフェクターは「オーディオ・インターフェース機能が内蔵されている」機材なんですね。
エフェクターにオーディオ・インターフェース機能を内蔵することで、ギター(やマイク)とPCの間に接続して、エコーをかけた状態で配信することが可能になっています。オーディオ・インターフェース機能が内蔵されたマルチエフェクターはなかなか無いので、下記のPlay Acostincは痒い所に手が届いた1品です。
マルチエフェクターはこんな方におすすめ
- ギターもボーカルも色んな音が出したい
- ライブでも使いたい
- 足で操作したい
- ギターとボーカルで違うエフェクターをかけたい
マルチエフェクタータイプの機材を一番おすすめしたいのは「ライブでも配信でもエフェクターを使いたい方」です。演奏中に足で音を変えられるという点は高ポイントですね。
実際の使用例は下記動画を確認ください。
この音が、配信先のリスナーがネット越しに聞けるんですね。すばらしい!
おすすめのアコギ用マルチエフェクター
※最新価格と製品詳細は下記リンクから確認できます。
◆「TC HELICON ( ティーシーヘリコン ) / Play Acoustic」
Play Acousticは本来、ギター弾き語り用のエフェクターとして開発されていますが、オーディオIF機能が付いています。
エフェクターにオーディオIF機能が付いていると、このPlay AcousticとPCをUSBケーブルで接続するだけで、エコーをかけた状態でライブ配信ができるようになります。(もちろん、エコーをかけないこともできます)
メーカーHPや取扱説明書では、Play AcousticにオーディオIFが付いていることをサラっとしか書いてありませんが、この機能非常に使えます!!Play Acousticに内蔵されているエフェクターが全て配信音に乗せられるんですから!!
Play Acosticのエフェクターの種類はDSP内蔵のオーディオ・インターフェースの比ではありません。やはりエフェクト専用機ですから、内蔵エフェクターの数は飛びぬけています。ボーカルをハモる、ロボットボイスにする、メガホンボイスにする、なんてことは朝飯前ですし、ギターならルーパーを楽しむことができます。使い方によって表現は無限大ですね^^
また、ファームウェアの無料アップデートで、内蔵音源やパッチ(エフェクターの組み合わせ)が増えるので、一度導入すればいつまでも楽しめるのも魅力です。
プロアーティスト:エバラ健太さんも使ってます
TC-HELICONのサイトでPlay Acousticの公式動画が見られますが、より具体的な使用方法と効果的なエフェクトの方を、シンガーソングライター:エバラ健太さんが紹介されています。非常に参考になります。(使っている機種がVoiceLive Play GTXという機種ですがPlay Acousticとできることはほとんど変わりません)
ケロケロボイスはライブでの飛び道具にいいですね~^^
その他、コーラスやトレモロ等の標準的なエフェクトは当然入っていますし、リバーブひとつとっても種類が多く、大ホールを想定した深いリバーブ、自室の小さい部屋をシュミレートしたROOMリバーブと言ったように、設定が非常に細かい。全機能はとても使いきれません。
ライブでの使用を前提に作られている機種なので、すべて足元で切り替えできる点と、意外とちっちゃくて持ち運びに優れている点がポイント。配信中に、歌うときだけエコーをかけたいと思いますが(しゃべっているときにエコーがかかりっぱなしだと、聞く方は非常に聞きにくいですからね)、ボタンひとつでON/OFFできる点は素晴らしい。
デメリットがあるとすれば、機能が多すぎてセッティング方法を覚えるまでに時間がかかることでしょうか。最初からすごい数のプリセットが入っているので、買ったその日に使えるようにはなっていますが、やはり自分専用の音作りをしたいですよね。取説を読まないで使うタイプの人には厳しいです。
また、よほど神経質でなければ気になりませんが、ボタンを押す時に「カチッ」と音がします。(BOSSのような電子ボタンを採用しているメーカーはボタンの切り替えは無音なんですけどね)
注意:
Play Acousticはボーカルマイクとギターを別々に接続して使用する前提で作られています。ギターはエレアコでケーブルで接続できるものが理想です。ギターがエレアコ使用になっていない(ケーブルをつなげない)場合や、配信はマイク1本で行いたい場合は、ボーカルとギターのエフェクトを別々にかけることはできませんので注意が必要です。ギターとボーカルでひとつのマイク、ひとつのエフェクトということですね。
僕はPlay Acousticの前モデル「VoiceLive Play GTX」という機種を使っていますが、ライブの時にも非常に重宝します。アコギにあまりコテコテにエフェクターはかけませんが、要所要所でリバーブを深くしたり(←曲ごとにプリセットできます)、1曲だけギターにディレイをかけたり、とアイディア次第です。
僕が実際にライブで使った時の動画がありますのでどうぞ➡コチラ
さいごに
配信にエコーかけたいだけに何万円もかけられないな~という方には不向きの内容でしたね。
ただ、オーディオ・インターフェースにしろマルチエフェクターにしろ、配信以外の用途がメインです。レコーディングやライブ利用ですね。そう考えると、積極的にこういった機材を利用して、配信もレコーディングもライブも楽しんじゃいたいですね!
それでは、楽しい配信ライフを~^^ノ