DTM初心者にとって悩ましいのが「どんな録音ソフト(DAW)を使えば自分の思っている音源を作ることができるのか?」ということですよね。
弾き語りのレコーディングをメインにしつつ、”歌ってみた”のようにカラオケに自分の歌を乗せたり、ボカロや打ち込みなど、いろんなことに挑戦したいと考えていることでしょう。そんなときに選びたいおすすめの録音ソフトを紹介します。
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DTM初心者におすすめのDAWソフト
PCでレコーディングするときの録音ソフトをDAW(ダウやディー・エー・ダブリュー)と呼びます。Digital Audio Workstationの略で、PCでレコーディングするための機能を満載した統合ソフトです。基本的にどのメーカーのDAWを選んでもできることに大差はなくなってきています。
また、無料のものやオーディオインターフェースに付属してくるものまで様々な種類があり、迷いの元となっています。
弾き語りを中心に宅録するなら
あなたのPCレコーディングが弾き語りの録音を中心としたものならば、下記の2点をおすすめします。理由は生音のレコーディング画面が分かりやすいことと、老舗ブランドで情報が豊富にあることです。わからなくなったときにネットで検索すればすぐに解決策が出てくるのが、有名ソフトを選ぶ利点ですね。
※各DAWの最新価格はリンク先をご確認ください。
おすすめDAW:CUBASE(キューベース)
・Cubase Pro 10
・Cubase Artist 10
・Cubase Elements 10
cubaseには上記3種類のバージョンがあります。Elements→Artist→Proの順に高機能になりますが、音質や操作性が変わるわけではありません。下記の公式サイトにて、各バージョンの違いが一覧できます。
ElementsはProに比べ、かなり機能に制限があることがわかります。ただ、あなたの使い方によってはよってはElementsの機能だけで十分ということもあります。将来的に色々やりたくなった時の為に上位バージョンを買う方が良いとは思います。しかし、使わない機能の分お金を払うの嫌なものですよね。DAWソフトはこの見極めが本当に難しいです。比較一覧表は、初心者にはちんぷんかんぷんですもんね^^;
一番安いElementsやArtistを買っておいて、Proにアップグレードすることもできます。が、金額が新品を買うほど高いので、最初に手にするバージョンをどれにするかは熟考したほうが良いでしょう。金額表とバージョン対応表をリンクしておきます。
Steinberg 製品リスト
ギター弾き語り音源にパーカッションやピアノを追加するくらいなら一番安いElementsで十分でしょう。機能面では特にElementsとProの開きが大きい為、ArtistかElementsで悩むならElementsで良いような気もします。問題は「今やりたいこと」と「今後やりたいこと」が変わった場合に、ソフトのバージョンが対応しているかどうかです。DTMを勉強するうちに、できることもやりたいことも増えてきますので、そのときに後悔しないバージョンを選んでおきたいですね^^
Cubaseのメリット
- あらゆる機能が網羅されている
- ユーザーが多く、ネット情報が多い
- ボカロとの相性抜群
- iPad、iPhoneとの連携に優れている
- mac/winどちらでも使える
- ソフトの安定性が高い
- 打ち込みがしやすい
Cubaseのデメリット
- 機能が多すぎて使いきれない
- やりたいことが調べにくい
- UI(操作画面)使いにくい
- OSとの相性問題が出るケースがある
デメリットは使い込むことで回避できるものが多いですね。OSとの相性が出るケースが報告されていますが、これはまず体験版を使ってみることであなたのPCで正常に動作するか確認することができます。体験版を使えば「買ってみたけど起動しない」という最悪の事態は回避できそうですね。
Cubaseの一番良いところは「使っているユーザーが多い」ことでしょう。ネット上に情報があふれています。そして書籍もいくつも出版され、自分で学習していくことができます。ただ、機能が豊富過ぎるのでバージョンアップの度に操作が無駄に複雑になってきている印象があります。この辺りは自分なりの使い方をマスターしていくしかないですね。キーボードショートカットが好きなようにアレンジできるので、自分だけのカスタマイズが容易な点も、ユーザーに支持されているポイントかと思います。
Cubase体験版はこちら
無料で使える体験版はCubase Elements10になります。動作環境があなたのPCに合致しているかよく確認の上インストールしてみましょう。
おすすめDAW:Studio One(スタジオ ワン)
・Studio One 4 Professional
・Studio One 4 Artist
・Studio One Prime(無償)
Prime→Artist→Professionalの順に高機能版になります。Primeに関しては体験版ではなく無償版です。非常に太っ腹なメーカーですね^^ただ、professional版以外は機能制限が非常に多いので、購入するならprofessional択一かなと思います。特にVST(外部プラグイン)が使えるのはprofessionalになりますので、DTMでガンガン音楽制作をすすめるつもりなら他のバージョンではストレスが溜まるでしょう。Studio Oneはブラックフライデーやサイバーマンデー、クリスマスセールなどで、大幅値引きされることがあります。価格をよくチェックしてお得な時に買いたいですね!
Studio Oneのメリット
- あらゆる機能が網羅されている
- 動作が軽い
- 最初から付いている音源が豊富
- 音が良い
Studio Oneのデメリット
- ソフトバグが出ることがある
- ユーザーがまだ少ない
Studio Oneは後発メーカーですので、他社DAWの美味しいところ、そして惜しいところをひっくるめて高次元で盛り込んだDAWという感想です。僕もSonarが開発・販売を終了するにあたり、どのDAWにするか相当悩み、吟味しましたが結局はStudio Oneを選びました。その決定打はやはり「動作が軽い」という点です。
歴史のあるDAWほど、昔ながらのコード(プログラム)を引きずっているもので、そういった古いコードがDAWの動作を重くしていると言われています。実際にSonarからStudio Oneに変えてみると、その動作の軽妙さには驚きます。Sonarはプラグインや音源含めて7GBほどの容量があるのですが、Studio Oneは100MBちょっとです。(プラグインや音源を入れると30GB以上なんですが^^;)
DAWのプログラム自体が軽いというのはPCへの負担も減りますし、プラグインなどの音源関係は外部のストレージ(HDDやNAS)に保存できます。現代のように音源自体の容量が大規模化しているなかでは、秀逸なシステムだと感じました。
僕のまわりにはStudio Oneユーザーはひとりもいませんが、とにかく直感的にさわれるDAWです。SonarもわりとわかりやすいDAWでしたが、Studio Oneもかなりユーザビリティは高いと感じています。sleep freeksのStudio One動画講座などを見れば、マニュアルを読まなくてもレコーディングが始められます。
また、「Studio Oneの日本語版はバグが出る」なんて言われていますが、頻繁に行われているアップデートですぐに改善されるでしょう。
CubaseとStudio Oneどっちがおすすめ!?
Cubase、Studio Oneどちらでもできることに差があるとは思いませんし、慣れればそのソフトが一番と感じるはずです。ただ、どれを選んだら良いかわからないならCubaseをおすすめします。Cubaseはユーザーが圧倒的に多いからです。
ユーザーの多さは=情報の多さです。あなたがDTMで困ったときに、同じような症状で困っているユーザーが既に解決方法をblog等に書いているかもしれません。
また、経験豊富なユーザーがCubaseのコミュニティで親身に相談に乗ってくれるかもしれません。Studio Oneでも当然コミュニティは存在するのですが、新鋭メーカーのためユーザーがCubaseほど多くありません。
さいごに
初めてのDTMでソフトを何にするかは一番悩むところですよね。できることや操作性がほとんど変わらない以上、金額や見た目で選んでも問題ないとも言えます。とりあえず体験版や無償版をインストールしてあなたのPCできちんと動作するかを確認しながら最良の1本に絞ってください!
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