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■レコーディング

DTM初心者向け DAWで何ができるのかまとめました!機能紹介

これから「レコーディングして音源製作を始めるぞー!」燃えているあなたに、PCレコーディングのメリットを紹介ます。

「なんだかわからないけどPCで録音した方がよさそうだ」というぼんやりしたイメージから「だからみんなPCで録音しているんだ!」というはっきりした意味がわかってくるはずです。

DTMは難しくお金のかかるものです。なぜお金をかけて難しいものに挑戦するのか、その根幹の部分の理解につながれば嬉しいです。

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DAWで何ができるのか

少し長くなりますが、DAWを導入するメリットに入る前に、DTMやDAWについておさらいしておきましょう。

DTMとは

DTMとはDesktop Musicの略で造語です。英語圏では通じないんですね^^;ちなみに英語圏ではComputer Musicというらしいです。要するにパソコンを用いたレコーディング~編集の一つのシステムのことです。

DAWとは

このDTMに使うレコーディングソフトをDAW(Digital Audio Workstation)と言います。DAWは”ディー・エー・ダブリュー”または”ダウ”なんて呼ばれています。

このDAWで何ができるのか知ってDTMを始めないと”ただPCで弾き語り等を録音してちょっとエフェクト処理してCDにしました”になってしまいます。もちろんそんな使い方でも良いのですが、DAWソフトの20%くらいの機能しか使っていません。非常にもったいないですね。弾き語りにちょっと色付けしてCDを作る程度なら、あえてPCでレコーディングせずMTRというレコーディング機器を使った方が安く済みます。MTRは操作が簡易的でDAWなんかよりよっぽど直観的にレコーディングできます。

それでもなぜ、みんながみんなDTM、DAWを目指すのでしょう。それでは本題のDAWを導入するメリット、どんな機能があるからDAWを導入するのかを解説していきます。僕がメインで使っているDAWはSonar(ソナー)というソフトですので、Sonarの機能中心の解説になります。(他社のソフトでも同じような機能を持っていることがほとんどです)

DAWで何ができるの?導入のメリット

上述のように、PCレコーディングをするメリットがあるからこそ高額なソフトやレコーディング機器を揃えるわけです。では、実際にDAWソフトを使ったレコーディングでどんなことができるのでしょうか?

  • 音源のエディット(編集)が容易
  • 楽器が弾けなくても録音できる
  • 多数のプラグインが使える
  • 音源管理が楽
  • チーム制作ができる

これ以外にも細かいメリットはたくさんありますが、キリがありません。大きなくくりで見ていきましょう。

音源のエディット(編集)が容易

まず、DAWを使う一番大きなメリットと言えます。ギターや歌等の生音の編集も、MIDI音源(キーボードやパーカッション等MIDI情報として録音したもの)も編集が簡単にできます。音源の編集といってもその内容は多岐にわたります。実際にDTMerはどんな編集をしているのかさらっとおさらいしましょう。

1.音源の切り貼り

音源の切り貼りは本当に簡単で、マウス操作だけで完結出来ます。弾き語り等の音源を切り貼りするのことがあるの??と思われるかもしれませんが、非常によく使う機能なんですよ!

たとえばイントロで弾いたギターのメロディをアウトロにも使いたい場合は、該当のメロディをコピーして貼り付けるだけ。録音の時にミスしてしまった部分をマウス操作でサクッと削除。なんてことが超簡単です。またパンチイン/パンチアウトというテクニックも良く使われます。録り直したい部分だけを指定して録音する機能です。これも良く使いますね。一回でミスなく演奏できることってそうそうありませんから。

2.波形編集

音の波形編集機能も大変重宝します。特にアコギなどを録音すると、小さい音や大きすぎる音など音量差がかなり生まれてしまう場合があります。そんなバランスの悪い音源ほど、ミスなく演奏できていたりするんですよね^^;そこで活躍するのが波形編集機能。録音したギターの大きな音の部分を少し音量を下げたり、ちょっと小さすぎた部分を持ち上げたり、といった細かい編集が思いのままにできます。音量操作は、もともとDAWについているマキシマイズといった処理でもできますが、細かい音量編集を手動で行った後マキシマイズ処理やコンプの調整をしたほうが、より聞きやすい音源になります。「聞いてくれる人が聞きやすい」、これこそが編集に時間をかける目的ですからね^^

3.オートメーションがかけられる

楽曲にフェードイン/フェードアウト処理をしたい!ってケースが出てくると思います。音量を段々小さくしてく、大きくしていくという処理はオートメーションといいますが、この設定も簡単です。もちろん「この音はこれくらいの大きさで、この音はもう少し大きく」なんて細かな設定もできますが、フェードイン/フェードアウトのような良く使われる機能は、マウス操作一発でできるようになっています。フェードアウトは本当に良く使いますので、かなりありがたい機能ですね。オートメーションは音量だけに効くパラメータではありません。たとえば、左から聞こえていたギターを途中から真ん中から聞こえてくるようにするといった”PAN-パン”の設定もできます。使い方次第なんですよね。

楽器が弾けなくても録音できる

ギターや歌は自分の生演奏を録音するはずですが、その弾き語りの音源にピアノやパーカッション等を入れてみたくなるものです。ピアノやパーカッションなどマルチに演奏できてしまう人は自分のプレイを録音すればよいのですが、いくつもの楽器を演奏できませんし、他の楽器を練習している時間もありません。

そんなときに便利な機能がMIDI楽器・MIDI音源の利用です。MIDIについては詳細を割愛しますが、とにかくMIDIという仕組みを利用すればあなたが演奏できない楽器もあなたの音源に収録するとが可能なのです。鍵盤の弾けない僕でも自分の作品にはピアノ等を良く使いますので本当に便利なのです。

たとえば、あなたの弾き語り音源にキーボードを入れたいとします。もともとキーボードの弾けないあなたでもMIDI情報としてDAWにキーボードをレコーディングすれば、後でいかようにも編集できます。ド・ド・ドと入力した音源をド・レ・ミと変えることも朝飯前です。MIDIキーボードといわれるMIDI演奏を入力する専用の機器が無くても、PC上のマウス操作だけで音符入力や音の長さ、強さなどを編集できます。いわゆる「打ち込み」といわれるレコーディング方法です。

この「打ち込み」ができることもDAWソフトを使う非常に大きなメリットです。打ち込みが必要なければ、MTRで十分ということにもなりますからね。

多数のプラグインが使える

プラグインとはDAWソフトに追加して利用する音源やエフェクターのことです。基本的にSonarやCubaseのような大手DAWならば最初からある程度のプラグインは入っています。初期状態でも録音~編集~ミックス~マスタリングといった音源リリースまでの道のりを踏めます。

プラグインは気に入ったものを後から追加も出来ます。たとえばアコースティックな楽曲にウッドベースが欲しければ Trilianという有名なベースプラグインを追加すれば、MIDIで入力&編集できます。最近のプラグイン音源のほとんどは音が生音そのものですので非常に高音質でクリア。打ち込みで細かく調整していけば、生演奏なのか打ち込みなのかわからないレベルになります。打ち込みのテクニックは必要ですが、ここまでできれば、レコーディング時にバンドメンバーは要りませんね(笑)

プラグインは無数の種類が有料/無料でありますので、探すだけでも楽しいですよ^^基本的には、DAWソフトに最初に入っているもので十分すぎるほど色んなことができますし、色んな音が出せます。

音源管理が楽

PCでレコーディングするメリットは、「音源を管理する」という部分にも波及します。

楽曲が増えてくると〇〇という曲の「デモバージョン」「プレゼンバージョン」「リリースバージョン」などのようにバージョン管理することもあります。また楽曲が増えてくるだけでどこに何の曲があるのか探しづらくなります。

こういった場合はPCのそもそもの検索機能やフォルダ管理などの機能が使えますので、音源を管理する上ではとても楽になります。PCを使っていると当たり前のことですが、これがMTRやハンディレコーダーだととにかく大変です。音源に名前を付けるのもMTR等では面倒ですからね^^;

チーム制作ができる

PCレコーディングは、楽曲をバンドやユニットなどのチームで作り上げていく場面でも大いに活躍します。メンバーそれぞれにDTMの環境は必要になりますが、歌はボーカルが、ギターはギタリスト、ベースはベーシスト、ドラムは打ち込みといった共同制作が距離関係なく可能なところです。

自分たちのできない楽器があれば、ネットで探して演奏してもらい、録音データだけを受け取るといったこともできます。自分で編集してそれこそ「切り貼り」できますから本当に便利ですね。

DTMのデメリット

DTMを始めるのにはデメリットがあることもお伝えしなければなりません。いいところばかり見て始めても「こんなはずじゃなかった・・・」となってしまう可能性大だからです。

  • 費用がかかる
  • DAWのマスターに時間がかかる

とくに上記2点は避けて通れません。

費用面では、音楽機材の金額というものは天井知らずですからどこかで折り合いをつけなければなりません。しかし、高いものほどノイズが少なかったり音質が良かったりする傾向がありますので、どうしても出費がかさむんですよね。オーディオインターフェースにマイク、プリアンプ、エフェクター、キーボード、、、なんて言っていたら給料が全部消えます(笑)悩ましい問題です。

また、DAWソフトはできることが非常にたくさんあります。DAW各社ともライバルを意識して機能をどんどん増やしていますので、その分操作が複雑になってきました。高機能=ユーザビリティは低下しますので、DAW操作を覚えることがまず最初の忍耐となります。思ったように録音(編集)できなくて、いつしかDTMをしなくなってしまう人も多いものです。

デメリットは乗り越えるしかありません。低価格の機材から順に揃えれば良いですし、DAWは自分のやりたいことができるようになることから始めればよいのです。「あれもこれも」では結局何も手に入りませんからね。

さいごに

僕はかれこれ20年程DTMを続けています。最初の頃はPCのスペックも低く、DAWソフトもバグばかりでまともに録音できなかったものです。途中MTRに乗り換えた時期もありました。

昨今のPCの高スペック化と自分の金銭的余裕で、やっと落ち着いてDTMに取り組めるようになりました。最初から背伸びしていい機材、いいソフトを揃える必要はまったくありませんので、このあたりの「機材導入の敷居」は格段に下がっています。

上記で書いたDTM・PCレコーディングのメリットをメリットと感じるならば、手の届く範囲で始めてみてはいかがでしょうか?あなたの作品をキレイに残すことも大事な音楽活動ですよ♪

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