僕はギターを30年近く弾いています。長く弾いていると人に教える機会も多くて、無料のギター講座など開催すると、本当に多くの方が参加してくれ、世の中のギターへの感心はまだまだ冷めていいないんだと実感できます。
ただ、ギターを始めてみるものの、続けられる人はほんの一握りです。続く人と続かない人にはある傾向があると感じていましたので、今回はその傾向についてまとめてみました。
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ギターが続く人の傾向・特徴
僕はこれまでギターを60人以上に教えてきましたが、その中でもギターが続いた人にはある特徴がありました。思い出せる限り書き出してみたいと思います。
- 趣味が多くない人
- 目標としている曲がある人
- 素直な人
- チャレンジすることに喜びを感じる人
- 調整されたギターで練習している
だいたいこんな感じでしょうか。
趣味が多くない人
趣味が多い人はギターに時間をかけられず、なかなか上手にならないため結局ギターを辞めてしまいます。
ギターは弾けるようになるまで時間がかかります。他人が弾いていると自分にも弾けそうに思ってギターにチャレンジする方は多いんですが、やってみると想像以上に難しいんですね。四六時中ギターのことを考え、毎日ギターの時間を取れるくらいで無いと、ギターは上達しません。
目標としている曲がある人
目標としている曲があったり、結婚式で弾くぞ!といった目標がある方も諦めずにギターを続けられる傾向があります。
人間の集中力はすごいもので、期限が決まっていると非常に上達が早いです。とくに絶対に間に合わせなければならない期限があるほど、上達スピードはすごいですね。僕は最近全くのギター素人に「結婚式で弾く」という理由で洋楽のカバー曲を教えました。
ギターソロがある難しい曲でしたが、彼は2ヵ月でこの曲を制覇し、結婚式で披露しました。正直、間に合うと思っていなかったので驚愕でしたよ!
素直な人
素直に人のアドバイスを聞ける人も上達が早いのでギターを続けられると感じています。
何事もそうですが、教えられることをまずは素直に聞いて実践してみることが大切です。アドバイスをする側は、自分の経験から一番良いと思う方法を教えているわけですから、最初は疑わずに実践してほしいと思います。ある程度基礎が身に付けば、その後自分なりの方法をためしてみればいいのです。
最初から講師や教則本の内容を疑って自分なりの方法を試そうとする人ほど、基礎をおろそかにします。そうすると、まともな奏法が身に付かず上達しないんですね。世界にはギターをほとんど習わずに弾けるようになってしまう人も居ますが、それは天才の話です。
チャレンジすることに喜びを感じる人
それから、チャレンジすることに喜びを感じるタイプの人も長続きします。
ちょっとしたフレーズが弾けるようになった・・・といった小さな積み重ねを喜びとしてがんばれる人ですね。
ギターを始めたての頃は、うまくいくことなんてほとんどありません。そのなかで少しずつできるようになることが増えていくのですが、この過程を楽しめる、いわば逆境を楽しめるタイプの人にはギターが向いています。こういうタイプの人は何をやっても長続きするでしょうね^^
調整されたギターで練習している
ギターが続く要因は、何も環境や性格だけではありません。
ギターそのものに問題がある場合もあります。ギター教室をやっていて感じるのは、「ギターのセッティングが悪いギターを使っている方が多い」ということ。ギターの弾きやすさが調整できることを知らないのですから、当然といえば当然ですが。。。
ギターは調整次第ではずいぶん弾きやすくできるものです。ギターの弦高(げんこう)という部分を適正に調整するだけで、弦を押さえる力を緩めることができます。これを知らないと「ギターってなんて痛いんだろう」となってしまいます。
ギターが続く人は、良い具合にセッティングされたギターで練習してるケースが多いですよ^^
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ギターを辞めてしまう人の傾向・特徴
ギターが続かない人の方が圧倒的に多いので、むしろ一般的な性格の人の方がギターが続かないということになります。
ギターは、とにかく弾けるようになるんだ!ギターに触れるのが楽しくて仕方ない!!という方以外は向かないと感じています。なかなかギターに生活の6割も7割も避ける人はいませんから、必然的にギターが上達する人は限られてくるんですね。
傾向としては以下の通りです。
- 多趣味な人
- 地味な作業が苦手な人
- 痛い(指が)のが我慢出来ない人
- すぐに結果を求める人
などなど。上げ出したらキリがないですが、ギターは続かないのが普通です。
上記にあなたの性格が当てはまるからといってギターを始めるのを戸惑う必要はありません。ギターを始めてみたところ、楽しすぎて時間を忘れる、なんてタイプになる可能性も無きにしも非ずです。
興味を持っていることを、始める前から「自分には向かない」と決めつけるのはナンセンス。上記で上げた例は、僕が感じた傾向の話です。例外だってたくさんあるでしょう。まずは自分の感性を信じて飛び込んでみることをおすすめします。
「向いてないと思っていたことが今の仕事になっている」なんていう方、意外と多いそうですよ^^
続けたいけど、続かない人へのアドバイス
「ギター弾けるようになりたいけど、なかなか上達しない、、、でも辞めるのも悔しい」と、辞めようか辞めまいかの狭間で悩まれる方もいます。そういった方へ僕がアドバイスするとすれば、「一番好きなことを優先してください」ですね。
好きってことは向いているということです。そこにこそ情熱をかけるべきです。僕も「好き」だけでギターを30年近く弾いてきました。おかげで人に教えたりライブで全国を飛び回ったり、こうやってブログを書くことができるようになりました。音楽に関することはまったく苦にならないんですよね。
そういった意味で、ギターを続けることを苦と感じるならば、もっと好きなことに集中すべきです。片手間に音楽に取り組んでも、得られる結果は並以下です。
「音楽は、かけた時間だけ返ってくる」という言葉があります。何が返ってくるかはその人次第ですが、技術が身に付いて返ってくるのか、いい曲が生まれて返ってくるのか、はたまた人との出会いが返ってくるのかもしれません。いづれにしても音楽にかける情熱は、1ミリたりとも無駄にならないんですね。すばらしい趣味だと思いませんか??
ギターを続けるか迷うけれども、それでも一番好きなことはギターだと思えれば、迷いを振り切ってギターに没頭しましょう!!
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さいごに
ギターを始める前、またはギター練習中に悩んだときに「よし!やったるでぇ~!」と奮起してほしくてこの記事を書きました。
いい加減な気持ちで取り組んで上達するほどギターは甘くないですが、上達して続けられる人にはそれぞれ理由があります。上記で述べた上達する人の傾向をよく分析して、自分に当てはめて欲しいと思います。なにかヒントを得られるはず。
ギターを生涯の趣味として続けられる人が少しでも増えるとうれしいです。