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■ギターについて

ギターにペイントやシールを貼ると音が悪くなるってホント!?

ギターにベタベタとステッカーシールやオリジナルのペイントをしているギタリストを見たことありませんか?

いつからかギターへのシールやペイントは音が悪くなるといわれ、音を大切にするギタリストからはタブー視されていました。一種の都市伝説のようなこのネタの真相やいかに!?

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ギターにシールやペイントでなぜ音が悪くなるの?

誰が言い出したか、ギターへのシールやペイントは音が悪くなるとされています。理屈どおりに言えば、たしかにギターボディへのシールやペイントは音に影響することになります。

特にアコースティックギターにおいては、ギターのトップ板といわれる部分をしっかり鳴らして音を増幅する構造になっており、このトップ板の鳴りが、いわゆるギターの音そのものを決める大きな要因になります。だから単板のギターがいいとか合板は良く無いとかの論調があるんですね。

そのトップ板にシールをベタベタと貼れば、やはり板の共振を妨げ、音が悪くなると考えることに一理あるんですね。

塗装(ペイント)も同じ理由で、音が悪くなるという説があります。ギターには塗装がされているのが通常ですが、この塗料の種類や厚さで音が変わってくるとされています。

通常の塗装の上からさらにオリジナルペイントで塗装を厚くしてしまうのですから、音が悪くなると言われるのもなんだか納得してしまいますね。

実際はどうなの?

そこで、、、本当にそんな些細なことで音が悪くなるの?という疑問が湧いてきますよね。

この「シールやペイントで音が悪くなる」問題は、ギタリストやビルダーの間でも諸説あるようです。

僕の感覚からすれば、シールを5、6枚貼ったくらいでは人間の耳にわかる範囲の音の変化は無いと考えてます。アコギはシビアな楽器ですが、厚さ0.数ミリのシールを貼ったところで、大きな変化は得られないとはずです。もしそんなことが可能であれば、演奏の途中でギターのボディを手で押さえるだけで、音に大きな変化が起こるはず。新しい奏法が生まれてしまいます。

実際には音の変化があるとしても、人が聞き分けられないほどでは、奏法として使いようがなく、、、結局音の変化は無いに等しいということになります。

「俺は違いがわかるぜー」という耳の良い人も中にはいるかもしれません。個人差はあれど、一般的には、シールの有無で音を聞き分けられるほど耳の良い人は少数でしょう。

ペイントについては、アコギを全体的に塗装してしまうようなことがあれば、ギターの鳴りを制限してしまいますので、音が悪くなる可能性が考えられます。

しかし、エレキギターにオリジナルのペイントなどをするギタリストは多いですよね。

僕の大好きなジョー・サトリアーニも自分でペイントしたギターを何十年も使っていますが、「ペイントしてからジョー・サトリアーニのギターの音が悪くなった」といった人を見たことがありません。

ギターを知り尽くしたギターゴッドがペイントしまくっているのを見ると、ペイントすることでの音の損失は無視できる範囲なんだろうなと想像します。

都市伝説はなぜ生まれたのか

「シールやペイントでギターの音が悪くなる」

そんな都市伝説とも思える噂はなぜ生まれたのでしょう?

僕が考えるに、1970年代のパンクムーブメント以降、ギターにステッカーシールを貼ることがかっこいいとされた一部の音楽ジャンルがありました。

こういったジャンルやギターにベタベタとシールを貼るギタリストへのやっかみがあったんだろうと思います。新しいムーブメントはいつの時代でも最初は受け入れられないもの。高価だったギターに無造作にシールやらペイントをするなど、ナンセンス!といった風潮の中で、ちょっとギターの構造に詳しい人が「シールやペイントをすれば、ギターの音が悪くなるに違いない」といったのが始まりかもしれませんね。

さいごに

シールやペイントでギターの音が悪くなると言われていることに対して、僕なりの見解を示して見ました。

ギターの構造に詳しい方からすれば「とんでもない!かくかくしかじかでこんなにも音が悪くなるんだ!」とお叱りを受けるかもしれません(笑)

でも実際に四六時中ギターを弾いている者として、シールやペイントの音への影響についての実感ということで受け取っていただければ幸いです。

「俺はここにシール貼ったらめっちゃ音悪くなったよー」という実例があればぜひ教えてくださいね〜!