卒業後の進路に「ギターの専門学校」を考えているあなたに、専門学校卒の僕が、専門学校のメリット等をお話しします。
ギター教室でなくて、専門学校に行くことは大きな決断です。ギター教室以上のお金がかかりますし、引っ越す必要もあるかもしれません。プロミュージシャンを夢見て集まる生徒の中で、あなたは挫折せずにやっていくことが出来るでしょうか?
ギターの専門学校では、実際にどんなことを教えてくれるのか気になりますよね。夢だけでは音楽家になることはできません。自分の立ち位置をよく把握して、事前情報はしっかり収集しましょうね。
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ギター専門学校は初心者の行くところ?
ギター専門学校は、初心者からギター歴の長い人まで、様々な人が入学してきます。
僕が通っていたサウンドアーティスト学院という専門学校は、ギター科の他にボーカル科などがあり、それこそ年齢性別関係なく、たくさんの人が通っていました。1年コースの人も居れば2年コースの人もいました。年下の先輩ということもありうるわけですね。
ギターに関して言えば、まったくの初心者で入学してくる人のほうが少ないでしょう。専門学校に通う必要があるの?と思うほど上手な生徒もいるでしょう。
学校によっても特色がありますので、速弾きギタリストを多く輩出しているような専門学校ならば、カリキュラムもそういった向きになっています。今の自分のレベルで、専門学校の授業についていけるかどうか判断するために、体験入学は絶対に行くべきです。
初心者のまま入学してもやっていけそうか、判断が付きます。
ギター専門学校の学費は?
学校によって金額差はありますが、安いところでも年間100万円程度でしょう。
僕はサウンドアーティスト学院に決める前に、いろんな専門学校の体験入学に参加しました。学費が比較的高いなと感じたのはMI JAPANでした。MIは学校の規模も大きく、当時からなんとなくプロミュージシャンへ登竜門的なイメージがありました。僕もMIに行きたかったんですが、距離的な問題と学費を考え断念しました。
ギター専門学校の学費は、ローンを組むことも出来ます。僕の通っていたクラスには、学費を自分で稼ぐために新聞配達をしていた子もいました。彼は本気で学校で学びたかったんですね。他の生徒はほとんどが高卒や中卒で専門学校に来ていましたので、親に学費は出してもらっていました。
僕の他には数人、会社員を経て自分でお金を貯めて専門学校に入学した生徒もいましたが、学費を自分で作るケースは稀かもしれませんね。その分歳食っちゃいますからね^^;
ギター専門学校卒業後の就職先は?
ギター専門学校に行きさえすれば、プロギタリストとしての将来があると思ったら大間違いです。そんな勘違いを抱えたまま社会に出て行ったら大恥をかきます。プロになれるかどうかは、学校うんぬんではなく、あなたの努力次第。
専門学校に籍を置くことで、確かにクローズド(一般には未公開)のオーディションなどに参加できる場合もあります。しかし、それでも実力が無ければオーディションに合格しません。その”実力”を付けに専門学校に行くのですから大いに勉強すべきです。
専門学校卒業後は、普通に就職していく生徒がほとんどです。普通と言っても企業とかではなく、バイトしながら好きな音楽を続けて行く生徒が多かったかな。そんなもんです。プロミュージシャンなどの音楽の道に進めるのはほんの一握りです。音楽専門学校を出たからと言って、プロになれる確率が何%も上がることはありません。業界への人脈が増えるという甘い考えも持たない方が良いです。
じゃあ僕は?というと、僕は専門学校時代に雑誌とかに載っているオーディションを受けまくりました。プロミュージシャンになるにはレコード会社に拾ってもらうしかない!と思っていたからですね。結果、オーディションに受かって、東京のレコード会社に所属することになるのですが、、、その先にプロとしての道が待っていたわけでは無かったんですね。
このあたりの詳しい経緯は下記に記しています。
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【失敗談】レコード会社との契約でお金がかかる場合、あなたはカモかも?
そのレーベル契約、大丈夫ですか?
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ギター専門学校に行くメリットは?
ギター専門学校に行くことをためらってしまうような内容ばかり書いてしまいましたが、専門学校に行くメリットはたくさんあります。そのために行くのですからメリットを再確認して士気を高めましょう!
プロ志向の仲間と切磋琢磨できる
専門学校に集まる生徒は、みんながみんなプロ志向ではありません。「とりあえず音楽好きだし、まだ働きたくないから専門学校行こうかな」的な浮ついた気持ちの生徒も当然います。そういった連中とある程度距離を置きながら、あなたのライバルとも言える音楽仲間に出会える場です。
お金を払っているのですから、チャラチャラした時間を過ごしてはもったいない。1分でも1秒でも多くの時間を音楽に費やすぞ!といった気持ちを忘れずに!卒業の時に差が出ます。
音楽環境にどっぷり浸かれる
1日のほとんどを音楽に費やせる。これが一番のメリットであり、魅力ですよね。朝から夕方まで学校にいるわけですから、音楽に触れている時間は格段に増えます。自分の力ではこれほどの環境は作れませんので、お金を払ってでも専門学校に行こう、という人が多いのもうなずけます。
僕も、自分へのけじめ(プロミュージシャンを目指したいという気持ちに正直になる)のためと、やはりギターを本格的に習いたい(音楽理論も含めて)という気持ちでギターの専門学校に入りました。自分より上手い生徒は本当に刺激になりましたね。燃えました。
また、ライブ経験も積めます。建屋の中に演奏スペースを持っている専門学校がほとんどですし、課外授業として、実際のライブハウスを借り切ってお客さんを入れてのライブを経験させてくれる学校もあります。自分でライブを組むことはハードルが高いものですが、ライブ経験までさせてもらえるのは、うれしいですよね。
プロに質問できる
音楽学校の講師はプロのミュージシャンです。ギターの講師なら、プロギタリストとして活動していた経歴を持つ先生や、今でも頻繁にライブ活動を行っている先生も多いでしょう。そういった経験豊富なプロミュージシャンに直接質問できる環境って、やはり特別だと思います。
わからないこと、知りたいことを直接聞けるんですから、これ以上の環境があるでしょうか?
ギター教本に載っていない、ギター上達のコツや、あなたのオリジナル曲の添削、そしてライブ指導など、本当に至れり尽くせりの環境です。これを「恵まれてる」と思えないと、ただお金を払って2年間音楽やっておしまい。となります。もったいないですね。
専門学校という環境を最大限に利用できない人は、「自分には才能が無かった」といって卒業後、普通に就職していくんでしょうね。
働きながら行ける学校もある
専門学校によっては、夜の部があったり、入学が春と秋の2回あったりします。いろんな人のいろんな事情に合わせて学べるようになっているんですね。普段は仕事をして、アフターで専門学校に行く、ということも不可能ではありません。夢を夢のままにしたくない人にあわせて、学ぶチャンスを広げてくれています。この辺りはフォローも厚いですね。
おすすめの音楽専門学校は?
シンガーソングライターになりたいのなら、シンガーソングライターコースがある専門学校を選ぶと良いでしょう。ギターだけやボーカルだけ上手くなっても総合的な力が無ければライブで勝負できません。シンガーソングライターは自分ひとりでレコーディングもできたほうが良いです。ギターやボーカルテクニックだけでなく、曲作りやレコーディングといった内容も包括的に指導してくれる学校を選びましょう。
学校を選ぶ際は必ず学校説明会や体験入学、オープンキャンパスなどに足を運びましょう。あなたの1~2年間を費やす学校をパンフレットだけで決めてはいけませんよ!
僕が専門学校に通ったころは、シンガーソングライターコースなんてありませんでした。羨ましい限りです。
さいごに
ギター、音楽の専門学校は、しっかりしとした意思をもって通うならば、あなたの音楽の才能を豊かにしてくれる最高の舞台となるでしょう。逆に誘惑もたくさんあります。専門学校に遊びに来ている生徒もたくさんいるからです。これは仕方のないことです。学校側は来たい!といってお金を払う生徒は断れませんからね。
あなたが、だれと付き合って、どういった学びを得るかが試される場です。浮ついた気持ちで行くのならやめておいた方が良いでしょう。就職して、ギターは近所のギター教室に通って、少しずつ上達すればいいじゃないですか。「〇〇音楽専門学校ギター科卒業」なんて履歴書に書いても、点数あがりませんからね。
専門学校に行くか行かないか、迷っているのならとにかく行動を!体験入学や資料の申し込みから始めましょう。それも音楽活動の一つですよ!
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