※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

■音楽全般

【失敗談】レコード会社との契約でお金がかかる場合、あなたはカモかも?

この話は僕の失敗談ですが、未だに売れる見込みの無い(売るつもりの無い)ミュージシャンと契約し、契約金だのレコーディング代だのとタカリをかけてくるレコード会社が存在します。

僕はこういったレコード会社で失敗しています。被害の実態を知っておくことで、同じように被害に合わずに済みます。僕の苦い過去ですが、夢を食い物にされないように知っておいて欲しいと思います。

当ブログ著者:たまいやすゆきの20年に及ぶ音楽活動の中から得た ”愛されるミュージシャンになるコツ” を電子書籍にしました✨個人で戦うミュージシャン必携の著です^^無料ですのでぜひすぐに手に入れてください!!

無料入手はこちら

インディーズレーベルと契約して失敗した話

ギターの専門学校に行っていた21歳の頃、僕は焦っていました。どうしたらプロになれるんだろう、どうしたらレコード会社に拾ってもらえるんだろう。そんな答えの出ない悩みに悶々とし、文字通り”もがく日々”を送っていました。

当時はオーディションは片っ端からエントリーしていましたし、デモテープもメジャー/インディーズ問わずどこでも送っていました。

そんな時に1本の電話をもらったんです。「あなたのデモテープを聞きました、ぜひ一度会ってみたい」そんな内容だったと思います。喉から手が出るほど欲しい電話が来たわけです。前のめりで東京に飛びましたよ。

そしたら、あれよあれよという間に契約の話へ。そこで出てきたのが契約金のこと。当時の僕の契約金のイメージは「レコード会社から契約するアーティストに払われる一時金」でした。しかし、某インディーズレーベルが出してきた内容は「アーティスト登録や事務処理などで30万円必要。いつ払える?」というものでした。

おかしいな・・・と思いつつも、僕にはメジャーアーティストの友達もレコード会社の知り合いも居ません。インディーズならそんなもんか、と支払ってしまいます。

インディーズのレコード会社に契約金を払ってしまった

ここでもう失敗しているんですね。今思うと「アーティスト契約」という言葉の煌めきに、気持ちがフワフワしていて、お金を払うことにためらいがありませんでした。要するにレーベル所属アーティストという肩書を30万円で買ったということになります。

実際、レーベル側が本気で売りたい!この子は売れそうだ!!というアーティストからは契約金など取らないそうです。これはレーベル幹部に直接聞いたので間違いありません。僕の30万円はレーベルの維持費に使われたのでしょう。何に使われてもいいんですが、アーティストのサポートが一切なかったのは最悪でした。

僕の要望はライブがしたい、曲作りのアドバイスがほしい、CDを作りたいといったものでした。それに対しては、「ライブハウスなんかネットで探せばいくらでもみつかるよ~」「曲はAメロBメロサビでつくってみて~」「CD作りたいなら30万円用意できる?」といったものでした。

CD出すのに30万円払ってしまった

ここで2回目の失敗です。シングルCD200枚出すのに30万円。流通に乗せるとしてもそんなにかかるものなのでしょうか?

ここでも僕の世間知らずが功を奏し、レコード会社は30万円手に入れます。CDジャケットデザインやプレス、流通、レコーディング費用、全部ひっくるめても200枚で30万円は高すぎますね。レコスタやCDプレス屋さんは契約しているはずで、格安で利用できますし、ジャケットも名の無いデザイナーにやらせてるので、安いでしょう。

今僕はCD500枚を10万円程度で作っていることを考えると、よくもまぁぼったくられたもんだと笑えちゃいますね(笑)知らないということは恐ろしいことです。そして僕の周りにはそれはおかしいと言ってくれる人がいませんでした。だれも音楽業界のことは知りませんからね。親でさえ「デビューが決まったんだって?おめでとう!!」という感じでしたよ。そうだ、CDプレス代は親に出してもらったんだ・・・申し訳なかったなぁ。。。

ちなみに、、、レーベルが推してるアーティストだとCDプレス代も取らないケースも多いそうです。契約内容によると思いますけどね。

CD出すのに30万円払ってしまった・・・その2

同じ題目が続きますが、そうなんです。。。短期間のうちに同じ過ちを繰り返しているんですね。

1枚目の30万円シングルCDが無事プレスされて、これで最初のレーベルとの契約が解除になりました。契約書に書いてありましたよ”ワンショット契約”って。つまりCD出したら終わりね~バイバイ♪という契約です。まぁ縁が切れてよかったわけですが、契約書の内容はしっかり理解しないといけませんね。

で、そうこうするうちに今度は「インディーズ支援サイトに登録されてたあなたの音源を聞きました。興味があります会えますか?」といった内容でメールをもらいます。ふつうなら”怪しい・・・”となるところですが、前回のレーベルの件ですでに僕のファイヤーウォールは壊れていました。まんまとウイルスを寄せ付けてしまったのです。

次のレーベルの話を聞くと「契約と音楽配信契約で30万円かかります」とのこと。音源リリース=30万円とすでに刷り込まれている僕の頭は、すんなりそれを受け入れてしまいます。しかし当時は30万円なんて大金持っていません。そこでレーベル側は信販会社のクレジットを持ち出してくるんですよ。お金が無くても音源配信できますよと。ね?悪でしょ??(笑)

信販会社のクレジットなんてグレー金利ゾーンだから、普通に組んじゃうと返す時には倍くらいになるわけですよ。でも「配信して儲けが出たら簡単に返せるじゃん!」とかわけのわからない自信によって、クレジット契約にサインするわけです。レーベル側はウハウハが止まらなかったでしょうね。当時は僕と同じような契約条件でお金を払ってしまったミュージシャンが多いんじゃないかな。

そのレーベル、調べたら2016年頃に倒産してました。当たり前や!!ヒットアーティストひとりも出せんと、せっせと売れる見込みのないミュージシャンから契約金むさぼってただけなんだから。ま、世間知らずな僕も悪いですが、ここでもやはり人の夢を食い物にする”大人の世界”を味わったのでした。

ちなみに、僕はこのレーベルからは音楽配信まで行きませんでした。担当のディレクターがコロコロ変わるのでいい加減キレて、契約解除してもらったのでした。こちらからの申し出なので30万円は戻って来ず、クレジットローンだけが残ったのでした。

音楽教室・レッスンを進める事務所は要注意

CDデビューでの失敗に飽き足らず、僕は次の失敗先を求めてオーディションを受けまくります。今度は合同のミュージシャン発掘オーディションなる企画で、見事にカモられるわけですね。我ながら本物のカモだと思いますよ(笑)

次はオーディションでプロデューサーやレコード会社関係者みたいな人を前にちょっと歌ったり面接したりして合格しました。合格の先はアーティスト養成所への参加要請です。まず、養成所に入るのに30万円(好きだな30万円笑)。そして月謝が2万円。月のレッスン回数は2回。

もうアホくさいですね。いいかげん気付くべきだったんです。

しかし親に「どうしても音楽やらせてくれ!」と頼み込んで田舎を飛び出してきた手前、結果が出るまでは地元に帰れません。

養成所とかレッスンって、なんだかその先があるような気がしちゃうんですよね。上手くなったらプロへの道が開けているとか・・・。実際にそういう人もいるのかもしれませんが、僕が通っていた養成所は僕も含め「本当に才能を見出されてここにいるの?」というメンバーばかり(失礼)。ちょっと歌が上手いとか、ちょっとルックスがいいとか、お金持ちとか、、、本当にそんな程度の基準で選ばれたようなメンバーでした。若い時の思い出作りって感じですかね。

その養成所のずるいのが、「この養成所から俳優の〇〇輩出」とかうたっているんですよ。すごい実績だ!となりますよね。有名人だし。人を釣るには実績と雰囲気なんですかね。

結局僕は、なんだかわからない契約金とやらに100万以上払って残ったものは何もないのです。いや借金が残りました。自分の夢に投資したと言えば聞こえはいいですが、今思えば全く払わなくてもよかったお金ばかり。ギターを何本も売り、ギターの専門学校を休学してまで挑んだ僕の東京CDデビュー旅は借金だけ残して終わりを迎えました。

この失敗があるからこそ、今は地に足付けて音楽できるわけですが、、、それにしても痛い思い出だなぁ。

さいごに

いまでこそ「若気の至り」や「いい経験」などと笑って話せますが、久しぶりに当時のレーベルのHPを覗いたら、まだやってるじゃありませんか。有名アーティストが一人も在籍せず。。。

人の夢はこういう人たちのお金になってしまうんだなぁと悲しくなると同時に怒りが湧いてきました。僕のように無駄なお金を払うミュージシャンが出ないことを祈り、自身の失敗談を記事にしました。

知っていれば防げる内容です。現代では大手以外のレコード会社と契約するメリットなどほとんどありません。所属せず自分で活動したほうがよほど身入りもいいはず。甘い言葉に騙されず、また甘い考えはすてて音楽道に邁進しましょう!知識は自分を守ります。世の中においしい話など無いのです。人生に近道なんてありませんよ^^

怪しい話に乗る前に僕にメッセージください。相談に乗りますよ^^