カフェなどにアコギアンプを持ち込んでのライブの場合、ギターとボーカルの2ch以外にも、サポートメンバーやゲストミュージシャンの楽器もアンプに繋ぎたいことありますよね。
アコギアンプはこういった場合にも対応できる機能が付いているケースが多いです。複数人で1つのアコギアンプを共有する方法を見ていきましょう。
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アコギアンプを複数人で同時に使う場合の接続方法
まずは、あなたのアンプが2ch以上の入力に対応しているか確認しましょう。確認方法は以下の通りです。
上図は僕の使っているアコギアンプVOXのAGA-150(生産完了品)のリアパネルです。このアンプは入力系統が多く、ギターやマイクのインプットの他、リアパネルにLINE INとAUX INが付いています。
このようにラインインが付いている場合は、下記で紹介する機材を接続することでチャンネルを増やすことができます。
LINE INが無い場合
LINE INが付いていないアンプも多いかと思います。そういった場合も通常のアンプの入力(GUITAR INやMIC IN)に下記の機材を繋ぐことで入力を増やすことができます。*ただし、1つの端子にマイク、ギター、カホン、、、などといくつもの楽器を繋いでしまうと、入力過多になり、それぞれの音がちゃんと出にくくなります。1つの入力を、増やしても+1チャンネルとしたいですね。
また、上図のようにギター用とマイク用の入力端子が分かれている場合でも、両方に同時に繋ぐことはおすすめしません。取説にも書いてあるはずですが、両方同時に接続しても、片方しか音が出ないような仕組みになっているアンプもあります。
アコギアンプを複数人で同時に使う場合の必要機材
それでは、アコギアンプの入力をどのような機材で増やすか見ていきましょう。
LINE INを使う場合
LINE INに繋いだ楽器は、アコギアンプ側では音量コントロールができません。また、リバーブなどのエフェクトもかかりません。となると、エフェクター内蔵で音量や音質が操作できる機材が必要になります。
ひとつめとしてはミキサーが候補に挙がります。
例えば、YAMAHAのAG06は15,000円程で、2chのMIC、ギター入力とデジタルリバーブ付きです。音質のパラメータがほとんどいじれませんが、コンパクトに抑えたい場合はおすすめです。
BEHRINGER ( ベリンガー ) / XENYX 1002FX
音質を変えたい場合はこちらのミキサーの方が良いです。リバーブ付きでHigh、Mid、Lowの3バンドEQが付いています。例えばカホンのようにLowが多きる出るような楽器を繋ぐ場合に、意図的にLowを絞ることができます。
ミキサーは音質・機能共に上を見たらキリが無いです。アコギアンプを超える金額の高性能ミキサーを繋いでも性能を発揮できませんので、エントリーモデルのミキサーで十分でしょう。
LINE INにギターしか繋がない場合
LINE INにギターしか繋がない場合は、下記のようなリバーブ内蔵のプリアンプがおすすめです。僕も使っています。
VALETON ( ヴェイルトン ) / MES-4 Dapper Acoustic Mini
リバーブ付きのアコギ専用プリアンプです。細かい音作りができます。ただ、リバーブはオマケみたいなもので、あまり深くかけるとかなりノイズが乗ります。そのあたりは残念ですが、リバーブ浅い派のアコギストには安くておすすめです。
COMPボタンはギターソロの時に踏むことですこし音量を上げて目立たせることができます。
アンプのMIC入力やGUITAR入力を使う場合
アンプの全面パネルのMIC、GUITARの入力を増やしたい場合は下記の機材をおすすめします。
こちらはリバーブ無しのモノラル2chミキサーです。ギターとマイクが同時に入力できます。アンプのMIC、GUITAR入力にミキサーをつなぐ場合は、アンプ側のリバーブを使えるので、ミキサーにリバーブが無くても大丈夫です。2バンドの簡易的なEQも付いていますので、多少の音作りができます。一番安く抑えるならこの接続方法ですね。
アンプのどの入力でも接続できる機材
TC HELICON ( ティーシーヘリコン ) / Play Acoustic
TC HELICON Play Acousticはマルチエフェクターです。非常に優秀で、ボーカルマイクとギターを繋いで、まとめて1本の出力として出せます(もちろんギターとマイクそれぞれ別々に出力もできます)
ボーカルやギターに無数の内蔵エフェクターがかけられますので、接続先は選びません。LINE INでもアンプのMIC 入力でもGUITAR入力でもつなげます。また、アンプによってはエフェクト・センドリターン端子があるアンプもありますが、そちらにも接続可能です。
ルーパーやハモり機能もあるので、遊べること間違いなし!
TC HELICON Play Acousticはオーディオインターフェース機能があるのが特筆すべき点です。つまり、パソコンに繋いで、ツイキャスなどの配信時にもリバーブなどのエフェクトをかけることができます。すごい機材ですね。
➡「ニコ生配信などでエコーをかける機材の紹介。声やギターをエフェクト処理」
ライブ以外にも使える機材を、と考えているなら検討したい機種です。
さいごに
僕は通常カホニストと一緒にライブをしています。小さな会場では自分のアコギアンプを持ち込みますので、なんとかこのアンプひとつをカホニストと分け合いたいと色々試してきました。
その結果、上記のような機材(ミキサーやプリアンプ、マルチエフェクター)が必要とわかり、使用するようになりました。
アンプの入力数にお困りの方の参考になれば幸いです。