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■ギターについて ■歌について

弾き語りにギターや歌の上手さは必要?!【技術・テクニック論】

20年近くライブ活動をしていて、年々強く感じることがあります。弾き語りにおいて圧倒的なギタースキル(技術)や、途方もない歌の上手さはファンを獲得することにおいて、必ずしも必要ないということです。

アーティストとお客さん、それぞれの立場になって考えてみるとわかるのですが、歌う事、表現することの本質はどこにあるんでしょうか。

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弾き語りにギターや歌の上手さは必要ない?!

結論から言うと「上手いだけではだめ」ということです。

そんなこと言われなくてもわかってるよ、と言われそうですね。しかし、僕もそうなんですが、他人との違いを技術に求めてしまうことが多いんですよね。

そこで自戒の意味も込めて本記事では、「ギターの技術・歌の圧倒的上手さよりも磨かなければいけないことはあるよ!」ということを投げかけています。

「人前で弾き語ることに技術が必要無い」というと大変な誤解を生んでしまいますね。ギターのコードもろくに弾けない状態でおぼつかない歌を歌うのは、たとえギャラをいただかなくてもお客さんに失礼だと思います。そういったレベルではなく、これからファンを増やしたい!もっと自分の音楽を高めたい!!と思っているアーティストにとって、技術ばかりを追求することが必ずしもファン獲得につながらないということが言いたいのです。

お客さんはあなたの何を見に来てくれるのですか?

お客さんは、あなたのギタースキルや抜群に安定した歌唱力を聞きに来ているのではありません。(中にはあなたの技術に惚れ込んでいる方もいらっしゃると思いますが少数です)

ギターは弾かない人にとっては「音がいい」とか「すごく上手」といったことはわかりません。歌も上手いのはわかるけど、声がいい方がよっぽどファンが増えるんですよね。どんなに上手い歌手でも、あまり上手でなくても声がいい人にはかないません。

「歌が上手い、ギターが上手い」というだけの理由では、ライブに人は来ないということ。曲がいい、声がいい、詩がいい、トークが面白いなどなど、あなたの個性に惚れ込んでお客さんは来てくれるんですよね。磨くとしたらそいうった部分です。

声は生まれ持ったものですが、表現力は鍛えることができます。僕自信も、ビブラートのような小手先のテクニックだけに頼らず、言葉をメロディに乗せることの本質「語る」部分をもっと勉強したいと思っています。ギターに関しても、難しいコードが弾けることよりも、いかに歌を際立たせて弾けるかが重要かに気付くべきなんですよね。

弾き語りの主役は歌

技術を追求する音楽ジャンルも当然あります。そういったジャンルは技術とセンスをお客さんは見に来るわけですから、いくらでも時間をかけてスキルを高める必要がありますよね。

ですが弾き語りの主役は歌、そして歌詞なんですよね。ここがどうしても忘れてしまいがち。歌詞を届けるためのギター、詩に託された思いを伝えるための歌の表現力。これこそが、弾き語りアーティストに必要なスキルだと感じています。

アコギはコードやアルペジオさえ弾ければOK?

実際、コードストロークや簡単なアルペジオが弾ければ良いです。「弾ければ」ですが。実際にシンプルな演奏程難しいものはないんですよね。ちゃんとコードが鳴っていなかったりすると目立ちますし、単調でも味気ない。それを補うだけの技術(ダイナミクスなど)は必要です。たとえコードストロークでも。

僕の大好きなイギリスのシンガー:ケイティ・メルアの動画を見てください。簡単なコードのアルペジオを爪弾いているだけですが、非常に訴えかける力のある演奏ですよね。

彼女はグルジアという国の紛争におびえた幼少期をすごし、イギリスに家族で越しています。人生のバックボークが演奏に出ているような歌唱だと思います。ここにギターの圧倒的スキルは必要ないですよね。きっとお客さんもそれを求めていないし。

何が言いたいかというと、歌を表現するのに必要なものが揃っていれば、無駄に技術を盛り込む必要はない、ということです。

ただ、あなたが、この曲は技術でゴリ押ししたい!と思えば、その楽曲をそういう位置づけにすればよいと思います。ライブ前編でそれをやってしまうと、いつまでもファンは増えて行かないと思いますが。何事もバランスが大事!自分をめいっぱい出すところと、歌の良さを前面に出していくところ、この使い分けさえ的確にできてれば良いでしょう。

自分の個性をどう見極めるかが重要

「弾き語りに極端な技術は必要ないですよ」という話をしておいて恐縮ですが、お客さんの中にはテクニックを求める層もいます。出なければテクニカルな音楽は存在しないわけですからね。

あなたに何が求められているかを十分に理解し、「楽曲と共にテクニックも求められている」と感じれば、技術をどんどん追求していけばいいと思います。ただ、技術ばかり追求すると、やがて曲芸に近い状態になります。音楽の本質はどこかに行ってしまいますよね。曲芸をやりたいのでなければ、このあたりのバランスは大切かと。

「技術あっての俺の個性だ」と思えば、そこにポリシーを持って突き進みましょう!

このBlogで「技術は不要」と書いてあるから、じゃあ上手くなるのやーめた。とこれではミュージシャンとしての芯がありませんよね。あなたの「なりたい自分」が世間に求められていると感じたら、周りの情報に左右されない強さも大切です。

さいごに

偉そうなことを書いてきましたが、自分自身も含めて、お客さん目線に立て無いアーティストには未来が無いな、という僕の本心です。「歌う事の意味・本質とはなにか」を節目節目に思い出したいですね。

どんな演奏が喜んでもらえるのか。「また来てね」「次のライブはどこでやるの?」というお客さんの言葉につながる演奏はどうやったら実現できるのか、そんなことを考えられるアーティストが増えたらいいなと思います。

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