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■機材について

レコーディングデータのバックアップに超便利!自動で二重保存します!

レコーディングした大切なデータの保管、どうしてますか~?まさかPCのハードディスクのみにしか保存していない・・・なんて恐ろしい状態にしてないですよね!?

本記事では、レコーディングデータを自動で二重バックアップするシステム(装置)を紹介しますよ!これで、PCの不意の故障も安心ですね^^

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レコーディングデータの自動二重バックアップにおすすめ

今回おすすめするのは、自動で二重バックアップが取れる「NAS」というシステム(装置)です。会社の事務所などに置かれることも増えてきましたので、このNAS(ナス)という装置を聞いたことがあるかもしれませんね。

あんまり自宅でNAS入れてるケースも少ないのかもしれませんが、僕のようにデータが吹っ飛ぶ経験をすると、考え方も変わるかもしれませんよ!?

僕のメインで使ってたデスクトップPCは、なんの前触れもなくお亡くなりになりました。しかも、これまでのレコーディングデータを道連れに。。。僕はそれほどPCにうとい方では無いので、「まぁハードディスクが生きてればデータは吸い上げられるでしょ」と意に介していなかったのですが、、、

そうです、亡くなったのはPCのハードディスクそのものだったのです。

そこで冒頭の「NAS」を入れることを決意したんですね。

NAS(ナス)とは

NASとは正式にはNetwork Attached Storageというそうですが、簡単に説明するとネットワーク上のハードディスクのことです。ネットワーク上にあるということは、あなたのパソコンとWifi親機の間にあると考えやすいでしょうか(厳密には間ではありませんが)。

QNAP(キューナップ) TS-231P

この豆腐のような白い筐体に、ハードディスクが二つ入ります。ハードディスクを二つセットすることで、”二重バックアップ”が可能になるんですね!。基本的にNASに保存されたデータはすべて自動でふたつのハードディスクに書き込まれるようになるため、あなたは気にすることなく、NASにデータを保存するだけで安心できます。

*自動で二重バックアップをとるには、容量の同じハードディスクを2つ用意する必要があります。初回設定時に、ハードディスクを2つ入れ、電源を入れると、QNAP NASが自動で設定を始めますので、指示に従ってください。設定が終わると、二重でバックアップが取られる状態になります。初期設定は非常に簡単です。

WD Red NAS用ハードディスク 3.5インチ 2TB

NASにはNAS用に開発された専用のハードディスクを使いましょう。WD社のREDというシリーズが非常に有名です。他のハードディスクが使えないことはありませんが、実績のあるものを選んだ方が安心ですね。
さきほど、このNASをネットワーク上のハードディスクと例えましたが、実際にはパソコンと言った方が適切です。このNASにはドライブ(保存先)としての機能のほかに、盛りだくさんの機能が詰まっています。下記で紹介します。

QNAP NASの便利な機能

たくさんありすぎて説明しきれませんが、2重バックアップ機能のほかに僕が使っていて便利だと思う機能を紹介します。

Qnote

QNA NASにはNote Stationという強力なメモ帳があります。これが「Qnote」です。僕は作詞した内容をPCに残しているのでメモ帳はよく使います。メモ帳で保存した詩を、GoogleDriveなどのオンラインドライブに入れて、スマホで見たり、誰かと共有したり、ということをしていたんですね。

これがQnoteだといちいちGoogleDrive使ったりせず、簡単にスマホアプリから覗けるのです。家のパソコンで書いていた詩に、新しいフレーズを出先のスマホから書き込む、なんてことが出来るんですね!これは本当に便利に使っています。

Qfile

こちらもNASとスマホをシームレスに連携するアプリです。スマホからNASの中身にアクセスするアプリですが、このQfile、設定しておくと、スマホの写真データを自動でNASにバックアップしてくれます!!もちろん、スマホを持っている家族全員で使うこともできます。これ超便利!!(家族で使う場合には、家族それぞれにアカウントを割り当てて、自分の写真は自分のフォルダにバックアップされるように設定することも出来ます)

スマホの写真ってすぐに容量がいっぱいになってしまうので、SDカードに移したりするのが面倒なんですよね。しかしQfileで写真のバックアップ設定を入れておくと、同じwifiネットワークに入ったのが確認されると自動でバックアップされます(出先で、写真を撮った瞬間にはバックアップされません。パケット代が大変なことになりますので^^;)家に帰って、自宅のwifiにスマホが接続されたときに、バックアップが始まるんですね。よくできてます。

ただ、スマホの写真データを自動で移動してくれるわけではないので、必要ない写真は自分で消去する必要があります。

myQNAPcloud

myQNAPcloudは、インターネット経由で外から自宅のNASに接続するためのツールです。NASに入っているこの機能をつかうことで、出先のパソコンからNAS内のデータにアクセスできます。

これができると、ネットにつながったPCさえあれば、大切なレコーディングデータなどを出先でダウンロードできるようになります。いちいちCDやUSBで持ち歩く必要すらないわけですね。最近はレコーディングもいわゆるハイレゾで作る時代です。音質UPとともに、1曲のデータ容量も増えていますので、USBでアルバムまること、なんていう運び方が現実的ではなくなってきました。そこで、このようなNASをネットワークを介して利用することが注目されているんですね。便利な世の中です。

このほかにもQmusic、Qphotoといったアプリが多数あり、スマホやPCとの連携機能が凄まじいです。QNAP NASに入ったデータを音楽だろうとビデオだろうと、外出先でスマホひとつあればアクセスできるようになっています。「便利!」以外の言葉がでてきません。

NASに弱点があるとすれば・・・・

便利機能満載なNASですが、弱点が2つほどあります。

1つ目は、各アプリにはすこし細かい設定が必要になることです。これは接続のセキュリティを高めるために必ず必要になります。自分のアカウントやパスワード、そしてIPアドレスなどを入力する必要があるため、PC音痴の方には使いこなせないでしょう。

ただ、ネットでちょっと調べれば設定方法はいくらでも出てきますし、基本的には公式サイトに設定方法が書いてあります。焦ることなく、設定すればかならずつながります。

2つ目は、「パソコンの内蔵ハードディスクやSSDほどのスピードは出ない」ということです。ですので、DTM用のシンセ音源をNASにインストールするとか、プログラムのインストール先をNASにする、といった使い方はおすすめできません。やはり内蔵ハードディスク・SSDにかなうドライブは無いのですね。

僕の使い方としては、レコーディングデータの保存の他に、windowsのバックアップや、ブラウザで拾ってくる画像やソフトのダウンロード先としてNASを指定しています。こうすれば、パソコンのSSDがすぐにいっぱいになってしまうことも防げます。おすすめの使い方です。

さいごに

人は失敗してみないと、なかなか新しいものを取り入れることはしません。僕も大切なデータが消えて初めてNASという装置にたどりつきました。レコーディングデータの損失は、自分の分身を失うようなものです。

これを読んでいるあなたには、このような悲劇を迎えて欲しくありません。ぜひNASの利便性と保守性を理解して、導入を検討してみてくださいね!