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■音楽全般

弾き語りアーティストはまだまだCD音源をリリースするメリットがある

ストリーミングサービスの台頭で、”音楽がオマケになった”と言われて久しいですが、オリジナルCDを製作するメリットは本当になくなってしまったのでしょうか?

たしかに、CDの売れ行きは世界全体で落ちています。アメリカではCDの売り上げが激減し、spotifyなどの定額サービスが主流です。ここ日本でもspotifyの本格参入やamazon primeサービスなどにより、より無料で、より手軽に新しい音楽に触れる機会が増えました。自分たちの新譜をデジタルでのみリリースするアーティストも増えましたね。アマチュアで活動する弾き語りアーティストにおいては、この波に乗って、デジタル販売へ移行すべきでしょうか。

Y.TAMAI
僕はそうは思いません

なぜなら、僕のライブではCDが売れているからです。

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弾き語りで活動するアーティストはオリジナルCDを作るメリットはある

「オリジナルCDはまだ売れる」

これは、僕自身が弾き語りライブ活動を通して実感していることです。もし仮にCDを作らずにmp3やFLACなどのデジタル音源の販売のみだったとすると、僕の音楽の収益は今の何分の1になったことでしょう。

ライブをしてその会場ですぐ手に入るもの(CD)を売る。音楽を気に入ったお客さんが買ってくれることがほとんどですが、中には「ライブに来た記念に」、「孫に聞かせてやりたい」といった理由でCDを手に取ってくれる方々もいます。

デジタル音源の販売先URLを書いたカードを渡しても良いでしょう。ただ、実際に煩雑な決済(クレジットカード決済・銀行振込、スマホ決済など)を乗り越えて購入していただくという障壁は高く、「やっぱいいや」となる可能性が高いのです。だれも面倒なことは嫌ですよね。

その点でCDは現金との引き換えですので、非常にわかりやすい。お金と現物(CD)の交換です。これ以上わかりやすいことはありません。迷いようがないのです。

弾き語りアーティストだからこそCDのメリットを活かせる

注意したいのは、音楽活動をしているアーティストならば、どんな形態でもCDが活きるか?というとそうでもないところ。オリジナルCDはお客さんと対面で販売できる環境があってこそ売れていきます。

バンドのような形態で音楽をやっている場合は、なかなか無料でライブができるホームを持っていることの方が稀でしょう。仮に無料でライブができる環境があったとしても、毎回同じようなお客さんの前で歌っても、その音楽が広がっていくスピードは遅いのです。要するにファンじゃない人(CDを持っていない人)の前で歌うことが重要です。

その点で、弾き語りアーティストはフットワークが軽いのが強みです。自分のスケジュールさえ合わせれば、自分からどんどん営業して歌わせてくれる場所を探すことができます。無料で歌わせてくれるところなんて上手に探せばすぐ見つかります。無料で歌わせてもらって、CD販売で現金を得る。このサイクルをつくってこそ、ライブ活動はストレスなくできます。遠征ライブの交通費も、普段の地元ライブで得た収入があれば赤字になることは無いでしょう。

CD作るのはそんなに高くない、ただ手間がかかるだけ

CDは作るのにお金がかかりますが(500枚プレスで10万円程度)、売る先と売る回数を増やせば、簡単に回収できます。この10万円が高いという人は、自分の音楽と可能性に投資できない方ですね。もっと自分を信じてください。最初は200枚だけ作る、とかでもいいわけですから。

僕は毎回CDを500枚作るようにしています。1000枚作ればもっと安いんですが売れないとそれこそ在庫ですからね^^;ここはシビアに。

で、実際年間100枚くらいは売れるわけですよ。僕は年間20本~30本ライブをしていますので、1回のライブで5~6枚は売れている計算になります。

1枚1500円で売れば15万、2000円のCDなら20万という計算になります。実際にはCDを作るのに10万円ほどかかっていますから、1枚200円の原価として1500円で売っても1300円の収益。100枚で13万円になります。この金額をダウンロードやサブスクリプションの収益で稼ごうとすると、とんでもない再生回数やDL数が必要になります。とてもじゃないけどアマチュアで広告費をかけられないアーティストには無理な話です。

以上のことから、弾き語りアーティストにおいてオリジナルCDを持っているということが強みである現状は、まだまだ続くのかなと思います。僕の場合、お客さんの年齢層が高いので、CDになじみがあるという点も強いですね。若年層に向けた音楽をやっているならば、自分の音楽のDLカードを配ったり、ライブ会場でその場でDL購入してもらう、ということも可能かもしれません。そういう音楽の買い方に抵抗がない、ということがネックになりそうです。

歌わせてくれるお店は、まずは自分の足で見つけるんですよ!

➡「もっとライブがしたい!弾き語りアーティストが出演依頼を増やす方法

クラウドファンディングがあるじゃないか!

どうしてもCDの製作費が捻出できない、という方は、クラウドファンディングにでも挑戦してみてはいかがでしょうか?

クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。

引用:CAMPFIRE

「オリジナルCDを作りたい!」というあなたの夢に出資してくれる人をネット上で募れるんですね。

こういったファンド型サービスでは上記の「Campfire」が有名ですし、手数料も良心的です。お金を集める目的はCD制作だけでなくともいいのです。レコーディンスグスタジオ代やミュージックビデオ撮影等の目的でも出資を募れます。僕も次のアルバム制作時にはチャレンジしてみようかと考えています。

弾き語りアーティストにはDL販売や定額サービスは必要ないのか?

「ローカルなアーティストはCDがいいのか!わかった」といって、昨今の主流である音源のDL販売や定額制(サブスクリプション)サービスを全く使わないということも極端な話です。

僕は両方やってますよ。下記は僕がデジタル音源の配信サービスを委託している「monstar.fm」というサイトの収益表です。

集計が1回/月なので、誰が・どこで・どんなペースで聞いているのかの分析はできません。それでも、年に1回くらいは最低支払金額の5,000円に達して入金があります。放っておいても誰かが聞いてくれてお金が入る仕組みは素晴らしいですね。

そのなかで、楽曲を気に入ってくれた方はDLで購入してくれています。それでも1曲1円未満な訳ですが^^;これはオマケ程度の金額にしかなりませんが、やらないよりはやった方が良いです。配信にかかる手数料も、サービスによりまちまちですが、monstar.fmのように3,000円程度でアルバム1枚配信できるところもあり、手軽にチャレンジしてみることができます。3,000円程度で、AmazonMP3やspotifyといった世界中の配信サービスに登録できるのは夢がありますね。

このように、自動で自分の楽曲がお金になる仕組みも持っておいた方が有利です。登録にかかる手数料も、楽曲が再生されるたびに加算されるサブスクリプション料でいつかペイできます。僕のような超マイナーミュージシャンでも確実に誰か再生してくれているのは、最近流行りの「プレイリスト」のおかげでしょう。いわゆる「休日に聞きたいアコースティックポップス」のようなプレイリストに誰かが僕の曲を入れてくれているのかもしれませんね。ありがたいことです。

さいごに

日本でもCDが売れずに、ストリーミングという音楽の聞き方が主流になる日も、そう遠くない未来だと思います。amazonをはじめ、GoogleなどもAIスピーカーなる商品をリリースしており、音楽がもっと身近になります。自分の聞きたい音楽を選択して聞く方法から、おすすめされるものを聞くというスタイルに変わっていくでしょう。

これはチャンスでもあると思っています。名前も知らない僕らの音楽が、誰かに聞いてもらえる可能性が増えるわけですから。そのときに聞き流されずに、心に引っかかる音楽を作り続けていくことは、今もこれからも変わりません。

ただ、ここ日本で音楽の聴き方が本格的に変わるのはもうすこし時間がかかるでしょう。それまでは、CDの価値は続きます。今はまだ完全にCDからデジタルにシフトするときではないなと思っています。僕のようなローカルアーティストには、まだまだCDで音楽が欲しい!という声が届いてきますからね^^

ライブ会場でお客さんと会話をしながらCDを売って~サインを書いて、、、という一連の流れは「まさに活動している!」と思える音楽の喜びです。

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