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■音楽全般

「プロミュージシャンになりたいです!」なればいいじゃんと思う

タイトルは釣りです。

当Blogには年に数回ですが読者の方から「プロミュージシャンになりたいです」といったメッセージをいただきます。

正直「なればいいじゃん」と思うわけです。

突き放しているわけでも、バカにしているわけでもありません。なりたいものになりなさいよ!!と上から目線ながら思うのです。微力ながら僕に応援できることもありますし、指摘もできます。

大切なのは自分で行動することで、誰かに指示や意見してもらったことをなぞることではありません。

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ためらうな!戦略的に突き進め

まず最初にお断りしておきますが、僕は職業ミュージシャンではありません。音楽のほかに仕事を持ちながら、週末にライブ活動などを行っている兼業ミュージシャンです。ギャラをいただく「仕事」として歌う場合が多いの、でいわゆる「セミプロ」ですね。

ですので、プロミュージシャンになる方法はわかりませんし、音楽1本で食べている立場からのアドバイスはできません。あくまでもセミプロという観点から、冒頭の「プロになりたいです」という質問者の方の気持ちに寄り添っています。

質問してくる方の特徴として「他人に何かを委ねている」人が多いです。

  • どうしたらいいですか?
  • どうやったら上手くいきますか?
  • ○○の方法がわかりません

といった内容で、僕からのアドバイスを求めているんですね。僕に質問をいただけるのは本当にありがたい事です。読者の方とのコミュニケーションがこのBlogの目的のひとつでもありますので、メッセージは嬉しいんですよ^^

ただし、

僕のアドバイスを盲目的に取り入れる人や、アドバイスのうわべだけをなぞる人が多く、危機感を感じています。「それじゃ、今の状況はかわらないよ」と。

大切なことは主体性

大切なことは「プロミュージシャンになるために、あなたが今していること」です。

どこかのWebサイトで見た「プロミュージシャンになる方法」を実行したとして、それはあなたのプランではありません。誰かが成功した誰かの人生。

そこに主体性が無いのです。

今、プロになるためにあなたはこんなことをしている、それに対してアドバイスをください。ということであれば、僕の失敗談から成功したポイント、あらゆることをお話しすることができます。

それらを自分なりに理解し、”自分ならどうするか”を考えながらトライ&エラーを繰り返すことでしが成功はありません。小さな成功かもしれませんが、積み重ねることでリターンは最大化できます。ここは忘れてはいけないポイントです。

ノイズに振り回されるな!

好きな事を仕事にするのは大変な事です。プロミュージシャンになって一発当てるのは宝くじで3億円を当てるより難しいと言われています。

そんなことは世の中の常識です。だからこそあなたの夢に対して「好きな事では食べていけない」「好きな事を仕事にしても嫌になる」などといったネガティブなアドバイスがなされます。

しかし、あなたに必要なアドバイスは「頑張れ!とにかくやってみろ!!」といった前向きなもの。周囲のノイズ(雑音)に振り回され、夢に挑戦することをあきらめてはいけません。

”挑戦しなかった後悔”は死ぬまで続きますよ。そんな後悔より、やるだけやって砕け散るか、本当に夢を実現して周囲を黙らせてください。

音楽で努力するのは当たり前。足りないのは何だ?

音楽が好きでプロになりたいのだから、音楽的な努力をするのは当たり前です。

  • どうやったらセンスを磨けるんだろう
  • どうやったらCDが売れるだろう
  • どうやったらたくさん集客できるだろう
  • どうやったら色んな所でライブできるんだろう

この程度のことが自発的に考えられないようでは、そもそもミュージシャンとしての活動をする以前の土台が整っていません。

自分で考えてやってみて、それでもわからないことを聞くというのがベスト。僕も「くれくれ君」には本質的なことを教える気にもなれませんし、言ったところでわからないでしょう。

「好きだから音楽を仕事にしたい!」必要なのはその先だ

あなたは、音楽で何を成し遂げたいんでしょうか?

音楽で稼ぎたい。音楽しかやりたくない。自分の音楽を世界に広めたい。

このような自分本位の目標で、音楽を仕事にすることはできるのでしょうか?稼ぐのも結構、あなたの音楽を世の中に広めるのも結構です。僕も同じように感じます。しかし、もっと本質的な事、抜けてませんか?

あなたの音楽で誰かを救ったり、元気づけたり、勇気づけたりすること、この感覚は必要ないでしょうか?

あなたの音楽にお金を払う理由を考えてください。

その理由は、あなたの音楽が必要だからです。あなたを応援したいからです。

応援してもらうには、お客さん、ファンを喜ばせる必要があります。まず「自分が楽しもう」という観点で活動していると必ず行き詰ります。誰かを幸せにする可能性が低いからです。

お客さん目線が無ければ、必ず行き詰る

お客さん目線とは、あなたが「好きなように曲を書いて、好きな時に歌う」ことではありません。何を求めてCDを買ってくれるのか、何を求めてライブに足を運んでくれるのか、この視点です。

好きにやっていてもある程度のところまでは行くので、勘違いしてしまいます。しかし、ライブに来てくれる人が5人から増えない・・・とか、1度ライブに呼ばれたが次は呼ばれなかった、、、とか。次につながらないんですよんね。

ファンになってくれた方が、どうしてファンになってくれたのか、あなたが持っている個性は何か。この分析はしっかりやっておきましょう。方向性を間違うと、全国にたくさんいる独りよがりの売れないミュージシャンの1人となります。

  • お客さんがあなたを応援したくなる要素はなにか?
  • お客さんが欲しくなるCDはどんなものか?
  • お客さんはどんなライブに来たいか?

お客さんは神様!とへりくだる必要はありません。しかし、お客さんに対して上から目線で接するのも人としてアウトです。あくまでも「対等」に、今あなたを応援してくれる人が居るのなら、できるだけその人たちを中心に喜ばせていきましょう!

もっと自分を知ってもらうこと

今、「活動してるけど売れない・・・」とか「どうやって音楽活動していったらいいかわからない」と悩むミュージシャンは多いです。そういったミュージシャンに圧倒的に足りていないは「発信力」かと思っています。

田舎に住んでいる僕ですらこうやってBlogで考えや技術・知識を発信しているんですよ?!デジタルネイティブである若い世代のミュージシャンが、臆病な感じで発信していてどうするんですか。

現代は情報過多の時代。ちょっとYoutubeやってます、Twitterやってます、くらいじゃ全然足りません。YoutubeもTwitterも戦略的に使う方法はある程度確立されてきています。もっと積極的に使いこなして、あなたのファンと、ファンになってくれそうな人に届けなきゃ。

これだけ個人が発信しやすい時代です。昔みたいに「ミュージシャンは宗教や政治の話題はNG」なんてことを言っていたら、ほとんどの人があなたが何者で、何を考えて活動しているのかわかりません。何かに偏った思想は危険ですが、思っていること、自分が伝えたいことを常日頃から発信してくことは必須だと思います。これが習慣化できないと、時代に埋もれるでしょう。誰もあなたに気付けないのですから。

発信は音楽活動の助けになる

発信したいことがない・・・発信なんて面倒だ。このような考えの人は、ものすごく損しています。

たとえばこのBlogはギターや弾き語り初心者・中級者方向けの内容になっていますが、時折僕の経験や考えをお話ししています。こういうことをコツコツ続けていると何が起こると思いますか?

Blogで紹介した機材やサービスが売れれば僕の収益になりますし、僕の発信に共感してくれた方からは講演会や演奏会の依頼が入ります。つまり音楽活動の助けになるんですね。これは「誰かの役に立っている」ということにほかなりません。

ですので、SNSやBlogなどでコンテンツを作って発信するという”音楽活動”をしない人は、すでに損をしています。発信だけで食べて行くことはできなくても、発信によって世の中とつながっている、という感覚は本当に勇気づけられますよ^^

さいごに

上記で述べたことはあくまでも一例です。

あなたの音楽のジャンルやスタンスによってはアプローチが変わります。(本質は一緒ですが)

すべてを鵜呑みにはせず、自分が取り組んでいることがあれば、その意味・意義をもう一度しっかり考えてみてください。そのうえで僕に話したいことがあれば、いつでも相談に乗りますよ^^

僕は自分の実体験からしかお話しできませんが、あなたが抱えている悩みを吐き出すだけでも随分気持ちが整理できると思います。日本のミュージシャンはシャイな方が多いのであまりメッセージは来ませんが、あなたの情熱に答える準備はできています。

メッセージはこちらからどうぞ。最後までお読みいただきありがとうございました。