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■音楽全般 ■音楽活動

【少子化高齢化】日本のミュージシャンの音楽活動のあるべき姿とは

少子高齢化が叫ばれる日本で、実際にどれくらいの割合で人口が減っているかご存じですか?

音楽は「人気商売」です。

その人気を支えるのは紛れもなく「人」。この人が、今、信じられないスピードで減っているのが日本です。

日本で音楽をする以上、人口減については正しい認識を持っていないと活動に影響が出る、というのが僕の持論です。

具体的なデータを見ながら対策を練ってみましょう。

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日本の人口はどれくらい減っていくの?

引用:総務省「我が国の人口の推移」

まずは、平成28年度版の総務省の上記資料を見てみましょう。この資料によると、2020年以降の人口の減少具合が視覚的にわかります。

2020年の現在、日本の人口は約1.2億人。今後僕らが元気に音楽をするだろう期間を20年~30年とすると、2050年には1億人を割っているんですね。2千万人以上が減っています。

数字だけ追うと、規模が大きすぎてわかりにくいので、都市で考えてみましょう。

毎年50万人~100万人都市がひとつ無くなる

都市で考えると、人口減衰期に入った2010年から、2050年頃まで、ざっくり言うと「毎年50万~100万都市が一つ無くなるペース」です。規模で言うと千葉市や仙台市といった規模感です。なんだか寒気がしますね。

はっきり言って、僕は100万人規模の都市がなくなる想像はできません。これはあくまでもシミュレーションだと言い張ることもできます。

しかし、今日の日本を見ていると、確実に来る未来なんだと思うんです。上記グラフの年齢層を見ると”若者”が圧倒的に減っているのです。僕のライブにも若者は見なくなりました。小中高校のクラスも減ったという話も聞きます。僕の母校(高校)は統合で無くなりました。

現実に目を向けると、これはもはや他人事ではありません。音楽活動に確実に影響が出ると考えています。

ミュージシャンは人口減から何を考えるべきか

人口減を目の当たりにして、その規模感に言葉を失っている暇はありません。一見すると「音楽を届けるべき相手が減る」と言う風に映る日本の人口減ですが、減っているのは若い層

これをしっかり意識していないと、自分の音楽を届けるべき層を誤り、音楽活動が思うようにいかなくなります。

つまり、戦略的に活動する必要があるわけですね。

戦略的な音楽活動が大事になってくる

人口減の対策を考えた時に、一番気しなければならないのは「今自分がターゲットとしている層は、どのような人口の推移をたどるのか」ということだと思います。

常にトレンドを意識して若い層を狙った楽曲で勝負している場合、かなり厳しい戦いになるでしょう。そもそもの若者が減るのですから。

逆にシニア層(65歳以上)の人口推移はほとんど変わらないんですね。まさに少子高齢化と言われる所以です。若い世代の2人で1人のシニア層を支える時代が来ますので、この世代の音楽にかけるお金も時間もぐっと減ると予想できます。

そう分析している僕ですら、そんな未来がはっきりとは想像できません。しかし、「来る」とわかっている未来に対して準備をしなければ、大好きな音楽が苦しくなるかもしれません。それを回避できるのであれば、今からできる準備はなんでもして行こう、というスタンスです。

ターゲットを広げるのはアウト

「シニア層は減らないのか、それならあらゆる世代をターゲットに音楽活動していこう」

という戦略は失敗します。

僕はこれで失敗してきました。やはりターゲットになる層は絞るべきです。生きてきた時代がそれぞれ違うため、刺さるフレーズもメロディも違います。ここをごちゃまぜにした戦略はおそらくハズれます。

僕に関して言えば、自分の楽曲を分析してみてわかりました。自分と同世代にはウケず、割と年齢層の高い世代にウケていました。ここを無理やり若い世代に向けた音楽をやっていたとしたら、今のようにライブのオファーをたくさんいただくこともなかったでしょう。

「自分の音楽が一体誰に対して一番刺さるのか」。この視点はできるだけ早く持った方が良いでしょう。

コアファンにフォーカスした音楽活動

僕が今実践しているのが、コンパクトな戦略です。

地元のライブに来てくれる方、ライブをオファーしてくれる方はほとんど同じです。自分で言うのも何ですが、僕らの音楽の”コアなファン”の方だと思っています。

このような方々こそ、僕らの音楽活動根底から支える存在。そんな方々を超優遇し、今後も一緒に成長していけるような戦略を実践しつつあります。

実際に音楽活動の売り上げは、このようなコアなファンの方が立ててくれる場合がほとんど。ビジネスの世界では、”2:8の法則”や、”パレートの法則”といって、

2割のコアファンが売り上げの8割を占める

と言われています。自分の音楽活動を振り返っても、この割合はあながち外れていないなと感じます。

そんなことを論理的に解説してくれた著を紹介しておきますね^^これからの音楽活動を考えた時に必ず支えになる考え方が紹介されています。

人口減やパレートの法則についても詳しく述べられていますよ。


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日本語にこだわらなければ、むしろチャンスは広がっている

人口減で音楽活動が厳しくなるのは、「日本語を理解する人が減る」からです。あなたがターゲットしている年齢層よっては、かなり厳しい戦いになる、というお話をしました。

しかし、厳しくなるのは国内の話。日本語の話なんです。

世界に目を向けると人口は増え続けています。そして「英語」「中国語」に関しては理解できる人口は減らないんですね。これをチャンスと捉えれば、ミュージシャンの活路としては「話す人口の多い言語」で歌う。と言うことになります。

また歌のない音楽であれば、もっと早い段階から世界を視野に入れて活動すべきでしょう。

今は個人の時代ですから、ネットさえあれば、世界に向けた発信はどんなに田舎からでもできます。チャンスといえるんですね。

僕のように日本語にこだわりがなければ、5年後の自分を見据えて、戦う戦場を変えていくという戦略は大いに成果が見込めると思います。

あとは「覚悟」の問題ですね。

さいごに

楽しく音楽したいだけなのに、なんで日本の人口や少子高齢化のことまで考えなきゃならないんだ、と思いますよね。

今、働き方改革が盛んに叫ばれていますが、法律を制定してまで日本の働き方を変えていこうという動きが起こった原因は「少子化」なんです。働く人口がごっそり減っているんです。もう歯止めがききません。

自分ゴトとして人口減を身近に感じた時には「時すでに遅し」。だからこそ、今できる対策を考えて、末永く音楽を楽しみたいと思うのです。

僕の周りには「人口減るから音楽活動考えなきゃね~」と危機感を持ってるミュージシャンはいませんが、仲間内で誰かがそういう意識を持っているだけでも行動が変わりそうですね。

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