ギターは指が太いと向いていない？短くても大丈夫？【お答えします】

「わたしは指が太いからギターには向いてない」

「指が短いからギターが弾けない」

あなたは、自分でそう決め付けてしまっていませんか？指・手の形状はその人の生まれ持った個性です。ギターを始めてみたものの、思うように指が動かないイライラから自分の指の太さを恨めしく思うのはわからなくもありません。

しかし、プロのギタリストでも弾きづらそうな指で素晴らしい演奏をする方は多いのです。指の長短・太さなどは、克服できるんですね！

30年ギターを弾いてきた僕が、指の太さ、指の短さを克服する方法をお伝えします。

ギターは指が太いと弾けない？

結論から言いますと、指が短くても、指が太くてもギターは弾けます。その理由を下記で解説しますね。

指が太くてもギターが弾ける理由

例えば、上記写真のように人差し指の先で１～３弦まで押さえてしまえるほどの指はやはり太いと言えるでしょう。さすがに克服してギターを習得するのは困難を極めそうです。しかし僕が出会った60人ほどのギターの生徒さんで、１～3弦まで一度に指の先で触れてしまう方は居ませんでした。

要するに「自分の指はギターに向いていない」という単なる思い込みなんですよね。

悩んでる方は本気で悩んでますので「気のせいですよ～がんばりましょう！」と言っても納得せず。そんな時には指の太い（と思われる）ギターリストの演奏動画を一緒に見て安心してもらうようにしてます。

熊のような（失礼！）手をしながら神がかり的なギターで世界中のソロギター好きを虜にしたAndy McKeeは、その風体からはおよそ想像のつかない繊細な演奏をします。ダイナミックな曲も多いですが、テクニック的にはこういった”叩き系”ギタリストの中でもトップレベルです♪楽曲センスがとにかくすばらしい！！

こちらの動画でその繊細な指の動きを堪能してみてください。指の太さは克服できると思いませんか？Andy McKeeは大柄な方なので、大きなギターも小さく見えますが、動画で弾いているギターは大きめのギターです。

動画を見て「わたし、この人の指より太い・・・」なんて方には逆効果だったかもしれませんが、言いたいことはひとつです。
”指が太くてもギターが上手になった人は、指の太さなんか気にせずギターに打ち込んだ”ということです。ギターが弾きたくて弾きたくてしょうがなかったんです。

指の太さを嘆いている時間を、ギター練習に充てましょう！”指が太い”はギター練習をさぼる逃げ口上ではありませんよ！

ギターを習得していくうえで、指の太さより、手首および指関節の堅さの方が問題になります。普段使わない関節の動きをしますので腱鞘炎になりかける方は多いですし、力の抜き方（入れ方）の絶妙なポイントが体に染み付く前に辞めてしまう方も多くいます。

指が太い方におすすめのアコースティックギター

指が太いと弾きづらいのは、「目的の弦以外の弦に指が触れてしまう」からですよね。触りたくない弦まで自然に触れていてイライラしていまいますね。

これは、ナット幅の広いギターを使用することで解消できるケースがあります。特に「指が太くて、手が大き目」という方は下記の方法がおすすめです。

ナット幅とは上図の黄色で囲ったパーツの幅のことです。このパーツ（ナット）の幅が広いと、弦と弦の間が広くなります。指が他の弦に触れてしまうのを防ぐのに一役買うでしょう。

通常のフォークタイプのアコースティックギターはこのナット幅が42mmや44mmという設定になっています。このタイプで幅が狭いと感じるならば、クラシックギターがおすすめです。クラシックは50mm以上のナット幅がレギュラーです。わずか数mmの差ですが、演奏上大きな差になります。一度クラシックギターを試してみてくださいね。

僕はMARTIN 000C Nylonというクラシックタイプのギターを所有しています。クラシックギターにマイクが付いていて、アンプに繋げるようになっている「エレガット」というタイプのギターです。MARTIN 000C Nylonはナット幅が47.6mmとなっており「クラシックギターよりはナット幅が狭く、フォークタイプのギターよりは幅が広い」という絶妙な設定になっています。

個人的には気に入っていますが、指が太いと嘆かれている方はナット幅50mmはほしいところ。そうなると以下のモデルがお安くておすすめです。エレガット仕様になっており、アンプに繋ぐこともできますよ！

CORDOBA ( コルドバ ) / GK Studio Negra

コルドバはスペインの新鋭ギターメーカーです。創立20年程の歴史ですが、スパニッシュスタイルを踏襲したギターは、世界的にも評価が高く、安心して選べるギターメーカーとして初心者からプロまで選ばれています。ギターのラインナップがたくさんありますが、上記のGK Studioシリーズが値段もお求めやすくて人気です。

エレガットギターについては下記にまとめてあります。

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ギターは指が短いと弾けない？

「指が短い」と言って嘆かれている方も、ギターの選び方で解消できるケースがあります。

あなたの手のサイズに合うギターの選び方として2点、注意してください。

ナット幅を確認する

まず、上記で述べたナット幅の短いギターを選ぶことが重要です。今弾いているギターで、Fなどのセーハコードがどうしても１～６弦まで全部押さえられないとすれば、ナット幅の更に短いギターを探しましょう。

アコースティックギターは基本的に42mm前後のナット幅です。これ以上短いギターとなると、子供用のミニギターもしくは、エレキギターとなります。エレキギターは38mmのナット幅のものが多いですね。

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ネックシェイプを確認する

ネックシェイプとは、ネックの形状のことになります。

ギターのネックは断面で見ると「かまぼこ」のようになっていますよね。

このかまぼこ形状にも種類が色々あり、厚みも異なります。厚みが薄いほどギターのネックを握りやすくなります。上記はエレキギターメーカーFenderを例にとりましたが、アコギでも同じようにシェイプに違いがあります。メーカーでシェイプや厚さが違いますし、同じメーカーでもモデルにより、厚さが違う事もあります。

あなたに最善のシェイプで作られているギターを探し求めてください。僕が弾いてきた中でいちばんネックが薄く、握りやすいと感じたギターを紹介します。

指が短い（手が小さい）方におすすめのアコースティックギター

TAYLOR ( テイラー ) / 314ce

弾きやすいギターというと、どうしても値の張るギターになります。上記紹介のTAYLORギターも20万円程します。TAYLORギターは「買った瞬間からよく鳴るギター」として、Gibson、Martinといった世界的ギターメーカーに並ぶブランドです。日本でもTAYLORユーザーは多いですね。

僕もTAYLORの310というモデルをしばらく使っていました。これはドレッドノートという比較的大きなサイズのギターです。ドレッドノートサイズのギターも魅力的ですが、弾きやすさに関しては上記の314シリーズの方がおすすめです。

ネックの握りやすさに加え、314シリーズはボディの形状が抱えやすいんですね。ギターが弾きにくい要因は、手で触れる部分以外にもありますので、体に密着する部分の形や厚みまで、あなたに合ったものを選ぶことをおすすめします。

TAYLOR ( テイラー ) / 314ceはエレアコ仕様になっています。アンプに繋いで音を出すことができるマイクが内蔵されていますので、あとからマイクを増設する必要もなく、即戦力ギターとなります。形も様々ありますので、一度TAYLORギターは試してみてくださいね！大きな楽器屋さんには置いてあることが多いです。

ギター選びで失敗して、初心者ギターを何本も買い増すより、本当に使える・弾きやすいギターを選んだ方がコスパが良いでしょう。弾きやすいギターはギターに挫折してしまうことも防げます。また、ギターは調整することで弾きやすくなることも忘れてはいけません。

あなたのギターもセッティングを見直すことで、格段に弾きやすくなるかもしれませんよ？ギターの調整方法は以下のページで紹介しています。

【写真付き】アコギを弾きやすく！自分でできる弦高調整方法

弦高を自分で調整して、あなたのギターをさらに弾きやすくしよう！

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さいごに

「指が太い、指が短い」

ギターを弾ける人には些細な問題ですが、ホントに悩んでいるあなたには、一番の問題ですよね。しかし、指のサイズの問題を超える熱意をもってギターに打ち込んでください！

その時に重要なのは、あなたの手に合ったギターを使っていること。手の大きさは変えられませんが、ギターは変えられます。ギターはメーカーやモデルによって、ネックの形状もさまざまです。あなたの手にしっくりくるギターが必ず見つかるはずです。

もし、そういったあなたの手に合うギターが見つかったら、もう後戻りはできませんよ！ギターのせいでも手のせいでもありませんからね＾＾あなた自身のやる気の問題です。がんばりましょう！！

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