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■ギターについて

アコギの指弾き:爪と指(肉)の違いと弾き語リストにおすすめの爪長さ

アコースティックギターは爪で弾くものと思っていませんか?

たしかに、クラシックギターの世界では爪で弾くのがセオリーです。しかし、いわゆるフォークタイプ(金属弦)のアコースティックギターは、爪で弾いても、指(肉)で弾いてもOKです。

爪が延ばせない職種の方や、爪がもろい方でも問題なく指(の肉)で弾くことができます。実際に爪と肉で音や弾き方にどんな違いがあるのか見ていきましょう。

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アコギを爪で弾く場合と指(肉)で弾く場合の違い

爪と指(肉)の違いは材質ですよね。弦を弾(はじ)くものの材質が違うと、音の明瞭さが違います。具体的には下記の違いがあります。

  • 音量
  • 音の硬さ
  • 音の反応

アコギの爪弾き

硬い材質(爪)で弦を弾くため、爪無しで弾くより音量があります。音質もはっきりした硬い音質になります。弦を弾(はじ)くものが硬いため、弾いてすぐに音が返ってくる、いわゆる音の反応が速いです。楽曲のスピードが速かったり、難易度の高いフレーズが多い楽曲などでは、爪弾きが有効でしょう。

また、音の好みが硬い音・はっきりした音が好きならば、爪を伸ばしたり、付け爪(スカルプチュア)で弾きます。クラシックギタリストやアコギのインスト系のギタリストは爪で弾く方が圧倒的に多いですね。

実際にアコギを爪弾きした動画

親指のみサムピックというピックを付けていますが、このギタリストAntoine Dufourは爪をしっかり伸ばして(+付け爪)、爪で弾いています。大きな音量とパキンパキンの硬質な音が出ていることがわかると思います。(パキンパキンの音が出ているのは弾き方にもよります)

Antoine Dufourは何度も来日公演しています。僕も2回ほど見に行きましたが、動画のようなハッキリした音量のある素敵なサウンドでした。ライブではピックアップを通した音なので、もう少し”作られた音”でしたが。

爪はメンテナンスが大変です。爪は硬いと言っても弦(金属)よりはもろく、生爪でアコギを弾くとすぐにボロボロになります。また、爪の強さは人それぞれです。いくら弾いても多少減るくらいの人もいれば、1回のライブでボロボロになる人も居ます。

そのために、爪の補強として付け詰めや演奏専用のマニキュアを塗るのですね。とにかくメンテナンスが大変です。僕の父はクラシックギタリストで、爪を伸ばしています。普段の生活の中でかなり爪の状態に敏感になっています。「やれ爪が割れた・欠けた」といって悲しがっている姿を見ると、爪で弾くギタリストは大変だなと思います^^;

ギター用付け爪セットの紹介

ARIA ( アリア ) / ANK-100
ARIA ( アリア ) / ANK-100

僕の父が歴40年以上のクラシックギタリストですので、爪の管理について聞いてみました。自分の生爪を大切にしているようですが、どうしても割れてしまうため応急処置用に上記の付け爪セットを利用しているそうです。爪は付け爪でも生爪でも、形を整えたり、自分の好みに整形したりする必要があります。ヤスリ等のメンテナンス道具は必須ですね。

「卓球のボールを爪のサイズに切って接着剤で付けている」というギタリストの話を聞いたことがあります。みなさん爪にはこだわりと苦労があるのですね。

アコギの指(肉)弾き

次に、アコギを指の肉で弾いた動画をご覧ください。ギタリストは違いますが、同じギターを弾いています。

動画のギタリストはAndy McKeeです。世界的に有名なソロギター(メロディーと伴奏を同時に弾く演奏方法)の名手です。

ギタリストが違うと、ギターのタッチが違います。完全な比較動画にはなりませんが、爪弾きと指の肉で弾いた場合のニュアンスの違いはお分かりいただけると思います。爪弾きと比べると、優しい音色が特徴ですね。動画の音量は編集されているため、爪弾きとの音量差はわかりませんが、肉で弾くと音量も大人しくなります。

指の肉で弾く場合は、爪のメンテナンスが必要ありません。爪の状態を気にせず、いつでも自分の音が出せるということですね。

僕が爪で弾かない理由は以下の通りです

  • 爪に一喜一憂したくない
  • 指(肉)で弾いた優しい音色が好き
  • 爪が長くて生活に支障が出るのが嫌
  • 爪が長いとピックが持ちにくい

ただ、爪で弾いた時の硬い音が好みなら、伸ばしていたと思います。爪で弾かれている方は、色々犠牲にしても爪で弾く音色が好きで伸ばしていると思います。

爪で弾かないギタリストでも爪のメンテナンスは必要

爪で弾かないからと言って、爪をまったくメンテナンスしないのでは、演奏に支障が出ます。特に爪が伸びてきた時ですね。

ギターを指弾きするときに、ちょっと爪が引っ掛かりだすと非常に違和感を覚えます。自分の適性な爪の長さをキープするために、爪をメンテナンスする習慣は持ちたいですね。

また、ライブをするときにお客さんは演者の手を良く見ているものです。マニキュアを付けろとまでは言いませんが、せめて爪を整えておくくらいは、ギタリストのエチケットかと思います。

FERNANDES ( フェルナンデス ) / NAIL FILE-600
FERNANDES ( フェルナンデス ) / NAIL FILE-600

アコギの爪弾きと指(肉)弾き、どっちがいいの?

爪弾きと指(肉)弾き、どちらにも特徴があります。結局は「ギターをどんな音で弾きたいか」「ギターのどんな音が自分の音楽に合うか」ですよね。

明日から急に、爪で弾いた音量と明瞭さがほしい!と思っても、爪は急に伸びません。また、爪弾きから急に肉で弾いたやさしいサウンドは出せません。どちらも手に入れることはできないのです。爪と指(肉)の共存(使い分け)は難しいんですね。

爪で弾く場合、ライブ中に爪が急に割れたり、付け爪が取れてしまうと演奏に影響が出ますよね。その点、指(肉)弾きならそういった影響は皆無です。爪で弾かなければ希望の音が再現できない!といった理由がなければ、指(肉)弾きで良いのではないでしょうか。

弾き語りにおいての爪

以前、ソロギターも弾き語りもやられるアーティストで、爪を伸ばしている方がいました。しかし、弾き語り専門のアーティストで爪を伸ばしている方、あまり見たことが無いです。弾き語りはピックに持ち替えたりしますので、やはり爪が長いのは邪魔になるんですね。

爪を伸ばしている方は、ギターストロークもピックを持たずに、自分の爪で弾く方が多いです。僕は爪を伸ばしていませんが、楽曲によっては指弾きとストローク両方出てくる曲もあります。そういった曲では、右手をピックを握った形にして、自分の爪でストロークしています。

イントロ~Aメロは指弾き、サビでストロークといったパターンですね。指でストロークすると音量も押さえやすく、指弾きからの流れが崩れにくいメリットがあります。ストロークだからと言ってピックに持ち替えなくてもいいんですね。これは慣れです。

さいごに

爪弾きには爪の良さがあります。しかし、爪のメンテナンスや普段の生活のことを考えると、短い爪でも弾けるようにしておいたほうが無難ですね。急な演奏を頼まれて、「今、爪が傷んでいるから弾けない」では、チャンスを逃してしまいますからね。

「ギターを爪で弾くスタイルで食べている」とかでなければ、指(肉)で弾けた方がなにかと都合がよろしい。というのが僕の考えです。

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