DTM用PCのスペック おさえておきたい規格-Thunderbolt接続-

更新日:

今、DTM用のパソコン購入でスペック(仕様)に悩まれているあなたに、「今後スタンダードになってくるであろう機能のひとつ」を紹介します。

DTM環境においてPCとオーディオインターフェース(以下オーディIF)はセットで使用するものですが、このPCとオーディオIFの接続方法が変わろうとしています。以下に詳しく述べますので、PC購入の検討材料にしてください。なぜThundeboltがレコーディング時の快適さに関わってくるのかを詳しく解説しています。

DTMパソコンおすすめスペック Thunderbolt接続

Thunderbolt=サンダーボルトというデータの高速伝送技術規格が、一般的にも浸透しつつあります。PCを購入する上で、この規格に対応しているかどうかを気にされる方も増えてきています。Thunderbolt規格を全くご存知ない方の為に、簡単におさらいしておきましょう。

Thunderboltとは

wikipediaを参照すると、このような解説になっています。

Thunderbolt(サンダーボルト)は、インテルがアップルと共同開発した高速汎用データ伝送技術である。

転送速度データ転送速度は、上り線と下り線が共に10Gbpsの全二重通信である。信号レベルの転送速度は10.3125Gbpsであり、64b/66bで符号化されるため実データ転送速度が10Gbpsとなっている。双方向で考えた場合2レーンで20Gbpsまでをサポートする。このため、同時に読み書きしながら使用しても、ストレスを感じない仕様となっている。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/Thunderbolt

10Gbpsや20Gbpsといった数字が出てきますが、よく読んでもわからない内容ですね^^;もう少しわかりやすく僕なりに解説を加えてみます。

まずThunderboltは2018年現在までに3つのバージョンがリリースされています。

  1. Thunderbolt(1)
  2. Thunderbolt 2
  3. Thunderbolt 3

Thunderbolt 3が一番新しく、通信速度は40Gbpsとなっています。この40Gbpsは現在主流のUSB3.0(5Gbps)の8倍。usb3.1(10Gbps)の5倍となります。Thunderbolt接続は通信速度が速いだけの規格ではありません。給電能力にも優れているため、Thunderboltというひとつの規格だけで、あらゆる周辺装置との接続が可能になってきます。Thunderboltコネクタから、対応したディスプレイを出力することも可能になっています。

問題はこのThunderbolt接続できる機器が少ないことと、Thunderbolt端子を備えたPCが少なかったこと、そしてThunderboltの規格「1」「2」と「3」でコネクタの互換性が無い事があります。おなじ規格でバージョンによりコネクタ形状が違うのは残念ですね。通信規格としてはThunderbolt 3は下位互換がありますので、変換アダプタの使用でThunderbolt 1や2に変換できます。最新のThunderbolt 3規格に対応したPCを購入すれば、Thunderbolt 1や2のみ対応のオーディオIFでも使えるということになります。

USB-TypeCとThunderboltを同じものと誤解している方もいますが、USB-TypeCはコネクタの形のこと。規格上はUSB3.1規格です。このTypeCというコネクタ形状はThuderbolt 3でも採用されましたので、同じtypeCというコネクタから、USB通信とThuderbolt通信どちらも可能にしてあるパソコンもリリースされています。最新のmacで採用が始まりましたね。

2015年にリリースされた最新のThunderbolt 3規格ですが、3年経ち、ようやく搭載PCと対応機器が増えてきました。これからDTMパソコンを新調するのなら、Thuderbolt 3搭載のPCを検討すべき時が来たと思います。下記でDTMパソコンがThunderbolt 3に対応していると、どんなメリットがあるのか説明します。

DTMパソコンでThunderbolt接続のメリット

DTMにおいてThuderbolt機器が使えるメリットを考えてみましょう。

一番のメリットは、Thuderboltがもたらす伝送速度の速さです。Thuderbolt 3にもなると、USB3.1の5倍ですから、それだけ早く音の信号を伝達できることになりますね。実際には下記のような使い方をします。

PC==オーディオIFーー楽器

==の部分がThuderbolt接続です。楽器やマイクなどからインプットされた音の信号をPCに高速で伝えることができるんですね。このスピードが速ければ速いほど、音の遅延が無くなります。例えば、エレキギターやキーボードなどでは、PC側で音を作る「シミュレーション」という技術が使われることが増えました。いわゆるプラグインといわれるものですね。エレキギターのエフェクターがPCの中に入っているイメージです。

PC-オーディオIF間の伝送速度が遅いと、ギターで弾いた音をPC内のシミュレーションで加工して発音するまでにタイムラグがあります。このタイムラグを遅延(レイテンシ)と呼びます。レイテンシが多いと、弾いた瞬間に音が出ませんので、レコーディングなどでは非常に違和感があります。実際のギターアンプなどと同じように、弾いた瞬間にアンプの音を出すには、レイテンシを極力小さくする必要があります。このときに活躍するのがThunderboltの伝送速度の速さです。

Thuderbolt 3ほどの伝送速度(40Gbps)があれば、ほとんどレイテンシを感じることなく、プラグインで音作りしてレコーディングをすすめられるでしょう。レイテンシ問題は、長年DTMerの悩みの種でしたが、Thunderbolt規格の発展で気にすることの無いレコーディング環境構築が可能になってきました。技術の発展スピードはすさまじいですね。10年前では考えられなかったことです。

数十万円~数百万円するような、本物のアンプやキーボードを買えない初心者やアマチュア音楽家にとって、プラグイン(シミュレーター)は手軽に生々しいサウンドを作ることができる必須アイテムです。近年のプラグインは本当に音が良く、生の音をサンプリングしているものもあり、実機のマイク録りとの区別がつかなくなってきました。こういったプラグインを、本物の数十分の一の価格で自分のPCにインストールできるんですから、ありがたいことです。機材においてはアマチュアもプロも大差ない環境構築ができるようになりました。

Thunderbolt規格を使うことで、PC周りの入出力をまとめられるというメリットもあります。

PCのThunderboltコネクタにハブを繋いで、モニターやUSB、オーディオIFなどはすべてハブに繋ぐことで、PC周りがかなりスッキリします。

Thunderboltは給電能力が高いため、こういった複数の接続も可能なのですね。非常に利便性が上がるでしょう。レコーディングPCの周辺機器周りはかなりごちゃごちゃしますので、ケーブルが一か所に集約され、テーブルの下に隠すこともできるわけです。散らかっていない環境で制作できれば、気分的にもはかどる気がしませんか??

さいごに

DTMパソコンにThunderbolt規格があるとどんなメリットがあるか、おわかりいただけましたか?デスクトップPCならThuderboltの拡張ボードをあとから追加することも可能なようですが、チップやBIOSとの相性問題もあるので、確実に40Gbpsのパフォーマンスが得られるかは保証されていない状況です。できれば、標準搭載のPCを選びたいですね。今後はそのようなPCが増えてくるはずです。

PC業界の技術はすさまじいスピードで発展しています。Thunderboltに変わる新しい伝送技術も日々研究されているはずです。Thunderboltが古い技術といわれる日もいつか来るんでしょうね。それまでは周辺装置との通信が最速といわれるThunderboltを使い倒しましょう!!

Twitterで記事の更新と弾き語りに関する耳より情報をお知らせします☆

当サイトはWordPressテーマ「Affinger5」を使用しています。

カテゴリー

  • この記事を書いた人
アバター

Y.Tamai@C4M

たまいやすゆき/1980年生まれ。ギター歴30年/弾き語り歴17年。サラリーマンでエンジニアをしながら、「たまいよーすけ」名義のアコースティックユニットで年間20~30本のライブを継続中。◇プロフィール詳細◇ライブのご依頼:呼んでいただければ全国どこへでも♪

-■レコーディング, ■機材について
-

Copyright© Chord For Me , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.