※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

■音楽全般

音楽と仕事の両立ミュージシャンに向いている働き方 正社員or非正社員

プロを目指すにしても趣味で続けるにしても、ミュージシャンには「たくさんの時間」が必要ですよね。時間を優先させてバイト暮らしだとお金がなく、買いたい楽器や機材が買えません。かと言って安定した正社員になれば、なんだか音楽から離れて行ってしまう気持ちになるのも事実。

難しいと思われがちの「音楽と仕事の両立」。働きながらどうやって音楽活動していこう?と悩むあなたに、正社員として10年以上働きながら音楽活動もバリバリ(?)こなしてきた僕の経験則をお話しします。

当ブログ著者:たまいやすゆきの20年に及ぶ音楽活動の中から得た ”愛されるミュージシャンになるコツ” を電子書籍にしました✨個人で戦うミュージシャン必携の著です^^無料ですのでぜひすぐに手に入れてください!!

無料入手はこちら

音楽と仕事の両立 正社員になってもバリバリ音楽はできる

「音楽を続けるなら正社員になってはダメだ」

そんな気持ちありませんか?僕自身もそう思って、何年もバイトや派遣社員を続けていました。その時はそれでいいと思いながら。

しかし、いざ正社員になってみると、まったく音楽のペースが落ちることなく安定してライブ活動できています。結局バイトで8時間働くのと一緒なんですよね。

正社員で働きながらもプロ並みの活動をしてる方は多いですし、安定した収入があるからこそ機材もプロ並み。収入の安定は精神の安定ですから、自分の時間はあまり持てなくても気持ちにゆとりがあり、良い音楽活動をされてる方が本当に多い。

「プロになれなかったんでしょ」と片付けることは簡単ですが、プロもうらやむような音楽環境を持ってる方って多いんですよ。僕の周りにも自分のスタジオを持ってる正社員ミュージシャンがたくさんいます。僕自身も自宅に防音室作っちゃいましたからね。これはバイトや派遣社員では考えられなかったことです。

ただ、正社員で働くことのデメリットも感じています。会社員は「昇進」があるからです。自分の音楽の時間を確保しようと、仕事に一生懸命に取り組むほど会社からの評価が上がり、立場も上がります。当然大きな責任も付いて回り、結局は自分の音楽の時間が減ることになります。これは本当に悩ましいことです。給料と反比例して自分の時間が無くなっていくなんて、何のために一生懸命働くのかわからなくなりますよ。

少ない時間をいかに有効に使うかを考え、その手立てを持っていないと生きていくのが辛くなります。とまぁ悲観していますが、今の自分を振り返ってみると、会社員ミュージシャンも悪くないどころか、会社員ミュージシャンだからこそ安定して音楽出来る環境があるのかなと感じています。

音楽と仕事の両立 派遣社員はミュージシャン向き?

僕は派遣社員をしながらミュージシャンを続けることはおすすめしません。

バイトや派遣社員は業種にもよりますが、シフトが自由に組めたり、休みがとりやすいと言ったメリットがありました。特に派遣は時給も高い印象です。でも時給が高くても社会保障のような手当が無い場合も多く、結局国民保険などを自分で払ってしまうと残るは生活費のみ、なんてことになります。

保険を親に払ってもらっているバイターミュージシャンも多いでしょう。僕もそうでした。

派遣は契約が終了してしまうこともあります。僕は派遣期間が終了し、次の派遣先を紹介されましたが遠かったので辞退。仕事に振り回されてはイカン!と正社員の口を探しました。

派遣社員時代を振り返って思う事

以下、正社員になってから思うことです。

派遣社員は休みやすい、辞めやすいと言われますが、会社側(正社員側)からすれば、そんな気持ちで働かれたらとんでもなく迷惑です。夢があるのはすばらしいことですが、夢を優先するために他に迷惑をかける働き方は人として最低です。「自分さえ良ければいい」そんな考えで物事に向き合う人に、人を感動させる音楽なんてできるでしょうか?そういういい加減な気持ちがあるからこそ、なかなか音楽的に芽が出ないんだと思います。と、過去の自分に言いたい。

僕が10年以上正社員で働いてきてこれだけは言えます。派遣だから、バイトだからと「働く」ということに軽い気持ちで臨む人に、望むような結果は訪れません。どんな仕事でも真剣に取り組んでこそ、音楽的にも充実してくるんです。

辞めやすい仕事なんてなんて無いし、楽な仕事も無い。売れているミュージシャンは華やかに見えるけど、音楽で生きていく方がよっぽど苦しい。そう思うと潰しのきかない派遣社員で働き続けることのリスクが見えてきてしまいますね。「音楽業界で1発当てるのは宝くじ1等を当てるより難しい」なんて言われています。「正社員」という保険があった方が精神的に落ち着いて音楽ができる場合もありますよ!僕がそうです。

音楽と仕事の両立 どんな業種がミュージシャン向き?

色んな職種があるなかで、ミュージシャンはどんな職業に付けば音楽との両立が可能なのでしょうか。僕自身、それから僕の周りのミュージシャンを例に考えてみましょう。

ケース1:製造業

僕の周りで働きながら音楽を続けているミュージシャンには製造業が一番多いです。これは土地柄かもしれませんが、製造業はいつも人手不足で社員募集してますからね。飛び込めば採用してくれるからでしょう。僕も製造業で技術職をしています。

会社にもよりますが、製造業の良さは休みが比較的取りやすいことです。ラインが停止しないように作業者の代わりがいますので、休んでも誰かが代わりに入ってくれるからです。頻繁に休むひとは嫌われますけどね^^;

ただ、体力的にはキツイですね。製造ですから立ち仕事も多いでしょう。生産量によっては毎日残業ということもあるでしょう。仕事の波が激しいと精神的にも体力的にも参りますので、その辺は割り切りと理解が必要です。ミュージシャンに向いてる仕事だとは思いませんが、就職するのは楽かと思います。「音楽のため」と納得して働けるかが製造業を続けられるカギになります。

製造業でも組み立てや検査、機械加工など色んな種類があります。自分で選べるなら良いのですが、機械加工系はケガが心配ですね。機械加工で指の筋を切ってしまいギターを弾けなくなった人を知っていますが、かける言葉もありませんでした。誰かがやらなければならない仕事ですが、ケガのことを考えると、ギタリストの命:指を危険にさらすような職種は避けたいものです。

ケース2:IT系

IT系の仕事に付いているミュージシャンも何人か知っています。休みが変則的な人、自分で独立した人、アプリ制作会社で死ぬほど働いている人。それぞれですが、これほど会社によって働く時間に差がある業種も無いなぁと感じます。ブラックな臭いがしますね。

IT関連が好きだとしても、毎日24時まで働くなんて正気じゃいられないですね。いつしか自分が音楽人だということを忘れてしまいそうです。ただ、デザインやプログラムなどのスキルは一生ものですし、これからどんどん必要とされていきます。つらい時期を乗り越えて独立できるほど身に付けられれば、その後はノマドな生活が待っているでしょう。

実際そんな自由を手に入れた人を何人か知っていますが、本当に自由に生きていますよ。好きな時に働いて、好きなだけ音楽やって・・・夢のようです。

IT系の人材は今後80万人も不足すると言われています。たとえばプログラマーなどのスキルは、下記のように仕事をしながら家で学習できるサービスもあります。技術さえあれば、フリーランスで働くことができるのもIT系の魅力ですね。

僕もプログラマーとして独立したくてWebプログラミングの勉強をしていますよ^^経済的、時間的に自由になりたいですよね。

ケース3:事務系

事務系は求人数が少ないですが、いちばんミュージシャン向けかもしれませんね。とくに、資格の必要な仕事に関してはおすすめです。一日中座っているのが楽だとは言いませんが、仕事量が安定していますし、月50時間の残業ということも無いでしょう。

僕の知り合いで労務系の国家資格で仕事をしている人がいますが、彼は仕事をしながら全国を歌い歩いています。年間100本近くライブしていると思います。ノンプロで年間100本のライブ(しかも正社員)は壮絶ですね。呼吸するように音楽してる人なんですね。

ケース4:土建業

建設関係の仕事をしながら音楽をしている知人もいます。体力的にもキツイそうですが、一番怖いのはケガが付き物だということ。大工ミュージシャンの知人は生傷を良く見せてくれました^^;それもちょっと切ったって程度の傷じゃなく、一生跡が残るような傷です。高いところにも上るし、本当に命がけ。仕事に命を懸けているから、音楽にも魂が乗るのかもしれません。

ガテン系の仕事は体力的にもっとも追い込まれるでしょうね。そのなかで音楽も続けられる先輩方を本当に尊敬しますが、ミュージシャンには不向きでしょう。

ケース5:教師、講師

先生をしながら音楽をしている方って意外と多いんですね。数えるだけでも7~8人いました。

公務員は副業禁止とされていますが、ライブでのギャラやCDの売り上げは受け取れるのでしょうか??その辺りは僕も詳しくありませんが、音楽家&教師が多いことから、何かしらの抜け道対策が取れるのでしょう。お金を払い続けて音楽をやるのはナンセンスですし、いくら公務員でも懐具合が良くありませんからね(笑)

ただ、先生という職業はかなりブラックな臭いがします(残業時間的に)。音楽に費やす時間は、他の業種より圧倒的に少ないでしょうね。

サラリーマンの気持ちを歌えるのはサラリーマンだけ

今も昔も、歌い手として必要な要素は

  • 共感
  • 等身大

などと言われます。共感は最強です。むしろ共感無くしてあなたの音楽が広がっていくことはありません。

あなたの楽曲聞いてくれた人は、「あぁ、いい歌だな。わたしのことを歌ってくれているようだ」という共感で、好きになってくれるんですね。

あなたの音楽を聞いてほしい相手は基本的に働く世代(10代後半~60代)でしょう。ほとんどの方が会社員・企業人・サラリーマンですよね。こういった方たちの共感を呼ぶのは、やはり同じ境遇や環境を知っているアーティストの歌でしょう。

サラリーマンの気持ちを歌えるのはサラリーマンだけです。今、会社員として働いているのなら、その環境を最大限に活かしましょう!

さいごに

若いころから悔いのない人生を選択できる人なんて稀です。自分でチャレンジしてみて失敗を繰り返して、納得のできる道を選んでいくものだと思います。

僕自身も、若いころ思考がほとんどひっくり返っています。

・「正社員になったら終わりだ」→現在、会社員ミュージシャン

・「プロじゃなきゃミュージシャンじゃない」→現在、会社員ミュージシャン

「サラリーマン」という退路を断って音楽に臨んだ方が花開くタイプの人も居るでしょう。しかし、働き方が多様になった現代、いろんな方法で音楽を続けて音楽から収入を得ていく方法があります。東京に出なきゃプロになれない、プロじゃなきゃミュージシャンじゃない、なんて時代では無くなったんですね。

しっかり働いて収入の基盤を確保しつつ音楽もしっかりやる。そうすれば収入がいつか逆転することもありうるわけです。戦略は必要ですが。そんな未来の為に今選ぶ仕事もしっかり考えて選びたいですね。若いころの経験や時間は、未来のあなたの資産になるわけですから。

あなたにおすすめの記事はこちら

➡「ミュージシャンが音楽活動の時間を取りやすい仕事とは【今がチャンス!】