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■弾き語りのコツ

弾き語りのギターコードを耳コピする方法と便利ツールの紹介

曲を聞いただけでコードを当てることを「耳コピ」なんていいます。楽譜の無い曲のコードを拾う際に耳コピスキルがあると非常に重宝しますし、なんだかカッコいいですよね。

ギターのコードを耳コピするにはちょっとしたコツと知識があればできます(慣れは必要ですが)。今回はその方法と、耳コピするにあたって便利なツールを紹介します。

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ギターコードを耳コピする方法

*注:ある程度ギターのコードがスムーズに弾ける状態を想定しています。

楽曲で鳴っているギターのコードを耳コピするには、その楽曲の「キー」を探り当てる必要があります。僕がギターの専門学校で習ったキーの探り方はこうです。

  • 楽曲を鳴らしながらスケールを弾いてみる

どういうことかというと、コードを拾いたい曲を流しながら、スケール(メジャースケールやマイナースケール)を弾いてみて、その曲に合うスケールをまず見つけるんですね。明るい曲ならメジャースケールを弾いてみる、暗い曲ならマイナースケールを弾いてみる、という感じです。(ここでいうスケールはチャーチモードスケールを想定しています)

このときに、スケールを半音や全音ずつずらしながら、楽曲にしっくりくる位置を探ります。色んな位置でスケールを弾いていると、「あ、このスケールなら楽曲の中で弾いていても違和感がないぞ」というスケールが見つかります。このときのスケールのスタート音こそが「キー」になります。

ダイアトニックコードについて

ここまでで、楽曲のキーとスケールがわかりました。実はこの時点で楽曲の中で使われているコードのほとんどを予測することができる場合が多いのです。あるキーの中で使われるコードやコード進行には規則性があり、耳なじみの良い曲ならば大抵この規則に則って曲が作られているため、コードも見つけやすいんですね。

その規則は「ダイアトニックコード」と呼ばれます。

ダイアトニックコードは、たとえばメジャースケールで簡単な音のコード(CやGなど)を曲に当て込みたい場合は下記の考え方を適用します。こちらは3音のダイアトニックコードと呼ばれ、一番簡単なコードで成り立っています。

I IIm IIIm IV V VIm VIIm(♭5)
キーC C Dm Em F G Am Bm(♭5)

キーがCだった場合を考えてみましょう。この時に楽曲の中で使われやすい曲が、上の表から判別できます。C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)となります。

ここで出てきたC、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)というコードを、今度は楽曲の中で弾いてみましょう。おそらくどれかのコードがバッチリ合うはずです。

Cメジャーの時のダイアトニックコードがC、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)で、Dメジャーのときのダイアトニックコードが、、、、と全部覚えていては、頭がパンクします。そうならないように、ダイアトニックには覚え方がありますので書いておきます。

上記表の一番上の記号に着目してください。これはローマ数字(Ⅰ、Ⅱ・・・)にmやm(♭5)などの文字がくっ付いていますね。これこそがダイアトニックコードを覚えるカギになっています。ダイアトニックコードはこのI、IIm、IIIm、IV、V、VIm、VIIm(♭5)を覚えておけば、どんなキーが来てもすぐにダイアトニックコードがわかる仕組みになっています。

例えば、Cメジャースケールの時は、このローマ数字の部分にC D E F G A B(ドレミファソラシ)を当てはめるとC、Dm、Em、F、G、Am、Bm(♭5)というダイアトニックコードが完成するんですね!

また、楽曲の中で使われているコードがなんだオシャレな響きで、どうも普通のCやDを弾いても合わないぞ?となった場合には、下記の考え方を適用してみましょう。こちらは先ほどの3音のダイアトニックコードにもう1音足し、コードの構成が4音になっていて、4音のダイアトニックコードと呼ばれます。弾いてみると、オシャレな響きであることがわかるでしょう。

I△7 IIm7 IIIm7 IV△7 V7 VIm7 VIIm7(♭5)
キーC C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(♭5)

こういった「ダイアトニックコード」はメジャースケール用、マイナースケール用などでいくつもあります。メジャースケールのなかでも3和音用、4和音用などと分かれています。覚えることがたくさんですね^^;しかしこの考え方とスケールを覚えておくと、耳コピの際に闇雲に知ってるコードを当てはめるという気の遠くなる作業は無くなります。耳コピするなら必須の知識です。

スケールについて

スケールという言葉が出来てきましたが、スケールとは音階のことで、一番わかりやすいスケールがドレミファソラシ(Cメジャースケールですね)。

ギターではスケールの形をひとつ覚えれば、スケールのスタート位置を変えるだけで他のキーのスケールを弾くことができます。ちょっと難しくなってきましたね^^;スケールに関しては説明し出すと本が一冊書けてしまいますので、やはり専門書を手元に置いて理解しながら進めるべきでしょう。

いちばんやさしいギター・スケールの本 

スケールにはたくさんの種類がありますが、弾き語りで使われるようなスケールはほとんどがメジャースケールやマイナースケール(正確にはナチュラルマイナースケール)といった基本的なスケールです。

あまり”理論、理論”と気負わずに、「自分がやりたいことをやるために、ちょっとしたギターの知識が必要だから勉強する」というスタイルで学習してみましょう。理論の触り(入口)に触れるだけでも十分ギターには活かせますよ^^

ダイアトニックコードじゃないコードが使われている場合の探り方

ダイアトニックコードの中のコードではどうも合わないぞ!?となった場合には作者のセンスでダイアトニック外のコードが使われているんでしょう。その場合のコードの探り方も下記に書いておきます。

まず、ダイアトニック外のコードのルート音・・・すなわち基本になる音を感覚で探ります。ここはどうしても感覚の作業になります。たいていは、その鳴っているコードの一番低い音を聞き分けるのです。その基本となる音さえわかれば後はメジャーコードなのかマイナーコードなのか、オシャレなのか単純な響きなのか、、、とった「コードを構成する音」を足していきます。

と、それっぽい事を言っていますが、これがオリジナルのコードだったりすると、同じ音を探り当てるのは至難の業です。ギターには解放弦という必殺技がありますからね。独特なコードが作りやすい楽器です。完コピが目標で無ければ、ある程度同じような音が見つかったらそこで妥協するのもひとつの手かと。

僕は30年程ギターを弾いておりますが、耳コピは苦手ですね(笑)

誰にでもできる耳コピのコツ(CD付)

耳コピ確認の反則ツールの紹介

ここで、耳コピ力を上げたい方の強い味方、必殺の便利ツールを紹介します。自分で耳コピしたコードが合っているか確認出来ます。

KAWAI バンドプロデューサー5

バンドプロデューサーはいわゆる作曲ソフトですが、機能の中に「耳コピモード」といって楽曲のコードを自動検出する機能があります。PCソフトのコード検出機能は、人間の耳よりよっぽど正確です。最初からいきなりこういったソフトを使っては耳コピ力は上がりませんが、自分で耳コピ力の確認にはもってこいですね!コード検出機能は完璧とは言えませんが、よほど音が入り組んだ楽曲で無ければ大抵のコードは拾ってくれます。しかし、ジャズなどのテンションコードはちょっと不得意かな?と感じました。

ちなみにこのバンドプロデューサー、作曲支援機能がかなり優秀で、自分の作ったメロディを鼻歌で歌うと、そのメロディにおすすめのコードを自動で付けてくれる機能などもあります。また、コード譜面を作る機能もあり、なかなか一般のDAW(作曲ソフト)には無い機能があり面白いですよ^^

さいごに

スケールやコードの話は、すこしかじっただけでは理解が難しく、結局「なーんだ、やっぱり理論って難しい」で終わってしまいます。耳コピするには深い理論的な知識は必要ありませんが、コードの成り立ち、スケールの概要・種類くらいは頭に入っていると、作業が早いですね^^

僕はギターの専門学校を出ているものの、コードやスケールの1から10までを自信をもって教えられるほどの知識はありません。しかしながら、自分に必要な理論・知識だけ学習して、音楽活動に活かすことで、随分と作業がはかどりました。コードとスケールの知識は時間をかけても理解しておくことをおすすめします!