日本人は”リズム感の無い人種”などと言われて、リズムに関しては僕もなかばあきらめ気味です(笑)
しかし、自分のリズムは崩れても気にならないのに、他人の演奏のリズムが崩れていると気になるものですよね。ライブでリズムがガタガタの演奏をしていては、いつまでたっても次のステージに行けません。リズムや弾くタイミングを強化するにはどんな練習が効果的なのでしょうか。
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アルペジオやストロークのタイミングをつかむコツ:マスター音源を使おう
リズム感を鍛える方法として、当blogでも何度か「メトロノーム」の使用を推奨してきました。僕自身もメトロノームで練習しますし、一定の効果はあると感じています。しかし、メトロノームを用いても、楽譜にある「その音」をどのタイミングで弾くのかがわかっていないと、リズムがフラフラの演奏になります。
初心者の方にギターレッスンする中で、マスター音源が必要なんだなと強く感じました。マスター音源とはCDや模範演奏などの”きちんと譜面通りに弾けている音源”のことです。練習中の曲のアーティストのCD等を流しながら一緒に弾くのが理想的ですね。
CDでは他の楽器の中にギターの音が埋もれてしまいがちで聞き取りにくいものです。しかし、たくさん鳴っている音からギターの音を聞き分ける力も付きますし、楽曲を分析する力も付きますので、あえてCDをマスターにして練習する方法をおすすめします。
ギター教室に通っている方は、先生と一緒にメトロノームに合わせて弾く練習を取り入れていると思います。その方法が一番リズム(弾くタイミング)が正確に身に付くはずです。独学だとどうしてもこの辺が曖昧になり、自分の好きなように弾いてしまいがちです。それが個性だという方もいますが、まずは楽譜通りに弾けてから個性を出していきましょう。
マスター音源を流しながら練習する方法
CDをスピーカーから流しながら練習すると、自分の音が聞き取りづらくなりますよね。マスター音源と、自分のギターの音量のバランスが難しいのです。そんなときは、イヤホンを使ってみましょう。片耳だけイヤホンを付けて音源を流し、もう片方の耳で自分のギターを聞きます。
マスター音源のスピードに付いていけない場合は、音源の音程を変えずにスピードだけを落とす練習用の機器もあります。
TASCAM トレーナー/レコーダー ギター&ベース用 GB-10
便利なものですね。音源をwavやmp3形式で取り込むだけで、スピードを落としたり、練習したいフレーズだけ何回もループして再生することができます。僕がギターを始めた頃はパソコンに取り込んで再生スピードを落とすくらいが精いっぱいでしたが、それだと音程が変わってしまいますのでマスター音源の聞き取りには苦労しました。ギター練習もハイテクの時代になったんですね^^
*テンポを変えると若干音質も荒くなりますが、練習には十分な音質は保たれます。
YOUTUBEのレッスン動画はマスターになる?
最近はYOUTUBEのギターレッスン動画でギターを練習する方が多いみたいですね。僕も検索してみましたが、弾きたい楽曲のズバリのレッスン動画が見つかることもあり、これは便利だなと思いました。
動画の中にコードや歌詞が表示され、手元もUPで映っているため、本当にわかりやすくできています。しかし、問題は「誰がそのレッスン動画を弾いているのか」ということです。ギターを独学で初めて3年あたりの初級者の方かもしれませんし、ギター専門学校を出たギター講師の方かもしれません。
前者の「独学でギターを始めた方」に多いのは、ストロークやアルペジオのピッキングの仕方が間違っているケースです。これを意識できないまま動画にしてアップしていますので、見ながら練習する人も同じように間違います。初心者の方は動画を見てもピッキングが間違っているかわかりませんからね。かと言ってギターで食べているプロの講師は、無料でYOUTUBEにレッスン動画をUPすることはほとんど無いでしょう。
「練習の参考にして良いものかどうか」この辺りの判断が難しい為、僕としてはYOUTUBEをお手本に練習するのはリスクがあると感じます。よっぽど教則DVDなどで基礎を学んだ後、YOUTUBE動画を見た時に「この人間違ってる」と判断できるようになってから臨んだ方が良いと思いますよ^^正しいものを真似しないと、変な弾き癖が付いてしまい修正が大変です。
マスター音源と同じように弾けるようになると何が起こるか
マスター=お手本ですよね。
練習を重ね、あなたの演奏が、このお手本にどんどん近づいて行ったとすると何が起こるでしょう?
僕は、以下の技術が身に付くと考えています。
- ストローク・アルペジオのタイミングが身に付く
- 音のダイナミクス(音量の大小)が身に付く
- 譜面通り弾く力が身に付く
これだけできれば、もう立派なギター中級者です。自称中級者の方の中にも、音のダイナミクスや譜面通り弾くことを苦手にしている人は多いので、かなり上級な中級者(笑)といえるでしょう。”相当上手い”と言っても過言ではありません。
ちなみに、音のダイナミクス(音量の大小)とは、ギター演奏を感情豊かに弾くことに非常に重要になるテクニック・考え方です。ギターも歌と同じように、抑揚をつけ、「出る時は出る」、「引くときは引く」といった音量の調節が不可欠。これが出来ない人は非常に多いです。
プロの演奏をマスター音源として練習する場合は、こういった点に注意して真似しましょう。同じように音のダイナミクス・抑揚が身に付くはずです。
さいごに
ギター練習時のタイミングの取り方は、初心者にとって落とし穴になりやすいのです。独学で練習居ている場合、譜面通り弾けているかがわからないまま進んでしまうことも多く、何年かして変な癖が身に付いてしまった後に「実は間違っていた」となることもしばしば。
正しいタイミングでギターを鳴らせることは、基本中の基本です。正しいタイミングを身に付けるために、まずはお手本(音源マスター)を真似することに集中しましょう!
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