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■ギターについて

ギタリストはTAB譜だけ読めれば良い?五線譜や音符の理解は必要ない?

ギタリストにとって、TAB譜は本当に便利で心強い「ギター専用の楽譜」です。

対して五線譜は、そもそもギター用の楽譜ではありません。ギタリストはギター専用のTABだけ読めれば、譜面通りの演奏ができるのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。あなたが、「できるだけ譜面に忠実な演奏をしたい」と思っているのなら、TAB譜だけでなく五線譜や音符の意味にも注目してください。音符の長さを正確に読み取れるようになるだけでも、ギター演奏の表現力は格段に増しますよ!

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ギタリストはTAB譜だけ読めれば良い?

TAB譜やコード譜の見方がわかれば、音符・休符の読み方、数え方がわからなくても正しい”音楽的な”ギターが弾けるのでしょうか?

TAB譜が読めるようになると、TAB譜だけを追いがちです。しかし、TAB譜は五線譜と併せて読んでこそ、音楽的な演奏ができます。TAB譜でわかることはフレットと弦だけです。そこに、五線譜の情報を取り込んで演奏するのですね。

音符が読めてこそTAB譜が活きる

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例えば、上記のようなTAB譜があるとします。こちらはまだ丁寧に書かれているほうで、五線譜と一緒になっていますので、どの音をどれくらい伸ばすのかわかります。わかるために小中学校の音楽の授業でやってきた音符の知識が必要なのです!!

音符・楽譜の読み方をすっ飛ばしてTAB譜だけを読もうとすると、拍(何分の何拍子)や連符といったサインを見逃してしまい、自分独自の音楽になってしまいます。五線譜の読めない方に多いケースとしては「ひとつひとつの音の長さが譜面道理でない」ことです。自分の好きなように弾いてしまい、4分の4拍子が4分の3.5拍子になったり、4分の5拍子になったりと大変なことになります。

譜面に書いてあることには全て意味があります。

注意深くTAB譜と五線譜を見比べて、音符の意味を理解する必要があります。
これができないと自分の解釈で音を伸ばしてしまったり、音符の意味より短く音を切ってしまったりすることになり、極端な言い方をすれば”違う曲”になってしまいます。楽譜通りに弾くということは、意外と難しいのです。

五線譜が読めないギタリストの方が多いです

プロ・アマ問わず、五線譜の読めないギタリストはたくさんいます。オリジナル曲中心に活動しているようなギタリスト・アーティストなら、五線譜を読む必要性も少ないからでしょうね。

僕も30年ほどギターを弾いてきましたが、五線譜を読んだり書いたりする場面がほとんどなかったせいか、譜面の読み書きに関して完璧ではありません。世のたいていのギタリストがそんな感じだと思っています。ギター仲間で「譜面の読み方・書き方」が話題になることって少ないですよね。

ただ、プロのギタリストにおいては譜面の読み書きが必須の現場もあります。

スタジオミュージシャンのギタリストなどは、レコーディング直前に譜面をもらって「せーの」で録音する、なんてケースもあるようです。初見ができてこその芸当ですね。

知らない楽曲を譜面を見てすぐに弾けることを「初見(しょけん)」といいます。

そこまで完璧に五線譜が読めなくても、五線譜を読めるようになるメリットは下記のようにたくさんあります。

ギタリストが五線譜を読めるようになるメリット

五線譜を読めるようになるメリットは大きく2つあると考えています。

  • 表現の幅が広がる
  • 譜割りに敏感になる

楽譜には、想像以上にいろんな情報が書いてあります。リズムに関すること、曲のテンポに関すること、そして音のひとつひとつの情報。これらを学ぶことで、あなたの演奏の表現力が広がるでしょう。

1小節内の音符の割り振りを「譜割り」といいますが、譜面を学ぶことによって譜割りに敏感になります。たとえば4分の4拍子は「1小節に4分音符が4つ」という意味ですよね。この4つの4分音符をしっかり意識できるようになり、「4分音符4つ分より短くなったり、長くなったり」ということが修正できます。

「4分音符4つ分」たかがそれだけのことですが、なかなかできない方が多いです。

基本を後回しにしない

音符はやはり、訓練しないと読めません。僕も苦手でしたし、今でもじっくり譜面を見ないとわかりません。
しかし、慣れの問題です。小学校で習うレベルということは、大人の今なら割とスムーズに理解できるはず。「覚えるぞ!」という気持ちで音符に触れることと苦手意識を持たないことが大切です。

基礎を後回しにするメリットは何もありません。思い立ったなら譜面の読み方を勉強してみましょう!

独学でも楽譜は読めるようになる

大好きなギターをより深く学習するひとつの手段として、楽譜(音符・五線譜)の読み方、覚えませんか?

「楽譜の読み方」で検索すれば、いくらでも良書が出てきますし、ネット動画を駆使して独習できる時代です。もう一度、基本に立ち返って音符・楽譜の読み方を身につけることをおススメします。できれば初心者のうちにチャレンジしたいですが、いつ始めたって遅くありません。”いつまで経ってもわからない”ことの方が問題です。何事も”後回し”にするとツケが回ってきますからね^^;

自分なりのアレンジをするには、まず楽譜通りに弾けてから挑戦しましょう!

いちばんやさしい楽譜の読み方

何事も完璧になろうとせず、自分がやりたいことに必要な部分だけ抑えることがコツです。譜面においては、「とりあえず音符の長さだけは理解しよう」とか、「譜面の記号(「ゆっくり」や「徐々に早く」など)だけはマスターしよう」といったパート分けをして学習していくと良いでしょう。

僕はギターの専門学校で譜面の読み方等もしっかり学んできましたが、普段使わない知識はどんどん忘れていきます。逆に、普段から気を付けている”音符長さ”や”リズムの取り方”といった知識はしっかり残っています。自分の中で大切にしたい部分は、勉強したことがいつまでも活きるのですね。

さいごに

楽譜通りに弾くことを嫌う人が居ます。楽譜を読むのはたしかに面倒です。音符記号や音符の長さの指示をいちいち理解して弾くより、自分なりの解釈で弾いた方が楽なんですよね。

しかし、個性って「基本ができてこそ」なんですよね。基本をすっ飛ばして個性を出そうとしても、ただの「下手くそ」になってしいます。ジャンルは違いますが、絵画の巨匠パブロ・ピカソは前衛的な理解不能な絵が有名ですが、デッサン力はずば抜けていました。基礎がちゃんとあり、観察力が優れていたんですね。

ギターにおいて、基礎的な技術や知識を飛ばしてしまうことにメリットはありません。音楽の基礎は、時間をかけて習得する価値がありますのでがんばって覚えてみましょう!

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